爽やかな風が、どこからか金木犀の香りを連れてくるようになりました。買い物に行けば、栗や葡萄、秋刀魚が並んでいます。五感で秋を実感している今日この頃。いい季節になりました。
甘く優しく、そしてどこか懐かしい金木犀の香りを感じると、なんとなく感傷的キャラのスイッチが入ってしまうのは、私だけではないのではないでしょーか。
さて先日は、とても美味しい、けれどちょっぴり切なくて淋しいお酒をいただきました。
私の愛するTOTO時代の上司だったKさんが今月末で定年退職を迎えられることになり、会社生活最後の東京出張を利用して時間を作って下さったのです。
銀座で美味しい「不老長寿鍋」をつつきながらのとても楽しいひととき。
私にとって、単なる元上司ではなくいつもいつも優しく暖かく見守ってくれている家族(父親?兄貴??)のようなKさん。公私共に本当にお世話になっているとっても大切な存在なのです。
上司がKさんだったからこそ、私のTOTO生活は本当にかけがえのない素晴らしい宝物のような想い出をたくさん作ることができたと言っても過言ではないでしょう。
今でもちょくちょくメールしたり、機会があれば飲みに行ったりと、既にTOTOを何年も前に退職した私にとってはKさんが退職されても実質何らお付き合いに変化はないのです。が!
駅で別れ際に手を振ったとき、TOTO時代の思い出が突然どわ~っと押し寄せてきて、もうほとんど半泣き。
あの時代がいかに楽しく、充実して、大切だったか改めて思い至りました。
そして、あの頃には、もう二度と戻れないんだなーということも。
どんなことも、いつかは必ず思い出に変わるものです。
けれど、後に振り返ったとき、それがいかに貴重なかけがえのない時だったかは、その時の自分がどのくらい懸命に生きたか、で全く違ってくるのですね。
20代前半から30代前半ばという、私にとって大激動の時代を、もしかすると親兄弟よりも身近にいて、一番近くでけれどあくまでもさりげなく支えて下さったのがKさんだったことを、本当に心から感謝しています。
Kさんはこれから最愛の奥様と共に悠々自適の生活に突入です。
会社という足かせが取れた分、きっとこれからはますますKさんらしく素敵なセカンドライフをエンジョイされることでしょう。
今度お会いする時がとっても楽しみです
^^
Kさん、本当にありがとうございました。
そして、これからもどうぞよろしくお願い致します。