立春も過ぎましたが、皆さまにはいかがお過ごしでしょうか。私の「天台宗の一乗信仰」という文章が「会津嶺」の2021年の1月号と2月号の2回にわたって掲載されています。仏教の言葉はかみ砕いてお話をするのは難しいのですが、私なりにまとめてみました。
誰でも仏様になれるというのが一乗信仰です。「悉皆成仏」という教えです。この人は駄目とか、この人は良いとかいうんではなくて、誰もが成仏できるという信仰なのです。
仏教が日本仏教化するための道筋を拓いたのが天台宗なのです。その私どもの天台宗の教えをベースにして、浄土宗、浄土真宗、日蓮宗、臨済宗、曹洞宗などの鎌倉仏教が生まれました。天台宗と一口に言いましても、法華経ばかりではなく、座禅や念仏、密教など多方面にわたりますから、どれを強調するかでそれぞれ独立した宗派を形成したのでした。
天台宗や仏教に関心をお持ちの方は、宗派は違ってもよいですから、ぜひ遊びにおいでください。お待ちしています。
合掌