会津天王寺通信

ジャンルにこだわらず、僧侶として日々感じたことを綴ってみます。

一隅を照らす運動阿部新理事長と竹内新総本部長が抱負語る

2021-02-24 07:43:33 | 天台宗

 

 天台宗の一隅を照らす運動機関誌の「きらめき」№64令和3年(2021)春号が届きました。今回は冒頭の特集「一隅を照らす運動」への想いということで、昨年11月16日付で一隅を照らす運動理事長と一隅を照らす運動総本部長にそれぞれ就任された阿部昌宏天台宗総務総長、竹内純照吉祥院住職(京都教区)のお二人が抱負を語っておられます。
 阿部同理事長は「今、私たちは新型コロナウイルス感染症の蔓延から、未曽有の経験を強いられ、社会では分断や差別などを生んでいます。コロナの闇は科学の力で照らし出すことができます。しかし、人びとの心の闇を照らし出せるのは神仏の力において他にありませんと」と力説されました。
 また、竹内同本部長は「一隅を照らす運動とは何か」との原点を忘れることなく、「山田惠諦座主猊下は、運動を通し『仏性の開発』『浄仏国土建設』を説かれた。それを精一杯実現していく。そして、お寺が何を発信しようとしているか、檀信徒が理解しやすい取り組みをこちらから提案していきたい」と述べられました。
 令和となった1昨年には、50周年という節目を迎えましたが、一隅を照らす運動が始まったのは昭和44年(1969)6月20日のことです。初代会長の今東光(春聴)師を先頭にして、物欲と自己中心の世相に警鐘を鳴らすべく「本当の心の豊かさ」を訴えたのです。
 みちのく会津の天台宗の一住職として私が忘れられないのは、一隅を照らす運動40周年東日本大会が平成21年10月6日、一隅を照らす運動45周年東日本復興大祈念大会が平成26年11月12日、郡山市のユラックス熱海で開催され、その事務局長を私が務めたことです。とくに、一隅を照らす運動45周年東日本復興大祈念大会は「一隅を照らす心~手を取り合って次代につなげよう」とのテーマのもと、全国から3000名以上が参加者しました。東日本大震災から間もないときでもあり、天台宗が一丸となった読経が流れ、東北地方に住む人たちを元気づけることができました。
 今年は伝教大師様の1200年大遠忌でもありますが、私の力が及ぶ限り情報発信や社会活動に力を入れ、一隅を照らす運動に邁進する所存でおります。何卒ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

       合掌

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