会津天王寺通信

ジャンルにこだわらず、僧侶として日々感じたことを綴ってみます。

世界平和の祈りを捧げるためにエルサレム訪問 柴田聖寛

2018-06-04 13:20:20 | 天台宗

 世界は未だに紛争が絶えません。そうしたなかにあって、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地であるエルサレムで平和への祈りを捧げることとなり、私も参加いたします。

 天台宗の葉上照澄大阿闍梨の足跡を辿りつつ、イスラエルの聖地エルサレムで世界平和を祈るという催しで、団長は延暦寺一山・護心院の横山照泰様です。

 日程は6月10日から16日までの7日間。10日に関西空港を出発し、11日にテルアビブに到着し、その日のうちにナザレに入り、ユダヤ教のハラ―ヴ・イスラエル・メイル・ラウ氏に表敬訪問、イスラム教のムハンマド・アブ・オビエド師と夕食を共にし、夜にはモスクでの礼拝に参列します。13日はエルサレムに移動し、スコーパス山より世界平和を祈願いたします。同日はキリスト教のスヘイル・ダワニ大司教、ユダヤ教のチーフ・ラビ・デビット・ラウ氏、ロイ・ラヴィキー氏、14日も同じくエルサレムでユダヤ教のラビ・デビット・ローゼン氏と懇談する予定です。15日の午前中には葉上照澄大阿闍梨を記念した植樹を行います。このほか、山上の垂訓教会、ゲッセマネの園、オリーブ山、エリコの丘などを訪ねることになっています。

 葉上大阿闍梨は東京帝国大学哲学科卒。千日回峰行を達成されており、延暦寺長﨟で初代印度山日本寺竺主、世界連邦日本宗教委員会会長を歴任され、ローマ教皇パウロ6世とも接見されました。昭和54年にエジプト・イスラエル平和条約が締結され、シナイ半島返還式典でイスラム教、ユダヤ教、キリスト教の合同礼拝を、昭和59年にはシナイ半島で、アメリカ、イスラエル、エジプト、日本の各宗派参加の合同礼拝を実現させました。

 今回のイスラエル訪問の成果については、帰国後ブログで報告いたしますので、何卒よろしくお願いいたします。


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