久しぶりのブログのアップとなりました。新型コロナの爆発的な感染拡大は今も続いており、例年になく暑い夏となっていますが、皆さんにはいかがお過ごしでしょうか。私も75歳の後期高齢を目前にして、健康の大切さを改めて再認識している次第です。大病をしたわけではありませんが、ときには休養というのも大切ではないでしょうか。
宗祖伝教大師1200年大遠忌御祥当法要が去る6月3日から5日にかけて、比叡山延暦寺大講堂において厳かに執り行われました。天台ジャーナル令和3年7月1日号で詳しく報じていますので、皆さんに知っていただくために、簡潔に紹介したいと思います。コロナ禍ということもあって参列者を極力少なくし、法要の模様は3日間ともインターネットを通じた全国中継を実施しました。
3日は御祥当逮夜法要を伝教大師御影供(みえく)が行われました。森川宏映天台座主猊下を大導師に、延暦寺一山住職が出仕。内陣須弥壇(しゅみだん)中央に奉安された伝教大師御影の功績を讃えた祭文が読み上げられました。御命日の4日は、午前中に御廟の浄土院で論議法要「長講会」が執り行われ、午後からは祥当法要。根本中堂から分灯された不滅の法灯を先頭に出仕僧らが入堂し、大導師の森川映天台座主猊下が法則(ほっそく)で伝教大師に報謝を捧げられた。5日の御祥当後法要は大樹孝啓探題大僧正を大阿闍梨に、天台宗・延暦寺両内局員、延暦寺一山住職の出仕で努められ、宗祖への恩徳が示されました。
4日の祥当法要で挨拶された阿部昌宏総務総長は「最澄さまはわたしたち、そして皆さまの側におられます」とおっしゃいましたが、私もまた天台宗の一住職として、同じ思いを持っています。規模は縮小されたとはいえ、10年間にわたる祖師先徳鑽仰大法会の掉尾(ちょうび)を飾るにふさわしい法要となりました。
合掌
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