天台大師智顗(ちぎ)忌日の11月24日に営まれる法華十講の法会が霜月会(しもつきえ)ですが、天台宗福島教区主催で同日午後1時から須賀川市の妙林寺で県内の天台宗の僧侶や檀信徒ら約60名が参列して行われました。天台大師様の命日でもあることから、まず法要が厳粛に執り行われ、ついで私が「天台大師について」の演題で下記のような法話をしました。
天台大師様が湖北省荊州でお生まれになり、浙江省の天台山に登って天台教学を確立されました。南朝陳の同族であり、かつて南京は陳といわれたこともあり、影響力は絶大なものがありました。天台山という名前は「天の台星」からとられ、北斗七星の近くに光る台星に応ずる聖地とされています。私もできるだけ天台宗の聖地である天台山を訪れるようにしています。天台大師様の根本の教えは鳩摩羅什が中国にもたらした法華経にあり、その信仰が日本の天台宗に受け継がれたいわれておりますから、それだけに毎年恒例の霜月会を通して、私たちは天台大師様のご遺徳を偲ぶことになるのです。
合掌
写真は上から法話をする柴田聖寛
熱心に聴き入る参列者
演題は「天台大師について」
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