目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

天狗岳Part1~足が重くて進まない

2021-08-08 | 山行~八ヶ岳とその周辺

西天狗岳 標高 2646m 東天狗岳 2640m 長野県

2021年7月22日(木・祝) 晴れのち曇りのち雨  

メンバー 山の神と私

コースタイム 7:55唐沢鉱泉下部林道路肩8:08--鉱泉前8:22--9:14枯尾ノ峰分岐9:20--(西尾根)--10:07第一展望台10:18--10:50第二展望台10:55--11:35西天狗岳(昼食)12:10--12:30東天狗岳--山頂直下で小休止12:45--13:20天狗の奥庭上13:30--14:06黒百合ヒュッテ14:18--15:03唐沢鉱泉分岐15:13--雨宿り--16:35鉱泉下部路肩

4:40愛車フォレスターに乗り込み、自宅を山の神と出発した。中央道に上がると、そこそこの交通量で、コロナとはいえ連休なのだと思い知らされる。途中詰まったりしながらも、とりあえずは重篤な渋滞に巻き込まれることなく進んだ。この日はあとから知ったが調布から上野原まで最大36Kmの渋滞になったようだ。

双葉SAで朝食をとり、諏訪南ICで高速を下りた。コンビニでこの日の昼メシと行動食、そして翌日の昼用パンを購入した。


左:天狗岳登山者用駐車場(唐沢鉱泉手前) 右:唐沢鉱泉

順調に移動して、最後の唐沢鉱泉へ上がっていく未舗装の林道は予想外に長く感じて、まだかまだかと焦れる。それでも天狗岳登山者用駐車場にはほぼ予定どおりの7:55に到着した。しかし、すでに満車で立錐の余地もない。Uターンして林道を下り路肩に車を置いた。この後も次々に車が上がってきては、私の前のスペースを埋めていった。

山の神とザックを車から降ろし、虫よけパッチなどを貼りながら、砂利道を唐沢鉱泉に向けて上がっていく。


左:西天狗岳登山口 右:苔むした森を行く

登山者用のトイレ(男の小用ともう一つしかないので人が多いときは注意)に寄って、8:22唐沢鉱泉前の西天狗岳登山口となる橋を渡った。


左:青々としたスギゴケ 右:山の神は早くも足が重い

すぐに苔むした岩がごろごろした八ヶ岳特有の風景を目にすることになる。ふっさふっさにスギゴケが生えている岩もあって、まさに苔天国だ。

山の神はすでに足が重いと訴える。まだ樹林帯で直射日光でない分、気温も上がらずに歩きやすいのだが、体のコンディションはいまいちだ。この山行の数日前に大菩薩界隈を足慣らしに歩いたのは、あまり役に立たなかったようだ。


左:枯尾ノ峰分岐 右:足取り軽いベテランパーティ

9:14枯尾ノ峰分岐に出た。ここから西尾根をひたすら登ることになる。ちっともスピードの上がらない山の神と私は、われわれよりも後に出発していたベテランパーティに道を譲る。


第一展望台より赤岳を望む

10:07目の前がパッと開けた第一展望台の岩稜に到着。その直前にらしきところが出てくるが、そこは展望台ではあるけれども、第一展望台ではない。赤岳がぴょこんと頭を出している。


左:ストックの先に赤とんぼ 右:西尾根の樹林帯を行く

10分ほど休んで第一展望台を発つ。灌木地帯を抜けていると、とんぼが飛んでいた。ふと童心に返ってストックの先に止まらせることにした。片手にストック、片手にカメラ。意外にきれいに撮れるものだ。


左:第二展望台 右:森林限界を越える

やがて登山者が多く休憩していた第二展望台に差し掛かる。そのまま通過しようとしたが、ちょうど腰を上げたベテランパーティたちがいて思いとどまる。第二展望台を過ぎると、もう森林限界となる。


左:西天狗岳山頂 右:東天狗岳にも大勢の人が

11:35予定より35分遅れて、西天狗岳山頂に到着。このペースだと下山は16:00過ぎになるなあとペースの上がらない足を呪った。山頂にはわれわれの後から続々と登山者が到着。若い人が結構多いのは意外だった。メジャーな山域だからか。


下界の街が見える

サクッと昼メシを食べて、遅れを少しでも取り戻そうと山の神に告げ、山頂の一角に腰を下ろした。

Part2につづく

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西天狗行ってないな

2021-08-01 | 山行~八ヶ岳とその周辺


イメージカット(北横岳)

7月の連休は非常事態宣言が出ていたけれども、すでに宿に予約済であったので、そのまま計画を実行することにした。今回の山旅計画は、コロナのため、やはり遠慮がちに八ヶ岳。初日は唐沢鉱泉を起点に天狗岳の周回コースをたどり、そのままそこに宿泊と思っていたのだが、山の神に唐沢鉱泉泊まりは否と却下されてしまった。もっとゆったりゆっくりと泊まれる温泉宿がいいといわれてしまった。まあ、山小屋の高級版みたいなところだからね。

最初から2泊3日にすることは決めていて、ゆったりゆっくりの高めの温泉宿に泊まるのなら山歩き時間の短い2泊目か(行程が短ければ早くチェックインできるしね)、であれば1泊目はテント泊かと思い、周辺を探すも探した時点ではもうオートキャンプ場などめぼしいところは予約で埋まっていた。遠出をだいぶ控えていたから、1泊目も屋根付きにするかと、検索して出てきた料理のおいしいペンションに決めた(後述)。

まず山行計画は行き損ねていた西天狗を歩くことを優先し、初日はここに照準を定めた。昭文社の山地図の標準コースタイムは、5時間50分でちょっと長めだった。それもあって直前に足慣らしに鶏冠山と甲斐黒川金山へ行ったのだが、足慣らしにしては、直前すぎて天狗では山の神が音を上げることになった。

2日目は、ペンションに泊まって朝が遅くなることから、最初からゆるゆる登山の計画を立てた。北八ヶ岳ロ-プウェイを使って北横岳往復2時間40分の行程だ。ロープウェイが混んでいるだろうから、それなりに時間がかかる覚悟だった。

3日目は横谷温泉旅館に泊まって、横谷峡トレッキング。沢沿いに滝を見ながらのトレッキングは、それほど暑さを感じることなくマイナスイオンを浴びられるという2重にメリットがある。

以上2泊3日の計画。でも計画は計画にすぎない。交通事情や天気、そのときのコンディションなどでいかようにも変わってしまう。ではどうなったか。天狗岳Part1につづく

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北八ツにゅう・中山・丸山

2020-09-07 | 山行~八ヶ岳とその周辺

にゅう 標高 2352m 中山 2496m 丸山 2330m 長野県

2020年8月15日(土)晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:10白駒の池有料駐車場8:28--急登斜面休憩(10)--10:10にゅう10:15--11:08にゅう分岐11:16--中山--11:33中山展望台(昼食)12:06--13:00高見石小屋13:17--13:36丸山13:46--14:50駐車場

前泊は海の口温泉湯元ホテル和泉館。登山者歓迎の旅館で朝食は6:00でも可だったが、早すぎるのも迷惑かと思い6:30からと指定した。やはり山の神と私が朝食一番乗り。ごはんをお代わりして朝食をかき込んでいると、お土産をどうぞといわれ、カリフラワーや葉物の野菜をいただいた。虫に食われている葉もあったから無農薬栽培なのだろう。ありがたやと押し頂き、頼んでおいたおにぎり弁当をもって7:20チェックアウト。一路白駒の池有料駐車場を目指した。

メルヘン街道に入ると、前方に1台、後方から1台ついてくる。もしかして目的地は同じかと思っていると、まさにそのとおりで白駒の池有料駐車場(600円)に入った。この3台が駐車して残りスペースは3台となった。その後も続々と車がやってきて、あっという間に満車。すんでの差で停められなかった残念な方々が警備員の誘導で、茅野方向へ向かう車線に一列に並ぶことになった。間一髪だったなあ、出発が5分遅れていたら、そこで待つことになったろうよと山の神に。


左:入山者の多さを物語る立派な木道 右:青苔荘・白駒荘分岐

有料トイレ(50円)に入って、8:28登山道に入る。昨日同様立派な木道を歩き、青苔荘・白駒荘の分岐から青苔荘へ向けて左手に入っていく。2002年に来たときは、こんな歩きやすい道ではなかったと記憶しているが、今やきれいに整備されていて登山靴でなくても、手軽に歩ける道になっている。


左:白駒池をめぐる木道 右:白駒池の先に茶臼山

青苔荘を通過すると、隣接するテント場には、18年前に山の神と私がしたようにテントを張り始めようというカップルがいた。きっと張りっぱにしてにゅう、中山を歩くパターンなのだろう。

そこから白駒池を周回できるように巡らせた木道を歩いていくと、観光の家族連れもいて楽しそうに散策していた。


左:乾燥気味の白駒湿原 右:にゅうへの急登

ハイカーたちから離れてにゅうへ向かうと、すぐに白駒湿原が現れた。少し乾燥気味なのは、降雨量が少ないからだろう。冒頭に掲げた写真の苔も水気が少ない感じだった。

にゅうへの上りは、地図でみると嫌になるほど等高線が詰まっており、休まずに一気に登るのはたいへんだ。そんなことにはお構いなく山の神は快調に登っていったが、途中で休憩を要求し、一時休止とした。


左:にゅう三角点 右:にゅう山頂から天狗岳を望む

10:10にゅうの岩峰に到着した。見晴らしは最高だが、人が多すぎて残念な感じ。そこには無謀にも赤ちゃんを連れてきている人もいた。しかもだっこしていたから、バランスを崩したら、たいへんな事故につながりかねない。明らかに登山者ではなく、なんとなく登ってきてしまったように見えた。困ったものだ。


にゅう山頂から北八ツの森、白駒池、そして茶臼山


遠くに富士山のシルエット

人の多さには閉口。さらには奇声を発している女子などもいて不快指数はうなぎのぼり。早く離れようと山の神を急かした。

少し歩いたところで振り返ると、ちょうどにゅうの岩峰を一望できる格好の休憩場所があった。ところが腰を下ろした瞬間に、ぶ~んという羽音。どんどん音が大きくなりこちらに近づいてくる。スズメバチかもとすぐに立ち上がり、山の神と撤退した。近くに巣があったのかもしれない。


左:にゅうの岩峰を振り返る 右:針葉樹林帯の中を抜ける

その後も多くの登山者とすれ違い、さすがにお盆だと改めて実感。11:08分岐に着いて、やれやれと腰を下ろして休憩した。その間も続々と目の前を登山者が通過していった。


開けていて気持ちのいい場所、中山展望台

分岐を後にすると、あっという間に中山展望台に到着(11:33)。開けた場所でとても気持ちがいい。ここで昼食にすることにし、宿で渡されたおにぎり弁当の包みを解いた。佃煮やおしんこ、梅や鮭のおにぎりをほおばる。多すぎず、少なすぎずでちょうどいい量でおいしかった。


中山展望台から蓼科山を望む

見晴らしがいいとつい長居してしまうのだが、しだいに登山者が増えてきて、人との距離が短くなってくると落ち着かなくなってくる。山の神がそわそわしている。さあ、行こうかと腰を上げる。

歩き始めてすぐに腕がひりひりして立ち止まった。見ると腕が赤く日焼けしていた。ちょっと日焼け止め塗るわと山の神に声をかけると、私もという。汗だくでいつのまにか腕に塗った日焼け止めは流れ落ちたようだった。


左:石ごろごろの歩きにくい下山路 右:高見石小屋を後にして丸山へ

下降に入ると、北八ツ特有の石がごろごろした道がまた出てきた。しばらく歩いていると足の裏がジンジンしてくる。

13:00だいぶ疲労が蓄積したころ、高見石小屋に到着した。高見石小屋といえば、目を三角にして怒っていた神経質そうな小屋の従業員を思い出す。冬季に泊まったときに、小屋内に雪を入れるな、外でよく払ってから入ってくださいと執拗に言われたのだった。ほとんど雪を落としたつもりの山の神と私は、心外なことをいうなとかなりイラっとしたから、鮮明にその時のことを思い出してしまうのだった。もうそのときの従業員はいないようだが、、、


左:丸山山頂へ最後のひと登り 右:丸山山頂

高見石小屋前の広場で休憩し、13:17本日最後の1座丸山に向けて出発した。親子連れと単独の方が下ってくると、山はひっそりとし、山頂への直登コースを上がるとだれもいなかった。

展望もほとんどないので、そのまま下山態勢に入る。


中山方面が少し開けている丸山山頂

下山は予想外にヨレていて、かなり時間を要した。駐車場近くまで下りると、白駒池を散策したのであろう大勢のハイカーがいてにぎわっていた。

14:50ようやく駐車場に到着し安堵。でも安堵もつかの間で帰りは地獄が待っていた。往路と同じ南諏訪ICから中央道に上がったが、すでに渋滞が始まっていた。久々のべたべたの渋滞につかまり、駐車場状態と化した低速道で忍耐力を試されることになった。

帰宅は20:15。そのまま近所の焼き鳥屋へ直行し、生ビールをあおって至福の時を迎える。しかし騒いでいる2家族と声のでかい兄さん2人組が店内にいるのに気づいた山の神は、この店の換気はだいじょうぶなのかときょろきょろし終始不機嫌だった。

北八ツ茶臼山・縞枯山へ戻る

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北八ツ茶臼山・縞枯山

2020-08-30 | 山行~八ヶ岳とその周辺

茶臼山 標高 2384m 縞枯山 2384m 長野県

2020年8月14日(金)晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:00前 白駒の池有料駐車場8:20--8:50麦草ヒュッテ--9:30中小場9:40--10:10茶臼山展望台10:17--10:47縞枯山展望台10:54--雨池峠--縞枯山荘--11:58ロープウェイ山頂駅(昼食)12:40--13:30出逢いの辻手前13:40--狭霧苑地--14:12斧断ちの森14:21--14:43麦草ヒュッテ東屋14:53--15:23駐車場

久々の北八ツということで、前回山の神と訪れたのがいつか調べてみると、2002年7月21日・22日だった。ついこの間のように思えるが、もう18年前になる。そのときは白駒池畔にテントを張って、今回と同様のコースをたどっていた。

4:40自宅を山の神とともに出発。高速に上がると交通量はそこそこあった。双葉SAまで進んで朝食。すでにここで休憩している人が多数いて、お盆であることを再認識させられた。


左:白駒の池有料駐車場 右:白駒の奥庭

順調に進んで諏訪南ICで高速を下り、下りてすぐのファミマで昼食や行動食を買い出し。一路麦草峠公共駐車場を目指した。メルヘン街道に入り、九十九折の道を抜けていくとお目当ての無料の麦草峠公共駐車場に着いたのだが、すでに満車で警備員に追い払われた。トイレに人がいるのが見えたので、10分くらい遅かったようだ。

ここが登山口最寄りの駐車場だったのだが仕方ない。白駒の池有料駐車場に移動し、8:00少し前第2駐車場に車を置いた。準備して出発するころ、8:00を過ぎたためか料金の徴収が始まった。駐車場入り口で600円を支払って、また車に戻り、フロントガラスとサンシェードのすき間にそのチケットが見えるように置く。第1駐車場にあるトイレ(有料50円)に寄ってから8:20山の神とともに山に入った。


左:麦草ヒュッテと東屋(復路で休憩) 右:茶水(ちゃすい)の森

白駒池にテントを張っていた方々が続々と駐車場に向かっている。前泊者は相当いたようだ。山の神と私は青苔荘と麦草ヒュッテの分岐を右に折れて、先ほど車で通過してきた麦草峠へ向かった。思ったより距離はあって30分ほどかかる。しかも何気なしに無料駐車場に抜けてしまって失敗した。車道を少し戻って登山口へ。

そこで水分補給してから歩き出す。すぐに池の名前かと思いきや、そうではなく「茶水の森」と書かれた案内板が出てくる。その池は枯れ気味で最近雨が少ないのかと山の神と話していた。

登り始めると、白駒池へ向かうよりも、こちらは人が少ないのかと思っていたが、前方に単独者や家族連れの登山者が見えてくる。結果としては同じくらい人出は多かった模様。


中小場。背後に茶臼山

前回このコースを歩いた記憶はきれいに飛んでいて、こんなに石がごろごろで歩きにくい道だったかとがっくり来ていたが、9:30樹林帯を抜けて突然視界が開けた。中小場到着だ。気分爽快!


ちょっとした展望地の中小場

山の神も私も初めて来たような気になっていた。前回はガスっていて何も見えなかったんじゃないかとこのときは思い込んでいたが、家に帰って記録をみると、そんなことは一切なく前回も晴れていた。意外に覚えていないものだ。


石ごろごろの歩きにくい道が延々続く

北八ツといえば、雑誌の影響で、たおやかで苔むした森の初心者向けハイキングコースというイメージが当初は強くあったのだが、ここを歩いて一変したのだった。歩いているうちにそんなことを思い出し山の神に話していると、たしかにそうだよねと山の神も同意。


茶臼山からの展望。中央付近が中央アルプス、右に御嶽山

10:10茶臼山展望台に到着。若者パーティが声高にしゃべっていて、恐れをなして距離をとる。今日はよく晴れていて遠くまでよく見えて圧巻の景色だった。


南八ヶ岳が間近に見える


左:縞枯れ地帯へ 右:縞枯山展望台から麦草ヒュッテ

茶臼から縞枯れ地帯に横移動していく。年数をかなり経たと思われる古い枯れ木が林立する中を進んでいき、10:47巨岩が積み重なった縞枯山展望台に到着した。それほど広くはない展望台には何組かのパーティがいて混雑していた。


縞枯山展望台から茶臼山を見る

展望台からは今通過してきたばかりの茶臼山や麦草ヒュッテの赤い屋根がきれいに見えた。天気がいいと展望のいい山は最高だ。


左:縞枯れの中を進む 右:縞枯山山頂へ横移動

縞枯山展望台からはほぼ横移動で縞枯山頂に達する。そこから一気に激しい下りに入り、石ゴロゴロ道に難儀させられる。


左:雨池峠 右:縞枯山荘

それでも雨池峠に出れば一安心だ。もう石ゴロの激しい道はない。

山の神とどこで昼ごはんにしようかと相談しつつも、ずるずると峠→縞枯山荘→ロープウェイ駅と来てしまった。いったん縞枯山荘前のテラスで食べようかと立ち止まったのだが、休憩料をとられることがわかり通過。ちょっと3密気味だったのも、気になった。


左:ロープウェイ山頂駅の前 右:巻き道の木道

ほぼ正午頃ロープウェイの山頂駅前の広場に設置されたベンチで昼ごはんとなった。もうほかに適当な場所はない。ロープウェイ駅からは観光客がどんどん吐き出され広場横の道を通り、坪庭へと向かっていった。

12:40昼ごはんを終え、ピストンではなく巻き道をたどり始める。この道の案内は不十分で観光客がところどころにいて、道を聞かれた。


左:出逢いの辻 右:メルヘン街道を横切り再び登山道へ

しばらく木道を歩き、ちょっと開けた草地を抜けると出逢いの辻だ。最初の計画では、ここから大石峠に出る予定であったが、駐車場が変わったので狭霧苑地を目指してまっすぐ下ることにした。

やがてメルヘン街道に出て、道路を挟んだ向こう側に登山道を見つける。


左:斧断ちの森 右:すっかり干上がっていた駒鳥の池

この時点ですでに山の神と私はだいぶ消耗していて、早く麦草ヒュッテに着かないかとそればかりを口にしていた。14:12斧断ちの森の案内版の前で水分補給。そののち、最近雨が降っていないのか、だいぶ干上がって水のない駒鳥の池を通過する。

待ち望んだ麦草ヒュッテには斧断ちの森での休憩から30分後だった。ヒュッテ上部のお花畑に囲まれた東屋で最終休憩をとる。


左:麦草ヒュッテ界隈で咲いていたハクサンフウロ 右:同アキノキリンソウ

おおげさではなく、最後の力を振り絞り15:23駐車場にたどりついた。本当に消耗した山行だった。

そこから本日のお宿、海の口温泉湯元ホテル和泉館までは車で30分。15:00チェックインの予定が1時間遅れとなった。チェックイン後、さっそく温泉に浸かってくつろいだ。

にゅう・中山・丸山へつづく

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要害山と一度は訪れたい深草観音Part2

2019-05-03 | 山行~八ヶ岳とその周辺

Part1のつづき

深草観音への道は、沢をつめていくことになった。まさか上りになるとはつゆ知らず。

 
左:深草観音手前の岩穴に集められていた石仏たち 右:皇紀2600年と刻まれていた手水舎

まず現れたのは、巨大な岩の隙間に置かれた石仏たち。もともとは参道に配されていたのだろうけれど、廃仏毀釈で首を打ち砕かれて放置されていたのも含め、ここに集めたように思える。

この巨岩の左手には手水舎がある。さっそく手を洗い、目の前の深草観音へ向かう。

 
左:深草観音入り口の岩稜のてっぺん、その直下、そして目の前に石仏が鎮座 右:お堂の開口部まで築90年の鉄梯子が掛けられている

最初に目につくのは深草観音入り口の石仏たち。その背後を見上げると、岩稜のてっぺんにも石仏があることに気づく。

そしてここのハイライトは岩壁をくりぬいて、お堂をつくっていることであり、そこまで上がれる長い鉄梯子だ。事前にネットで調べて存在を知っていたものの、実際にその鉄梯子を見ると長い、相当長い。

 
左:レリーフの石仏が斬新 右:お堂まで石仏群が続く

まずは鉄梯子ではなく、正面の階段をあがり東屋へ。ここで山の神と小休止をとり、岩壁に沿ってつけられた参道を上がった。この道からもお堂に上がれるようだ。傍らには、見たことのないユニークなレリーフの石仏があって目を引く。

 お堂への道を登る山の神

くるりと回り込んで進むと、昭和につくられた石仏も登場してくる(下の写真2点)。

  2点とも:細かく彫り込まれた昭和の石仏

奥まで達すると、岩に穴が穿たれ、ちょうど人一人が通れるようになっていた。そこをくぐって山の神とともにお堂に入る。

 
左:お堂への入り口 右:岩の中のお堂

参拝をして、お堂の入り口を見ると、先ほどの鉄梯子の先端が見えた。これだと下りようとすると、山の神に制止された。やめなよ、築90年だよね。いつ壊れてもおかしくないよ。その一言で、下りる気満々だった私の動きは完全に止まった。言われてみれば、そのとおり。否定はできず、来た道を戻ることにした。

 
 
鉄梯子の取付き点と岸壁を回り込んだところに置かれていた石仏たち。

その後鉄梯子の取付き点に行き、周囲の石仏たちを一体一体見て回った。大勢の人を救ってほしいという願いがこめられているのだろう。千手観音が多い。

石仏を見終え、ふと時計を見ると、30分も深草観音に滞在していた。さあ、要害山に戻って昼食にするかと山の神に声をかけ、石仏たちに別れを告げた。

 
2点とも:気持ちのいいアカマツの登山道

山頂近くまで戻ると、城めぐりをしていると思われるグループに遭遇した。城めぐりブームは、こんな地味な城にまで及んでいるのかとちょっと驚かされる。11:22要害山の小広い山頂に戻り、山の神とほぼ貸し切り状態で昼食をとる。

駐車場には12:12着、まもなく帰途に就いた。中央道はまだ渋滞は始まっておらず、スムーズに帰宅できた。GWへ向けての足馴らしは万端!

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