目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

京都滞在中に300名山の愛宕山計画

2017-11-23 | 山雑記

京都滞在中に山登りを計画した。日帰りでそんなに長くないコースはないかと検索して調べてみると、人気なのは日本300名山になっている愛宕山だった。そういえば、昔京都の友だちから聞かされていたような、、、

さっそく大垣書店で昭文社の山地図「京都北山」を購入し、計画書をつくった。バスの時間がネックになるなと思いながら、いろいろ調べていると、滞在地にほど近い二条駅からバスに乗れることを突き止めた。京都バス62番「嵐山・清滝行き」二条駅7:29発だ。

所要時間は地図によれば、おおよそ以下のようになる。

清滝バス停--10分--表参道--2時間--水尾分かれ--40分--愛宕神社&山頂から月輪寺経由--1時間20分--清滝バス停 合計4時間10分
※時間に余裕があればヒグラシの滝と空也の滝にも

帰りのバスは、92番か94番(1時間に2本;02 32)で阪急嵐山駅へ。

よし計画は万端。と思いきや信じられないことが起きてすべてはおじゃん(死語?)になった。10月も下旬だというのに台風が来たのだ! 2週連続というのもすごい。まさかの連続襲来。気象情報で熱帯低気圧の発生を聞いたときに嫌な予感はしたのだが、現実になってしまった。こんなこともあるのか。あ~あと悶々とした週末を過ごすことになった(でも祇園で呑んでいたのはこの土曜日だった)。

いずれまた、京都に山登りに来ることもあるだろう。研修終了の翌日11/3(金・祝)の朝に登山靴や着替え、本などを詰め込んだザックを、東京の自宅にヤマトで送り返した。

山の神との京都観光につづく

山と高原地図 京都北山 2017 (登山地図 | マップル)
クリエーター情報なし
昭文社

 

 

 

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京都で能見物~金剛能楽堂で斑女・紅葉狩

2017-11-20 | 日記

 
金剛流、豊春会「秋の能」プログラムとチケット

会社の研修とはいえ、せっかくの京都滞在。京都を堪能しなければ!

ということで、まずはここのところ関心を深めていた能を観ようと思い立った。最近では、新潮新書の安田登『能 650年続いた仕掛けとは』を読んでいて、観たいな気分がかなり高まっていた。ネットで調べてみると、平日の公演は残念ながら皆無。土・日であっても公演は限られていた。いくつかの候補から、京都でしか観賞できない金剛流の公演に的を絞った。

検討の結果10月15日(日)の公演がいいなと思ったのだが、ネット予約は1週間前まで。7000円の公演料に逡巡し、もたもたしているうちに1週間を切り、明後日に迫っていた。ダメ元で前日の14日(土)に金剛能楽堂に電話をしてチケットの有無を聞いてみた。そのときに電話応対してくれた方にこう言われた。
「こちらでは、空きがあるかどうかわからへんのでな、お弟子さんの(たしかにこう聞こえた)“みちはる”さんとこに電話して聞いてみてください。いないこともあるので、そのときはFAXでお願いします」
教えてもらった電話番号にかけてみると、重々しい口調でご本人が電話口に出た。これ幸いとチケットがとれるかどうかを確かめると、だいじょうぶです、会場に直接お越しくださいとのことだった。

この電話の後に、所用で大阪に行くことになっていた。ついでに梅田の紀伊國屋書店に寄り、能の本を物色する。その中からカラフルで、わかりやすく、能の謡いが60も収録されている『能の名曲60選』をチョイスした。さっそく京都に帰って、パラパラページをめくっていると、なんと金剛流のところに、豊嶋三千春(てしま・みちはる)という名前が出ていた。“みちはる”さんいうのは、もしかしてこの人か。金剛能楽堂のサイトで改めて確認してみると、出演者で、しかもシテ(主役)、能楽界の大御所、その人だった。ひえええ。そんな方がチケットの問い合わせの電話応対をしているのか。もう遅いが、今さらながらに恐縮し、光栄に思ったのだった。

当日は雨がそぼ降るなか、烏丸中立売上ルの金剛能楽堂に赴いた。受付に行くと、封筒に「東京○○様 お電話ありがとう御座いました」の文字が躍っていた。記念にとっておかなければ(上の写真)。本公演の能は「斑女(はんじょ)」と「紅葉狩」。「斑女」は、狂女もので舞がメインになる。「紅葉狩」は公演回数が多いポピュラーな能。平惟茂(これもち)が高貴な女じつは鬼神が優雅に紅葉狩をしているところに遭遇し、正体がわかって退治するというもの。「紅葉狩」も舞はみどころだが、笑ってしまったのは、舞の間、侍女たちが脇に控えているのだが、明らかに足がしびれていて体が揺れていたことだ。最後舞が終わって退場の段になって、ひとりが完全に動けなくなっていた。それでも能の歩き方はすり足だから、うまくごまかしてゆっくりと舞台から下がっていった。とんだハプニングだったけれども、まあ、ご愛嬌。能は知れば知るほど、すばらしい。日本の伝統美を知りたいあなた、教養人を目指すあなた、お奨めです!

能 650年続いた仕掛けとは (新潮新書)
クリエーター情報なし
新潮社
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