目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

花の都公園から平尾山・大平山

2018-04-29 | 山行~伊豆・箱根と富士山周辺

長池山 標高 1178m 大平(おおひら)山 1295.4m 平尾山 1290m 山梨県

2018年4月22日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 7:14花の都公園第2駐車場先のスペース7:25頃--花庵--別荘地--8:18尾根8:27--長池山--飯盛山--9:04大平山9:10頃--9:52平尾山10:06--10:38大平山(昼食)11:17--飯盛山は巻いてピストン--11:40花庵11:50--11:55駐車スペース

1月にスノーシューに行って以来の山行になる。腰痛と花粉が長期停滞の主な原因だけれども、こんなに間が開いてしまったのは、たぶん初めてだろう。GWに向けて、ちょっとした足慣らしに山の神とともに山中湖方面に足を延ばした。

5:08家を出る。中央道に上がって、談合坂SAで朝食をとり、河口湖線へ。富士山の存在感がしだいに増していく。東富士五湖道路を山中湖ICで下りて、まずはセブンイレブンで買出し。昭文社山地図には出ているものの、グーグルマップに出ていなかったので、てっきりもうないものだと思っていた。おにぎりや味噌汁などをゲットし、花の都公園に向かう。

 
左:花の都公園の駐車場に入れず、路駐 右:富士山を仰ぎ見ながら、車道歩き

公園の駐車場に車を置こうと思っていたのだが、閉まっていて入れなかった。開園に合わせて、駐車場もオープンなのだろう。この先にも駐車場があるはずと車を走らせると、入口にロープが張られていた。山地図にはPマークだけだったので、公園とは無関係と思っていたが、花の都公園の第2駐車場だった。しかたなく、その先のスペースに路上駐車させてもらった。

7:25頃準備を済ませ、山の神とともに久々の山行の第一歩を踏み出した。富士山を仰ぎ見ながら、東海自然歩道の道標のある道路を歩いていく。花庵のところを左折すると、路肩には駐車してはいかんという立て看がこれでもかと威圧的に続く。

公園が入園料とは別に駐車料金をとるからなんだろうね。入園料を上げて、駐車場無料にする、あるいはもっと駐車料金を下げるなどいくらでも工夫の余地はあると思うのだが。ついでにいってしまえば、登山者用に第2駐車場は24時間開放して、自主的にお金を入れる料金箱を設置するとか、開園の時間には係りの人がくるのだから、停まっている車のワイパーに料金払ってねのチラシをはさんでおくとか、いくらでも方法はあると思うのだが、どうなんだろう。

 
左:別荘地を抜けていく 右:登山道入口に恐ろしげなイエロー看板が。思わずクマ鈴を装着

別荘地に入り、直角に曲がるポイントに出た。山地図では、ここに電話&トイレと書かれていたのに何もない。もしかしたら、一本下の道にあったのか。ここで最後のトイレを済ませてと思っていたが、ないのでしかたない。え~と山の神も不平をいうが、あとの祭り。すぐに暗い杉林が現れて、登山口となった。

熊出没注意の看板が杉にくくりつけられていて、あわててザックをおろし、クマ鈴を装着。別荘地の残飯の味を覚えてしまったのだろうか。恐ろしいことだ。

 
左:階段が続く。真ん中を削っているのは水はけをよくしている? 右:尾根に出る

森の中を進んでいくと、階段ラッシュとなる。この山域はつけなくてもいいところにも階段があって難儀する。

誰にも会わず8:18尾根に出て、最初の休憩をとる。

 
左:ボケの花 右:スミレも群生

休憩ポイントには、春を感じさせるボケの花とスミレの花がいい感じであっちにもこっちにも咲いていた。

 
左:飯盛山通過中 右:大平山山頂ベンチ。この背後には東屋もある

尾根を登っていくと、すぐに長池山だ。とくに山名の標示はなく、地味な頂。ここには電波塔があって、保守点検に来る人のための林道が山頂直下まで伸びている。

お次の飯盛山を越えて、しばらくたらたらと登っていくと、展望地、大平山に着く。すでに先着の登山者が数人いて、富士山ビューを楽しんでいた。


大平山山頂から望む富士山と山中湖

9:10大平山を後にし平尾山への下りに入る。急勾配の階段で長い。とにかく長い。あえぎながら登って来る単独行の若者がいて、復路はわれわれもこの道を登り返すんだよなと、山の神に向かってつぶやいた。

 
左:小ぶりなかわいい花弁をつけた山桜 右:振り返ると、斜面に別荘が点々と見える

下りきると、山桜やタムシバが春だよ~と山の神と私に告げるのだが、春どころか夏の陽気で汗が吹き出してくる。再び階段の上りに入る。振り返ると先ほど横を通過してきた別荘地の建物が点々と見える。 


平尾山からの富士山

9:52平尾山山頂に到着した。数人が山頂でくつろいでいた。思ったより山頂は狭く(去年の同じ時期に来ているのだが、印象が違った)、窮屈な山頂ながら、展望は良好。富士山と山中湖はバッチリで、富士山の裾野から視線を徐々に移動していくと、冠雪した南アルプスをも遠望できる。

半壊しているベンチに腰を下ろし、山の神が吉祥寺で買ったというマドレーヌを食べる。ボリューム満点ながら、バターの香りが強く大味で微妙。山の神がいうには、有名店のものらしいが、、、


ピストンした階段。復路で登るのはつらい

ピストンで10:38大平山に戻る。何人か山頂でくつろいでいる。そこへモトクロスのバイクの一団がやってきた。ここまで林道がついているので、したから上がって来られるのだ。なぜか全員50代以上で、60代がメインと思われた。最近は20代のバイク離れが顕著とは聞いていたけれども、事実そうなのかと目の前の光景にあっけにとられた。

山頂では山の神と東屋に入って昼食にした。先ほどのマドレーヌがけっこう腹にたまっていて、軽く済まそうと味噌汁はやめて、おにぎりと、かに風味スティック、おしんこを食した。それだけでお腹いっぱいだ。

11:17大平山を後にする。往路に通った飯盛山は巻き、尾根筋を離れ来た道を戻る。そのうち知らず知らず鼻がグシュグシュぐいいだし、やがてくしゃみが出始め、洟が止まらなくなり、ティッシュの山を築きながら、階段を下ることになった。こんなところで今シーズン最後(?)の花粉攻撃に見舞われるとは。それでもなんとか別荘地まで下りて一安心。車道を歩いて花庵に着き、自販機を見つけてりんご味のQooでのどをうるおし人心地ついた。花の都公園を散策した観光客にまぎれながら、車のところに戻り、今回の山行は終了した。

そのまま寄り道することもなく中央道に上がり帰ったこともあり、まったく渋滞に巻き込まれることなくスイスイと帰宅。非常にラッキーだった。

参考:当ブログ鹿フェンスを越えて、富士山ビューの石割山へ

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リハビリ山行後、筋肉痛に襲われる!

2018-04-24 | 山雑記

 筋肉痛にも効くフェルビナク

GWを目前に控えた4/22(日)、少しは歩いておくかと、1月のスノーシュー以来という久々の山行に山の神と繰り出した。山行記録は、後日アップということで、今日は無残な顛末を。

私はここ20年くらいは筋肉痛とは無縁だったのだけれども、かなりひどい状態になった。そもそもが腰痛が脚へ下りてきていて、ふくらはぎには常にハリと違和感があった。そこへもってきて登山だ。当然来るよね。

下山後にすでに痛かったけれど、翌月曜日は完全なる筋肉痛。そして本日火曜日にいたっては、足をひきずるほどに悪化。朝両足のふくらはぎにフェルビナクを貼った。先週まで腰に貼っていたやつだ。少し痛みはマシになったけれども、時間が経つにつれ、効能も薄らぎ、会社から帰る頃には、またぶり返していた。とくにもともと腰痛を発症していた側の左足がひどい。

そういえば、いつも山登りの翌々日に脚が痛いという山の神。私と同じではないのかと脚の状態を尋ねるとなんともないという。

なに~? おかしい!

今回は私だけが苦しんでいる。

明日目が覚める頃には、少しはやわらいでいるだろうか。

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腰痛撃退の最終兵器!

2018-04-17 | 山雑記

 
『すごい整体 体の痛みが13秒でスーッと消える!』上原考一(SBクリエイティブ) 

 『人生を変える幸せの腰痛学校』 。ちょっと前にこの本は腰痛撃退の画期的な本と書いたけれども、なかなか治らない。

そこで次はこれ。

考え方は、『腰痛学校』と共通する部分が多く、痛みの元はやはり脳だと断言している。実際に痛んでいるときの感覚を脳はしつこく記憶していて、痛くもないのにちょっとした違和感やストレスなどでそれを再現してしまうようだ。痛みが長引いていたなら、なおさらその痛覚の経験は脳の記憶中枢に深く刻み込まれているはずだ。

この本がいいのは、原因を明らかにしているばかりではなく、具体的な腰痛の処方箋が書かれていることだ。何をするかといえば、痛くないということを、脳の記憶中枢に刻み込んでいく。

著者は痛くない姿勢をゼロポジションと呼び、まずはその姿勢を見つけ出すことから始めようという。前傾して痛いのなら、逆に後ろへ体をそらす。そしてぶらぶらと腕をクロールをかくように右、左、右、左とまわす。

逆に後傾して痛いのなら、上体を前にかがめ、腕は背泳のごとく後ろへまわす。脱力してふにゃふにゃと回し、13秒間。終わったら、シャキッと気をつけの姿勢をとる。

思わず笑ってしまうけれども、意外と効く。いまのところ私は快方に向かっているような気がする。皆さんもお試しあれ。続ければ、脳に刻まれた痛みの記憶が徐々に取り除かれ、やがて症状はウソのように消えるらしい。私はだいぶ長く患ったから、脳の記憶を完全にデリートするにも、同じだけの時間がかかるのだろう。

腰痛ばかりではなく、首、肩、膝についても解説している。さらにはほおのたるみの改善法まで。

さあ、GWに向けて少しはまっとうな体に戻しておこう!

参考:
当ブログ腰痛の画期的な本『人生を変える幸せの腰痛学校』

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田中陽希さんの「グレートトラバース3」4/7(土)NHK BSプレミアムで放送

2018-04-06 | テレビ・映画


2000年GWの十勝岳(単なるイメージカット)

NHKの番宣で「グレートトラバース3」のことを知った。明日第1弾が放送なのだ。

○4/7(土)NHK BSプレミアム 19:30~
「グレートトラバース3」

もう田中陽希さんはスタートしていたのか。昨年私は森吉山を訪れた際に、田中陽希さんとは知り合いなんだという“森吉のぬし”のような方から、このことを教えてもらっていたのだが、このブログに書いてはいけないと思い伏せていた(実際には聞いたという事実だけは書いたが)。これを機に調べてみたら、なんのことはない。かなり前に告知がでていた。私の知る限りでは、初出は「ワンダーフォーゲル」2017年6月号のインタビュー記事。それは現在Webにも掲載されていて、読むことができる。

○Yamakei-online「YAMAYA」 2017年8月2日付
特別インタビュー 『グレートトラバース』田中陽希、次なる挑戦を語る(前編) 
https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php?id=149

なんだ、全然内緒じゃなかったじゃないかと(森吉山に行ったのは9月)。

その後もtwitterでチェックしてみたら、2017年10月21日付で「三百名山チャレンジとコンディショニング」と題した田中陽希さんのトークショーが、新宿ビックロの石井スポーツとお茶の水のL-Breathで行われていた。
https://twitter.com/GtTraverse100/status/921710489331228672
地方のトークショーでもどんどん話していたようだ。

またスポンサーのゴールドウィン株式会社のリリース2017年11月20日付では、以下のニュースが。
契約アスリート田中陽希氏の「日本3百名山ひと筆書き-Great Traverse 3-」をサポート/一般参加者と壮行会を開催(定員:250名)http://ure.pia.co.jp/articles/-/127308

そして本年2018年1月1日には、見逃してしまったが足馴らしの北海道縦断の模様をテレビ放映していた。
グレートトラバース3・プロローグ~冬の北海道大縦断~
www.town.biratori.hokkaido.jp/wp-content/uploads/2017/12/2f2752573acab90f3133ec5902fbd817.pdf

そして田中陽希さんは、この1月1日に屋久島から、301座(日本山岳会と深田クラブの選定にずれがあるため1座多く登ることにしたようだ)の日本の名山をひと筆書きで人力で踏破する冒険に出発した。その過程はまたWebやSNSで逐一レポートされる。これからしばらくはまた楽しめそうだ。でも、おっかけ、待ち伏せは、みなさん度を超さないように気をつけましょう。陽希さんの対応が1人1分としても、30人いれば30分もかかる。100人が押しかけて、サインしてくれ、写真をいっしょにとなれば、あっという間に1時間以上を費やしてしまうだろう。移動中の陽希さんには声援を送るだけにとどめるのがマナー。少なくとも私はそう思う。

最後に「グレートトラバース3」のURLとSNSを以下に記します。でももうかなりの人が知っているのだろうな。出遅れた。さらにテレビ放送を機にまたビッグバンが起きそうだ。

チェック!
Web「日本百名山ひと筆書き3」
www.greattraverse.com/

FB「Great Traverse-田中陽希プロジェクト」
https://www.facebook.com/greattraverse/

twitter「GreatTraverse田中陽希」
https://twitter.com/gttraverse100

参考:当ブログ「森吉のぬしに会う」
https://blog.goo.ne.jp/aim1122/e/f81dd50a7b27751c7eec20b81da38fe9

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信仰の山は奥深い。『出羽三山』を読む

2018-04-01 | 山・ネイチャー・冒険・探検の本

 『出羽三山 山岳信仰の歴史を歩く』岩鼻通明(岩波新書)

雑念が多く湧いてしまって、なかなか集中して読めない本だった。というのも2016年に羽黒山は行っているし、遡れば、30代のはるか昔に三山すべてを歩いているからだ。写真が豊富に掲載されているので、読んでいるうちに、自ら訪れたときの映像やシーンがそれにかぶって浮かんできてしまう。もうそうなると、なかなか前に進めなくなる。とくに「羽黒山を歩く」の記述にさしかかると、もういけない。行ったばかりであるから、そこは通ったとか、それは見たとか、一向にページが進まなくなった。

この本のいいところは、すでに訪れた人間からすれば、修験者はこんな道も歩いたのかとか、こんなところに宿坊や小屋があったのかとか、あいまいだった地名と位置が整理されて、すっきりした気分になれることだ。これからという人は、下調べに使えるし、興味をもったところを中心に訪れてもいいだろう。また三山の歴史についても詳述されているので、関心がある人にはお奨めだ。

私はだいぶ前に役行者に関心をもち、小説や文献などを読み漁っていた時期があったけれども、そんな役行者ゆかりの熊野の修験者がこの地にも訪れていて、地名や習慣などにその影響や痕跡が残されているようだ。

それに彼の地で、なんだかよくわからなかった、「引き綱」の説明もあった。軒先にぶら下げているのを見たときには、あちらにもこちらにもあって、なにかの道具かと思ったのだが、大晦日の深夜に行われる松例祭の験競べで勝利した若者頭が軒先に飾ることができるのが、「引き綱」であると説明があった。魔除けであり、幸運を招くものであり、勲章でもあるようだ。

巻末では、即身仏についても触れている。修行者が多かったこともあり、庄内では即身仏の数が多いと紹介している。即身仏とは、五穀断ち、すなわち木食行(もくじきぎょう)という厳しい修行を積んで入定(にゅうじょう)、体が腐敗せず原形をとどめて、いわゆるミイラ化したものを指している。身体が腐敗してしまっては、即身仏ではない。

ほかに松尾芭蕉が登場したり、江戸時代の図譜も掲載されたりで、どっぷりと出羽三山の信仰の世界に浸れる。

山のぼらー、歴史好き、山岳信仰に興味がある方はいますぐ手にとってみてください。

参考:当ブログ「羽黒山2446段を往復」
https://blog.goo.ne.jp/aim1122/e/b3fffdb34b867c6b97c5d6d9807b7b4a

 

出羽三山――山岳信仰の歴史を歩く (岩波新書)
岩鼻 通明
岩波書店
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