葛城山 標高 452m 発端丈山(ほったんじょうやま) 407.8m 城山 342m 静岡県
2005年3月20日(日) うすぐもり
メンバー 山の神と私
コースタイム かつらぎ山ロープウェイ山麓駅8:50--10:07益山寺10:20--10:40発端丈山山頂10:50--11:47城山山頂(昼食)12:30--13:10林道(休憩)--13:45かつらぎ山ロープウェイ山頂駅
5:23あわただしく車に乗り込み家を出発した。コンビニで朝食を買出しし、東名にのった。海老名SAに入って、さっそく買ったばかりのパンと缶コーヒーで朝食だ。7:45頃沼津ICを下り、コンビニで今度は昼食の買出し。伊豆長岡の温泉街を抜け、かつらぎ山ロープウェイ乗り場を目指した。空は雲が広がり、晴れというにはほど遠い。
8:35ロープウェイ山麓駅の駐車場に到着する。この日も花粉は大量飛散だ。しっかりマスクで防備し、山の神とともにザックを背負う。普段は9:00から運行開始なのだが、団体が押しかけてきているせいか、時間前にお待ちかねの運行が始まった。6人乗りのゴンドラに定員いっぱいに詰め込まれる。
ロープウェイの山頂駅は、まさに名前どおり。着いたところが、葛城山の山頂だ。駅の建物を出るとすぐに、富士山と駿河湾が目の前にど~んと広がり、思わず、「お~」と声が出る。ロープウェイで観光客とハイカーがひっきりなしに上ってきて、たちまち山頂は大賑わいになった。ここには、なぜか貧相な源頼朝像が置かれている(冒頭写真)。この小さくて弱々しそうな姿は、どうしても源頼朝とは思えない。
左:いったん下って益山寺へ向かう 右:益山寺の大楓(左)と大銀杏
葛城山からいったん下る。帰りにここを登り返すことを考えれば、ちょっとぞっとする長い下りだ。車道に出て、横移動していくと、10:07益山(ましやま)寺に着いた。高野山の末寺で、真言宗の寺だ。境内には文化財に指定されている大楓や大銀杏がたくましく枝を広げている。紅葉の季節は、行楽客で相当にぎわうようだ。石仏もずらりと鎮座していて、圧巻のひと言。
凍えるほど冷たい風が吹き抜ける益山寺を10:20後にする。ここからまた横移動し、20分ほどで発端丈山に到着。富士山が再び迎えてくれる。葛城山の山頂に比べれば、人は極端に少なくなる。
左:発端丈山山頂。富士山ビューを楽しめる 右:城山山頂。狭い山頂は混んでいた
発端丈山から、来た道を戻る。再び横移動をして城山へ向かう。途中登山道を林道が横切っているが、そこに消防車と救急車が停まっていた。何ごとだろうと、近くにいた人の会話に耳をそばだてる。ロッククライミング中に誰かが転落したようだ。登山道を上っていくと、ストレッチャーにのせられた小柄な白髪の男性が運ばれてきた。いっしょに奥さんと思われる女性も下ってくる。城山はフリークライミングには格好の岩場がある。べテランでも油断すると、こうなるのだろうね。気を引き締めなければ。
城山には11:47に到着した。馬酔木等の低木が繁茂していて、風をさえぎってくれるのはありがたい。西側が開けていて展望はいい。年配の方々の2パーティが狭い山頂でお弁当を広げていた。山の神と私も、ここでコンビニごはんを食べる。あいにく空はグレーのままで一向に晴れる気配はない。
12:30下山開始。13:10葛城山直下の林道まで戻り、休憩にする。目の前に富士山という好ロケーションのベンチがどうぞ休んでくださいと話しかけてくるようだった。山の神と「疲れた~」といいながらも、あとひと踏ん張りだと気合を入れなおす。
休憩後、往路で下ってきた道を延々登り返す。花粉よけのマスクをしていると息苦しく、時々立ち止まっては、山頂を見やる。13:45ロープウェイ山頂駅にたどりついた。駅に併設されている茶屋になだれ込んで再び腰を下ろした。
本日は、下山後贅沢にもお泊り。大仁温泉の富士屋旅館にチェックインした。ここ大仁温泉は全体に湯量が少ないのか、長岡温泉郷のように宿がいくつも軒を連ねて、温泉情緒をかもしているということはない。フツーの田舎の街中に、しかも交差点のところに、この旅館はポツンとあった。でも源泉かけ流しを謳っている。晩飯は霜降りの伊豆牛に舌鼓を打った。
翌日はダイビング・ポイントの大瀬崎あたりをのんびりと散策する。ここも富士山のビューポイントで目の前にその姿を望める。帰途みかんやエボダイの干物をお土産に買った。もちろん山の神と私が食べるのだ。