目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

浅草岳~ブナ平新道

2013-12-30 | 山行~信越

000pa092870標高 1585.5m 新潟・福島県

2005年10月9日(日) くもり

メンバー 山の神と私

コースタイム 9:15入叶津登山口駐車場9:30--10:25山神の杉10:35--11:26三方分かれ(沼の平分岐)11:34--12:30避難小屋12:35--天狗の庭--13:00浅草岳山頂(昼食)13:40--14:50三方分かれ15:00--15:40山神の杉15:50--16:25駐車場

浅草岳に登るなら、ブナの原生林をぜひとも歩きたいと常々思っていた。行って正解。圧倒されるほどのブナの巨木が次々に現れ、これほどの自然が損なわれずに残っているのかと驚かされる。天候は終始曇りで、今ひとつだったのだが、みごとな紅葉も堪能できて充実の山行となった。

小雨が降り続く中、4:30頃家を出発し関越道へ移動した。水上辺りでいったん晴れ間が覗いたのだが、関越トンネルを越えるとまた小雨。小出ICで下りて252号を移動しているうちにようやく雨は上がった。

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左:入叶津登山口駐車場。正面に登山口がある 右:立派なブナの前に山神の杉の祠

9:15入叶津登山口駐車場に到着。数台がすでに停められていた。マイナーな登山口だと思っていたが、ここを起点に登る人も少なからずいるようだ。

登山口からヤブっぽい道を上がると、すぐにブナの森に突入する。開発の手が伸びていない、山深さを感じる。天気は相変わらずで、青空が少し覗く程度で、厚い雲が垂れ込めている。

001pa092854_2 山神の杉。ちょっとした休憩ポイントだ

途中年配者だけの1パーティを追い越し、10:25山神の杉に到着する。ブナばかりの中に1本垂直に立つさまは神々しさを感じさせる。ここで山の神と一息入れる。

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左:紅葉のブナ林は続く 右:避難小屋

11:26三方分かれで休憩する。沼の平方面は真新しいロープが張られていて通行止めになっていた。「登山道崩落のため通行止め 只見町」と書かれている。今は通れるのかな。

高度を上げるにつれ、周囲の葉は色づきを増していく。避難小屋まで来ると、かなりいい具合に色づいている。

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目の前が開けて、天狗の庭。

避難小屋あたりでお昼にする計画だったが、腰を下ろせるような適当な場所がない。山の神も写真を撮るのに夢中で、お昼は念頭にない。じゃあ、それほど距離もないから、山頂に上がってしまおうかとなった。

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下界のほうに小さな山並みが見える

13:00浅草岳山頂に到着する。メシだメシだとバーナーでお湯を沸かし始めると、福島から来たという老夫婦が話かけてきた。麓の民宿でつくってもらったという、おにぎりや魚の煮付、漬物のおすそ分けするけど、どうかねと。多すぎて困っていたのだという。思いも寄らぬごちそうだ。山の神と遠慮なくいただいた。

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浅草岳山頂から前岳へつづく道

山頂はガスに包まれていたのだが、そのうち嘘のようにガスが流れていく。田子倉湖が姿を現した。思った以上に近くに見える。前岳方面も徐々にガスが流れていき、紅葉の山肌を見せ始めた。思わぬ僥倖に山頂にいた面々は、歓声を上げた。

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ガスがさあっと晴れて、田子倉湖が見えた

13:40下山開始。ピストンでもと来た道をたどるだけなのだが、なにせ今朝方までの雨で足場は悪い。ぬかるみは上りよりも、下りのほうがすべりやすい。注意深く足を踏み出す分、それだけ余計に消耗する。

14:50三方分かれで休息。上りはだいぶコースタイムを縮めてサクサク歩いていたのだが、下りは慎重に歩いて時間を要していた。15:40山神の杉。もう一息。駐車場目前で、最後のぬかるみにさしかかった。油断大敵! 山の神が足を滑らせ、泥だらけになる。顔にまではねた泥が……。あと1分も歩けば駐車場というところで、コケてしまった。それでも、着替えなければならないほどの大事にはいたらず、泥を拭ってテント場へ移動することになった。

駐車場にはきのこを大量に採取した年配の方がいて楽しげに話しかけてきた。ネパール福島友好協会の方で、ネパールの話に花が咲く。

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左:沼沢湖 右:沼沢湖畔キャンプ場。テントのなかに山の神

さて、本日は沼沢湖畔キャンプ場に宿泊予定。日が暮れる前にと急いで車を走らせた。それでもキャンプ場到着は17:50になってしまった。管理人がまさに帰ろうとしていたところで、ギリギリで滑り込みセーフ。薄暗がりの中、テントを張ってようやく人心地ついた。翌日は早戸温泉つるの湯(¥500当時)で汗を流して帰途についた。

参考:
浅草岳 ネズモチ平から往復(2008年10月)
http://blog.goo.ne.jp/aim1122/d/20101010

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天狗山・男山

2013-12-23 | 山行~八ヶ岳とその周辺

天狗山 標高 1882m 男山 1851m 長野県

2005年10月2日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:15大深山遺跡駐車場8:40--(道迷い9:30休憩9:40)--10:30稜線10:40--11:00天狗山山頂--11:10山頂直下(昼食)11:50--(道迷い12:47休憩13:00)--13:50ピーク13:57--14:45男山山頂15:00--15:55天狗山・男山分岐16:05--17:05駐車場

比較的メジャーな山なので、きちんと登山道は整備され、指導標もきちんと設置されていると思っていたのだが、そうではなかった。コースからはずれまくって地図とにらめっこの山行となった。

5:15家を出発する。ファミマで買出しをし中央道に上がる。双葉SAで朝食後、高速を下り、清里を抜けて川上村へ向かう。路上にあった温度計では、21℃の表示で、まるで夏みたいな気温だ。

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左:大深山遺跡駐車場 右:大深山遺跡

登山口である大深山遺跡の駐車場には、8:15に到着した。砂利が一面に敷かれているシンプルな駐車場。時間が早いせいか閑散としていた。駐車場にはトイレがなかったので、遺跡の奥にあったトイレを拝借する。

車のところに引き返し8:40山の神とともに改めて出発した。ルートがよくわからないが、強引に進んでいるうちに登山道を見つけた。踏み跡はしっかりついていて、赤テープが目印として付けられている。

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左:登山道は不明瞭なところも 右:天狗山山頂

クモの巣だらけの道を進んでいくが、そのうち道に迷って、1/25,000の地図を片手に、ああでもない、こうでもないと山の神と侃侃諤々。座ってじっくり地図を見て、そのまま休憩にした。9:40腰を上げ、今度は樹木で道を塞がれているところを右へ上がってみる。しかしまた違うようで、いったん引き返し別の道へ。10:30稜線に出ると、かなり急な上りになり消耗する。再び休憩タイムだ。

11:00天狗山の山頂に到着。山頂は残念ながら、団体に占拠されていた。あと少なくとも30分はここにいるという。人が少なければ最高の眺めを満喫できるのだろうが……。

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天狗山より男山を望む

ならば、ちょっと移動して見晴らしのいいところでお昼にしようと、山の神とともに山頂手前の男山ビューポイントに戻ることにした。

昼食後は、モタモタしていると、団体の後ろを延々歩く羽目になると、ピッチをあげて歩き始めた。まだ天狗の山頂にいた団体を追い越す。大深山遺跡への下山路を見て、左の下っている道を進む。どんどん下る。山の神によれば、昨日誰かのHPで男山への縦走路は、長い下りが続くとあったらしい。ふうんとそれを信じて下っていくと、いつのまにか九十九折の道になり稜線からはずれていく。ああ、この道は明らかに違うと登り返すことになった。

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左:カラマツ林を進む 右:男山山頂

12:47~13:00休憩して、再び男山を目指す。間違った分岐まで戻り、今度は上っていくとピークに達した。ここでまた休憩。予想外に長旅になってしまった。

そのうち痩せ尾根となり、足下にはゴルフ場が広がっている。ずっと見下ろしているとなかなかの高度感で背筋が寒くなる。14:45ようやく男山山頂に到着した。そこにはなんと天狗山で追い抜いたはずの団体がいた。われわれが道に迷っている間に抜き返されたのだ。しかし話を聞いてみると、団体も道に迷って予定より40分遅れとのことだった。

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男山山頂より天狗山を望む

山頂からの展望を堪能して、15:00に下山開始する。昔の地図に出ていた、大深山遺跡への近道を探してみたが、それらしきところに指導標はない。行ってみて踏み跡がなくなっては、またとんでもない目に遭いそうだと思い、その道を探すのはやめた。15:55天狗山・男山分岐に出て小休止し、その後はうっすらと踏み跡のある道を進む。倒木があって、この道で本当にいいのかと思いながら歩いていくと、上り時に使った道に合流した。車道に出て、しばらく歩くとようやく駐車場に着いた。時計を見ると17:05。やれやれだ。

帰途は、立ち寄り湯へ赴いた。清里の丘の公園アクアリゾート天女の湯(¥750)。露天もあってなかなかくつろげる。風呂に入れば腹も減る。須玉ICに向かう道でレストランに入り、デミハンバーグを食べた。あとは帰るのみ。中央道に上がると渋滞は12Kmと出ていたが、移動しているうちにみるみる渋滞は解消に向かった。家には、22時を回ったころ到着。長い山旅となった。

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王岳

2013-12-14 | 山行~伊豆・箱根と富士山周辺

001img_7188標高 1623.4m 山梨県

2013年12月8日(日) 晴れのち曇り

メンバー 山の神と私

コースタイム 7:47西湖いやしの里根場(ねんば)登山者用駐車場7:57--(本沢川沿い)--8:47尾根8:54--9:28鍵掛峠--9:46鍵掛9:53--10:33王岳山頂(昼食)11:03--(西入川沿い)--12:11駐車場

山梨百名山の王岳へ行ってきた。前々から計画をしつつも、なかなか実現しなかった。というのも行程が6時間以上でタイヘンだと思っていたからだ。そこそこ山歩きをしているときで体力があるときに行かないと、途中でバテてキツそうだと敬遠していた。しかし、実際に歩いてみると、全然そんなことはなかった。西湖の湖岸ではなく、いやしの里根場に車を停めることで、多少距離を短縮したということはある。でもそれ以上に山地図やガイドブックに出ていたコースタイムがだいぶ多めにとってあったことに起因する。あっさり稜線に上がってしまい、拍子抜けしてしまった。

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左:西湖いやしの里根場駐車場(手前が登山者用) 右:いやしの里根場の横をすり抜けていく

5:35家を出発して中央道にあがり、談合坂SAで朝食をとった。河口湖ICから139号を走り、西湖へ右折する。いやしの里根場には、7:47に到着した。入口付近では、バスをチャーターしてきた登山者の団体が準備運動をしていた。嫌な予感がしていたものの、その後団体様ご一行には、いっさい会わなかった。精進湖方面へ抜けたのだろう。

さてトイレに寄って行こうと、駐車場奥へ向かう。トイレに着いて目を疑う。ここまで歩いてきたのに入口シャッターががっちりと閉まっていて、使用不能だった。ここの施設は9:30オープンなので、それまでは閉めているのだろう。まっいいかと7:57駐車場を後にする。

いやしの里根場のかやぶき屋根の古民家を右手に見ながら車道を進む。すぐに未舗装の道になる。

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左:最初の休憩ポイント 右:鍵掛峠の指導標

林道終点から山に取り付き、沢沿いに上っていく。落ち葉が吹きだまった冬枯れの道だ。8:47尾根に出て小休止をとる。休むとまたたくまに体が冷えてくる。

8:54腰を上げると、なかなかの急斜面が始まった。風も止んで、陽光がやさしく降り注ぐと、汗ばむほどだ。しかし、稜線の鍵掛峠に出ると、様子は一変した。北側斜面をなめてくるキンキンに冷えた風がほおを突き刺してくる。冷凍庫のなかを歩いているみたいだ。そういえば天気予報で寒気が南下してきますといっていたっけ。

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西湖。左端の山は、足和田山

9:46樹林帯の中の鍵掛で山の神が持ってきた行動食、カステラ切り落としをパクつき、再び歩き始める。天気は晴れのはずだったのだが、上空の雲はどんどん広がっている。甲府のほうを見ると、晴れているのだが、富士山側はまったくダメだ。このまま雲で覆いつくされてしまうのか。でもガスってはいないので、下界の眺めはいい。登山道からは西湖が望める。

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富士山は一度も姿を現さなかった。王岳山頂より

アップダウンを繰り返し10:33王岳山頂に到着した。年配の3人パーティと、単独者2名がいて、皆昼食中だった。山頂は風が吹き抜けて寒い。なるべく風が来ないところに陣取り、早々に食べて下ろうと、まずはお湯を沸かし始めた。おにぎりを食べ始めると、白いものがポチポチと来た。いわゆる風花というやつ。あまりに小さい雪の切片だから風に翻弄されながら、落下してくる。いやあ、寒いはずだ。

富士山は登りはじめから終始雲の中で、結局この日はその姿を拝むことはかなわなかった。

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左:カラマツとクマザサの中を下る 右:林道に出れば、すぐに駐車場だ

10:33下山開始。このころ、利発そうなお子さんを連れたお父さんが山頂に到着した。マイナーな山の印象が強かったのだが、予想外に登山者はいる。

クマザサとカラマツの気持ちのいい林を下っていく。そのうち砂防ダム群が出てきて、林道に出た。サクサク下って12:11無事駐車場に到着した。出発時には閑散としていた駐車場には観光バスや自家用車があふれ、観光客が練り歩いている。オフシーズンでも、こんなに人がいるのかと驚いてしまった。おみやげ屋でほうとうと南京豆を買って家路につく。時間が早いと中央道も渋滞なし。スイスイ走って家に着いた。

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山岳気象予報士で恩返し

2013-12-05 | 山・ネイチャー・冒険・探検の本

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『山岳気象予報士で恩返し 「山の天気屋さん」の毎日は、ヒヤヒヤ・ドキドキ』猪熊隆之(三五館)

竹内洋岳氏にヒマラヤの気象情報を提供していたことで有名になった猪熊氏の著作。最初のほうに出てくるお天気の話は、なるほどとうなづきながら勉強も兼ねて読んでみた。

たとえば、数値予報モデルがどんなものか。全球モデルは20Km四方を格子状に区切って、その1つの格子の中の気象のあらゆるデータの平均数値を算出し、周囲との数値を比較することで予報を行う。地域ごとの予報精度を上げるためには、メソモデルと呼ばれる5Km四方の数値を採用する。ただピンポイントの天気予報をするためには、それだけでは足りない。あくまでも格子の中の平均値なので、高度差が激しい山間部では、的外れな予想になってしまう。そこで地形をきちんと考慮に入れ、自分が雲になったつもりで、水蒸気の動きを予想すると猪熊氏はいう。ちょっと想像してみると楽しそうだ。

白馬や大雪山系の気象遭難の話も出てくる。山小屋の間隔が空いていることや、その地域特有の気象が影響していると書いている。さらにどんどん読み進めていくと、彼の自伝になっていく。大学山岳部での経験、そして、人生を変えた富士山での滑落事故。開放性骨折をやって、25時間後に救出される。開放性骨折というのは、骨が皮膚を突き破って外部に出てしまった状態だ。この状態のまま長く放置すると、感染症になってしまう。彼は、この事故の10年後によもやの感染症を発症し、慢性骨髄炎になってしまう。

この病について、私はまったく何の知識も持ち合わせていなかったが、知れば知るほど恐ろしい病だ。骨が細菌によって破壊され、組織を壊死させてしまう。患部から噴火するかのように膿が出る。痛みを伴うそうした症状が出るたびに病院の厄介になり、仕事を休まなければならない。痛みで仕事どころではなくなるのだ。しかし彼は最先端の手術を2度受けて、絶望の淵から這い上がった。

気象の話ももちろん興味深かったが、慢性骨髄炎の話のほうに私は強く引きつけられた。電車で骨髄炎を患っているので席を譲ってほしいといったら、キレられたエピソードや、ラッシュアワー時に突き倒され、だれも見向きもせず通り過ぎていったことなども書かれている。震災のときに日本人の態度は世界から賞賛されていたけれども、普段の生活では、こんなことが起きているし蔓延しているのだ。

そんなことにはめげず負けずに彼は、この病を抱えながらでもできる仕事を探っていく。結果子どものときに興味をもっていた気象の世界に入ることを決意する。でもそこには大きな関門が待ち受けていた。気象予報士という資格取得だ。この関門を通過しないことには、仕事として気象を語ることはできない。でもやり遂げるんだね、彼は。幾多の努力の末にこの最難関の試験に見事パスする。

その後猪熊氏は、2011年の手術以来骨髄炎の再発はないし、同年に起業した山岳専門の気象予報会社「ヤマテン」も順調だ。このまま骨髄炎が再発することなく、猪熊氏がさらに気象の世界で、活躍されることをお祈りしたい。

山岳気象予報士で恩返し
クリエーター情報なし
三五館
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道の駅すばしりから畑尾山

2013-12-01 | 山行~伊豆・箱根と富士山周辺

000img_7138畑尾山 標高 1365m 静岡・山梨県

2013年11月24日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 7:38道の駅すばしり7:53--紅富台(セブンイレブン立ち寄り)8:15--9:10立山砂場--9:26須走立山展望台9:38--9:47立山(たちやま)--10:00畑尾山--10:07アザミ平--大洞山取り付きで引き返す--10:40畑尾山10:47--11:02須走立山展望台(昼食)11:47--12:53道の駅

昭文社の山地図「富士山」を眺めていた。車で行きやすくて、ハイキング程度に歩けるところ。駐車場マークを一つひとつ見ていくと、おあつらえ向きのコースがあった。これだと。

朝ゆっくりめの5:40に家を出る。中央道は若干交通量が多い程度で、ストレスなくスイスイ走れた。談合坂SAで朝食をとり、河口湖ICを越え、東富士五湖道路に入る。須走ICで下りてすぐのところに道の駅すばしり はあった。

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左:道の駅すばしり 右:立山登山道入口

7:53道の駅を出発する。われわれと同じように道の駅に車を置いて、トレッキングに出発する小さいお子さん連れのママさんもいた。

しばらく国道138号を歩く。ゴルフ場を越えていくと、セブンイレブンが現れた。紅富台だ。ここで今日の昼食を買出しし、別荘地の道路を上っていく。どん詰まりから山道になる。きれいに植林された杉林のなかを上っていく。

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須走立山展望台からの富士山。圧巻!

砂場の手前で1枚脱いで温度調節する。時間が早いことも手伝って、人が少なくとても静かだ。もう紅葉はとうに終わっていて、冬枯れの道になっている。時折振り返ると、葉の落ちた樹林帯の向こうには、富士山の姿が垣間見える。

9:26須走立山展望台に到着。目の前にはど~んと富士山が。空には白く月も出ている。

冒頭の写真は、展望台の指導標があった地点で撮影したもの。夕暮れみたいに影がこんなに伸びた。それだけ太陽の位置が低い。

002img_7140 003img_7143 左:立山 右:展望なしの畑尾山山頂

展望台から稜線に引き返し、9:47立山。山頂らしくなく、もしかして単なる地名なのかと思ったら、そうではなく、やはり山の名前だった。

ただの通過点に等しい立山を越えていくと、ちょっとしたピークの畑尾山に到着する。ここも樹林帯の中だ。

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左:アザミ平 右:アザミ平より大洞山と楢木山を望む

畑尾山からアザミ平に下り始めると、山の神があれっと声を発した。何か動く気配を感じたと同時に眼下を大きな鹿、4,5頭が全力疾走していく。われわれが近づいていくのに驚いて逃げ出したようだ。こちらも鹿以上にびっくりした。カメラを取り出して、写真を撮るには間に合わなそうで、すぐに諦めてしまったが、居合道さながらにカメラを取り出し、瞬時に電源をオンにすればギリギリ後ろ姿をとらえられたかなと、ちょっと後悔した。サバイバル登山家の服部文祥氏だったら、逃げる鹿を追いかけ仕留められただろうか。

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アザミ平東より愛鷹山を望む

鹿の大脱走を見て、興奮覚めやらぬ間にアザミ平に下る。もともとの予定では、畑尾山で終了、ピストンで道の駅に戻る予定だったのだが、まだ歩き足りない。地図を見ると、アザミ平東という地名が記載されていて、展望地になっている。そこまで足をのばすことにした。

そのまま横移動していくも展望台らしきものはなく、大洞山の樹林帯に入ってしまった。そろそろ引き返そうかと山の神にいう。山中湖から登って来たらしき夫婦や年配者のパーティ、信じられないくらいの大勢で来ている団体ご一行とすれ違いながら、来た道を戻った。途中愛鷹山を写真に収めた(上の写真)。もしかしてここが地図にある展望地なのか?

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2点とも:須走立山展望台からの下山時に撮影。カラマツの黄葉がいい

11:02再び須走立山展望台に戻り、富士山を眺めながら昼食となった。アザミ平からこちら側は人が少ない。下の別荘地に家があるという年配のご夫婦が通過していったのみだった。のんびりとごはんを食べて、12:53道の駅に無事下山した。

参考:1122メートル「サバイバル~服部文祥の世界」http://blog.goo.ne.jp/aim1122/d/20101226

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