中岳 標高 1506m 高岳 1592m 熊本県
2008年5月3日(土) 晴れ
メンバー 山の神と私
コースタイム 13:00仙酔峡駐車場--13:20仙酔峡ロープウエイ13:29火口東駅--14:15中岳14:25--14:40高岳14:50--仙酔尾根分岐--16:25仙酔峡駐車場
この日は4:00台に山の神と起き出して、予約しておいたタクシーで中央線の駅へ移動、始発に乗り込んだ。羽田空港に着いてみると、ゴールデンウィークとあって人は多く、荷物を預ける長い列に並ぶことになった。タクシーを使って早めに家を出たのは正解だった。熊本行きの飛行機は定刻通り7:50に出発し、9:30到着。空港からニッポンレンタカーのスタッフが運転するワゴン車に乗り事務所へ。コンパクトカーを頼んでいたのだが、ちょうど出払っているようで、マツダのアクセラになった。グレードはワンランク上になったが、料金はサービスしてもらい、ラッキーなスタートになった。
しかし、ラッキーと思ったのはつかの間で、10:20頃気分よくアクセラのハンドルを握って国道57号に出ると、早くも渋滞につかまってしまった。観光客が大挙阿蘇へ向かっているのだ。途中から日本百名道のミルクロードに逃げると、スイスイ快調に走れるようになる。安心すると、現金なもので、急に腹が減ってきた。朝食が早かったから、当然か。山の神と沿道になにか食べるところはないかときょろきょろしていると、内牧温泉でギャラリーGENという喫茶店を発見した。渡りに船と車を停めた。メニューを眺め、九州といえば、やはり高菜を食べなくてはと、当時¥850の高菜ピラフセットを山の神とともに食べた。
左:仙酔峡駐車場 右:仙酔峡ロープウエイ終点火口東駅
腹がくちて人心地つき、仙酔峡へ向かった。13:00満車かと思われた駐車場に到着。空きスペースをようやく見つけ、やれやれとアクセラを停めた。そそくさと山の神と身支度を整え、ロープウエイに並んだ。
乗って9分ほどで、火口東駅に到着する。すぐに駅から出て振り返ると、噴火に備えてか、頑丈かつのっぺりとした容姿の建物だった。よく見ると拡声器がこちらを向いている(右上の写真)。噴火したら、すぐにこの拡声器が威力を発揮するのだろう。
噴煙を上げていた火口
遊歩道へと踏み出すと、すぐに火口と噴煙が目に飛び込んできた。活火山らしく、荒々しく、周囲に緑というものは存在しない。
好天のゴールデンウィークだけあって、観光客が数珠つなぎ
お天気は快晴。ちょっと日差しは強く感じられるものの、涼風が気持ちよく吹きぬける。快適なよく整備された遊歩道を、観光客とともに進んでいく。いっしょに歩いていると、不思議と観光気分になってくる。
左:たどってきた遊歩道を見下ろす 右:中岳山頂の標柱
やがて観光客はまばらになり、登山者だけが訪れる展望地まで来ると、噴火時の避難所であるシェルターが点々としているのが見える。阿蘇ならではの光景だ。この展望地からほどなくして中岳山頂に到達した。
そこから高岳までは、わずか15分ほどの行程。あっけなく着いてしまう。ご夫婦らしき先着様がいて、写真をとってくれた(冒頭写真)。山頂から下界を見渡すと、車列がキラキラと光っている。
左:写真中央の緑色の点がロープウエイの始発駅 右:ミヤマキリシマがちらほら咲いていた
14:50高岳から下山を始める。噴石だらけで歩きにくく、しかもダラダラと下るだけの単調な道だ。唯一浮石がないのが、救われる。樹木がないから当然日陰もなく、高度を下げていくと、どんどん気温も上昇する。なんか暑いよねと山の神とこぼしながらの下山は、ひたすら忍耐力を試されていた。
もうすぐ駐車場かと思った頃に、ようやく緑が現れた。この山域では有名なミヤマキリシマがほんの一画だけ咲いていた。早すぎて、いっさい見られないと思っていただけに感激する。
左:山の神、新緑の中を下山中 右:今宵の宿は「ひげ勝ちゃん」
草地を一散に抜けて、16:25駐車場に戻った。本日のお宿はテラス付きの一戸建て、貸しログハウスのひげ勝ちゃん。さっそくアクセラに乗って移動する。ひげ勝ちゃんがいいのは、歩いて行ける距離に立ち寄り湯、阿蘇白水温泉「瑠璃」があること。巨大施設で、大浴場はもちろん、サウナや露天、泡風呂もある。そして第2にひげ勝ちゃんには、食堂(居酒屋)も併設されている。ひと風呂浴びた後に、ぐびぐびやる生ビールは最高だ。さっそく温泉の後にここの食堂で山の神と乾杯し、だご汁定食(「だご」とは団子のこと;当時¥1,260)とかっぽ(ホルモン煮込み)に舌鼓を打った。ログハウスに引き上げる前に、ファミリーマートで明日の朝食の買出しをする。さてと、明日は杵島と烏帽子だ。
Part2杵島岳へつづく
Part3烏帽子岳へとぶ
番外編パワースポット押戸石の丘へとぶ
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