目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

利尻・礼文Part4~礼文島トレッキング

2012-07-28 | 山行~北海道

001p7082052_2 コース標高 約200m ゴロタ山 180m 北海道

2004年7月8日(木) うすぐもり時々晴れ 

メンバー 山の神と私

コースタイム 7:15スコトン岬7:45--8:50ゴロタ山8:57--10:20西上泊10:30--11:18召国分岐--11:30召国集落上(昼食)12:20--13:10旧礼文岳登山道分岐--13:20笹泊川13:25--(海岸線)--14:40宇遠内14:53--16:20香深井バス停

宿で5:00に起きて荷造りし、5:30には朝食をとる。宿泊客は、皆同じように出発の準備をしている。フェリーターミナル発6:11のバスに乗ろうと皆全速力で動き回っているのだ。山の神と私も遅れぬように寝ぼけ眼をこすりながら、慌しく準備をして5:55に宿を後にした。

バスに乗り込む。楽しいトレッキングの旅は、この時点で始まった。バスは、海岸線のある地点でいきなり止まった。運転手さんがアザラシがいますといって、右側をご覧くださいという。たくさんいる!ゴロゴロとぐーたらしているようにしか見えない巨大な生き物たちが遠くに見える。しばしアザラシの緩慢な動きに目を凝らす。

7:15礼文島の最北端スコトン岬にバスは到着。ちょっと歩いていくと、最北端の碑が立っている(冒頭の写真)。目の前の海の先には、海驢(トド)島が見えている。島の名前から察するに海驢がいっぱい生息しているのだろう。上空には重たい雲が垂れ下がっていて、どんよりとしていて暗い。眠気をさそう雲だ。目覚めの缶コーヒーを飲んで、いざ出発進行。

002p7082055 振り返ると絶景が

スコトン岬からゴロタ山を目指す。振り返ると、青い海、遠くに小さい海驢(トド)島。緑の回廊が美しい弧を描いている。来てよかったと思わせる、まさしく絶景が広がっていた。

003p7082059 にぎわうゴロタ山

8:50ゴロタ岬に入ってくる。スコトン岬からここまでは、観光客のハイキングコースにもなっているので、人がとみに多い。ゴロタ山山頂も大変なにぎわいだった。遠くにとんがった利尻山が見えている。うすぐもりであったが、時折雲間から日が差してくる。

004p7082060 草原の道は続く

歩みが遅いのか当初の予定より遅れ気味になり、先を急ぐ。鉄府を越えてひたすら歩き、澄海岬ふもとの集落、西上泊に10:20到着。観光バスが多数停まっていて、小さい集落ながらも、ここも立派な観光地だ。お土産屋や売店があり、きちんとしたトイレもある。

006p7082065 礼文岳をあおぐ

11:30召国分岐を越え、召国集落のまさに上あたりでザックを下ろした。昼食でくつろぐには、ちょうどいいあんばいの草原の広場があった。海を見ながら宿でつくってもらったおにぎりをほおばる。同じくカップルが離れたところでランチタイム。なかなかのビューポイントなのだ。12:20出発。

13:10礼文岳分岐にさしかかる。もう礼文岳への道は廃道のようだ。草ぼうぼうで、踏み跡すらもうわからない状態になっている。暑くて長袖シャツを脱ぐ。ザックを開けたついでにお茶を一口。

005p7082063 007p7082071
左:チシマゲンゲの群落 右:レブンウスユキソウ

礼文島は花の島として有名だけど、思ったほど、お花には遭遇しなかった。期待が大きすぎたせいもあるだろうけど、元々いわれているほどではないのかもしれない。山の神も落胆の色を隠せない。でも、チシマゲンゲやウスユキソウは拝むことができた。 

01p7082067 02p7082072
左:笹原を抜ける 右:海岸の崖を下り始める

礼文岳分岐から笹地帯を抜け、笹泊川で一服する。それから海岸線への道になり、崖伝いにジグザグの道を下降していく。いつの間にか雲はとれ、青い空と青い海が目の前に現れた。崖の道を下りきると、お花畑の海辺の道になる。ただ左側は断崖絶壁で、いつ崩れてきてもおかしくない危うさを感じる。

せっかくのお花畑だったのだが、デジカメのメモリーが終了だった。え~、あと5,6枚は撮りたかったなと言い募りながら、あきらめて、デジカメをザックに戻した。

14:40宇遠内に到着。ここも小さな集落だ。海岸には、ハングル文字が躍った漂流物のなれの果てや、レジャーに来た観光客が打ち捨てていったゴミが大量に放置、散乱していて、閉口する。ここに最終トイレがあり、あとは内陸部を横断しバス停に向けて、ひたすら歩くだけだ。最後は、山の神とつまらないを連発しながら、もう終わりでいいと連呼しながら歩き続け、16:20ようやく香深井バス停に到着した。じつに長~いトレッキングだった。

利尻・礼文 プロローグへ戻る
利尻・礼文Part1~大ポン山・小ポン山へ戻る
利尻・礼文Part2~利尻山へ戻る
利尻・礼文Part3~礼文岳へ戻る
利尻・礼文 エピローグへ続く

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

荒船山(経塚山)

2012-07-24 | 山行~上州

 

標高 1423m 群馬・長野県

2012年7月16日(月・祝) くもりのち晴れ 

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:00内山峠駐車場8:10--9:05一杯水9:15--(艫岩展望台)--10:05経塚山山頂10:20--10:50艫岩(ともいわ)展望台(昼食)11:30--鋏岩修験道場跡--12:45内山峠

荒船山を訪れるのは今回で2回目となる(山の神は初めてだが)。前回は相沢から登ったのだが、今回は最短コースの内山峠からピストンで登ることにした。じつは前日の15日に登る予定だったのだが、朝起きてみると、あいにくの天気。明日にしようと、山の神と再びベッドにもぐりこんだのであった。

さて出発は、16日5:00頃。関越の上里SAで朝食をとり、上信越道下仁田ICで下りる。昼ごはんを途中のセブンイレブンで買出しをし、国道254号をひたすら長野県側へ向けて走る。荒船の湯を通り過ぎてしばらくすると、上の写真のようなすごい岩肌が見えてきた。艫岩だ。山名にふさわしい、巨船のごとき山容が車道から目に飛び込んでくる。相沢から登ったときには、この岩肌は見られなかったから、まるで別の山のように思えてくる。見る角度や向きで、山の形や印象は本当に変わるのだ。

内山トンネルに入る手前で、右に折れていく。おや何か横切っていくものが! よく見るとキツネだった。この辺りは山深いからちょっと大き目の動物が棲息しているんだね。そのまま林道を上がっていくと、牧場との分岐に出た。左折すると、すぐに内山峠の駐車場が出てくる。スペースは2箇所あって、20台強は停められそうだ。8:00の到着時に、すでに7,8台は停まっていて、われわれが停めた直後にも2台たて続けにやってきた。皆早いお越しだ。

01img_5933 002img_5944 003img_5946
左:内山峠駐車場 右2点:一杯水にて

内山峠で身支度をしていると、山の神が到着したばかりのお隣の奥様と何やら話をしている。そのうちにもらったよといって、ユーカリの虫除けパッチを差し出すではないか。山の神はどうやら、おねだりしていたようなのだ。最近、山の神と虫除け対策について話していたから、たまたまお隣さんの虫除けパッチが目に留まったのだろう。いただいた虫除けは効果バッチリで、いつもは汗をかくと、たちまちハエやアブが寄ってきて、耳や帽子にたかられたものだが、今回は虫ゼロ。すばらしい効果だった。

曇り空の下、気温上昇も抑えられ、快適に緑濃い広葉樹林帯を行く。直射日光が注がないせいだろう、ヒグラシやセミや野鳥のさえずりがすごい。かまびすしい中ながら気持ちよく前進する。

9:05一杯水到着。山の神と私よりも一足先に内山峠を出発した単独行のおじさんが水を汲んでいた。われわれを見つけると、写真を撮ってあげましょうかとありがたい申し出。さっそく1枚撮ってもらった(右上)。その後このおじさんとは何度も会うことになる。 

02img_5947 005img_5951
左:笹原が続く 右:艫岩(ともいわ)展望台

一杯水から急な上りを行くと、笹原が出てくる。最近各地で、増えすぎた鹿の駆除が話題になっているが、ここはそんな問題などまるでないというように、青々とした笹がきれいに辺り一帯を覆いつくしている。笹原を進んでいくと、ほどなくして艫岩展望台に到着した。遠くに浅間山が見える。あいにく山頂には雲がたなびいていて、その雄姿は隠されていた。

004img_5950
艫岩展望台からの浅間山

ここから経塚山(荒船山)へは、ほとんど横移動に近い。まずまず快適な森歩きになる。しかし星尾峠への分岐を越えると、いっきに急登に変わる。10分ほどで上りきると、そこが山頂だ。展望はほとんどなく、つまらない山頂だ。誰もいなくて、ひっそりとしていた。しばし休憩し、下山開始となる。

006img_5954 007img_5955 008img_5956
左:経塚山山頂の祠 中:国体記念の碑 右:山頂の標示

艫岩展望台に引き返し始めると、日差しが出てきて、木漏れ日のさわやかな森歩きとなる。10:50艫岩展望台に戻った。大勢の登山者が展望を楽しんでいるが、相変わらず、浅間の山頂には雲が付いている。先ほどはかろうじて見えていた北アルプス方面は、完全に雲に閉ざされていた。展望台の端っこの木陰にザックを下ろして、昼食にする。

03img_5957 04img_5963
左:復路は日が差してきて、木漏れ日の道となる(経塚山~艫岩展望台) 右:鋏岩修験道場跡

11:30展望台を後にする。途中、往路では通過した鋏岩修験道場跡で5分ほど水分補給のため休憩し、内山峠の駐車場には12:45に到着した。駐車場は、もう30℃を越えていた。どうりで暑いはずだ。展望台から下るほど気温が上昇するのを肌に感じていたのだが、30℃を超えているとは。8:00時点で23℃くらいだったから、もう7℃も上昇したことになる。標高1000mの内山峠でこれだから、下界はすさまじく暑いのだろうと覚悟して移動することになる。

国道254号を再び走り、道の駅しもにたに立ち寄る。車から降りた瞬間に山の神が、あぢ~と叫ぶ。36℃もある。売店をのぞくと、よく冷えてうまそうなソフトクリームを買っている人がいる。すぐに真似て、小銭を出して購入。外で食べ始めると、食べる端から瞬く間に溶けていく。液体となってポタポタ垂れる。全速力で食べて、人心地ついた頃、高速へ向かう。

ICをあがると事故渋滞17Kmの標示が出ていた。3連休だから普段運転をしない人たちが車を走らせていたせいだろう。この手合いが、だいたいにおいてスピードを出しすぎて事故るのだ。そのうち停まったり走ったりとまるで中央道のようになり、平時より2時間くらい余計にかかって高速を下りた。暑さのせいもあり、もうぐったりだった。

今回の荒船山は、1400mという標高からして暑そうだったから、登山者は敬遠して少ないだろうと踏んでいたのだが、案に相違して人は多かった。200名山に数えられていることや、アクセスの便利さ、山容の派手さが人気の因なのだろう。とにかく追い越した人たち、すれ違った人たちは多かった。小さいお子さん連れの人や、年配の夫婦、どう見ても不倫山行にしか見えないカップル、山ガール2人組、20代前半の5,6人のパーティ等、年代層も幅広く、驚くほど人気の山なのであった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

利尻・礼文Part3~礼文岳

2012-07-21 | 山行~北海道

標高 490m 北海道

2004年7月7日(水) うすぐもりときどき晴れ 

メンバー 山の神と私

コースタイム 内路登山口12:47--13:45起登臼コース分岐奥13:50--14:25礼文岳14:45--15:25起登臼コース分岐15:35--16:07内路登山口

前泊は、利尻島の利尻北麓野営場。我が家のようにくつろげる三角屋根キャビンでもう一夜を過ごし、7:00起床。タクシーを呼んで、8:30頃フェリーターミナルに向かう。ターミナルで荷物をいったんデポして、漁協のお土産屋さんをのぞいた。これで利尻ともお別れだ。利尻名物はここでしか買えないかもと、山の神も目の色を変えて、めぼしいものを探す。そんなことはないのだが。

礼文島香深へのフェリーは10:05発で10:50には到着してしまう。旅情を楽しむ間もないあっけなさだ。稚内から鴛泊へのフェリーに乗っているから、新鮮味にも欠ける。予約していた民宿に荷物を置かせてもらい、山支度をして、再びフェリーターミナルへ。タクシー会社へ行き、タクシーの配車を頼むが、皆出払っているよといわれる。この島は当時(今もそうか?)タクシーは3台のみ。夕方までまず帰って来ないねと淡々といわれるが、なんと、そう話しているうちに1台戻ってきた! すこぶるラッキーなのであった。

02p7072049 01p7072038
左:礼文岳内路登山口(復路撮影) 右:ユリの群落が登場

12:40頃、そのタクシーに乗って海岸線の道を北上し、内路に到着。ここに内路コース登山口がある。登山口とデカデカと指道標が付いているが、いったいどこから登るのかときょろきょろしてしまう。奥のほうに登り口を見つけ、登山開始だ。

歩き始めて50分ほどで、そろそろ休憩したいなと山の神とともに適当な場所を探していたが、なかなかこれといった場所がない。起登臼コース分岐は、ぬかるんでいて休む気がしない。そのうち1時間が経過し、疲労もピークに達する。どこでもいいとなって、急登にさしかかった、いかにも中途半端なところでザックを下ろした。

水分補給して再び歩き始めると、予想外にもユリの群落が登場した。黄色い(オレンジっぽい)ユリが一面に花を咲かせて広がっている。なかなか壮観で、山の神も珍しく持参したカメラを出してシャッターを切っていた。

001p7072043 002p7072044 礼文岳山頂にて

森を抜け、突然見晴らしがいいハイマツ帯になる。なだらかな斜面の奥に礼文岳頂上があった。もう少しだとピッチを上げ、14:25山頂に達する。足下のガスは残っているというのに、目の前のガスはいっきに風で流されていき、背後に昨日登った利尻山が姿を現した。わずかに海面も見え、太陽光でキラキラ輝いている。思わず、おお!と。過剰な自然の演出だが、山の神ともども感動。何かいいことあるかもと思わせるに十分な僥倖だった。

003p7072041 雲の向こうに利尻山

004p7072045 ハイマツ帯を行く

14:45下山開始。そこへこんな時間にもかかわらず、派手な色遣いの服装をした年配の単独行おじさんが上って来た。こんな時間に?車で来たのか?不可解ながらも、幽霊ではなさそうだ。

15:25ぬかるみが気になるが、起登臼コース分岐で休憩。往路では気づかなかったが、起登臼コースは通行禁止になっていた。16:07登山口に戻る。バスの時間をチェックしてみると、次は16:51だった。うらさびれた感のある海岸線の道路に、ポツンとあるバス停で山の神としばし待っていると、徐々に日が傾いていく。だんだんあせりを感じ始めた頃、バスがようやくやって来た。民宿のある香深には17:15に到着。山の神とそそくさと宿に戻った。

利尻・礼文 プロローグへ戻る
利尻・礼文Part1~大ポン山・小ポン山へ戻る
利尻・礼文Part2~利尻山へ戻る
利尻・礼文Part4~礼文島トレッキングへ続く
利尻・礼文 エピローグへ飛ぶ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

利尻・礼文Part2~利尻山

2012-07-16 | 山行~北海道

利尻山北峰 標高 1719m 長官山 1218.3m 北海道

2004年7月6日(火) 雨

メンバー 山の神と私

コースタイム(鴛泊コースピストン) 利尻北麓野営場5:20--6:05小休止--6:55第一見晴台7:05--8:00休憩8:07--8:35利尻山避難小屋9:05--(沓形コース分岐休憩)--10:22利尻山山頂10:27--11:07 9合目11:14--11:45長官山(八合目)12:00--12:55第一見晴台13:15--14:30野営場 

狭いながらも、なかなか快適なキャビンで、前の晩はビールをぐびぐび飲りながら、明日の天気はダメだろうなと山の神にぼやいていた。ここで1日停滞して、明後日利尻山、予定していた礼文岳はカットするかと、計画変更を口にしていた。

朝4:00起床すると、何やら外が騒がしい。団体がマイクロバスで乗り付けて、今まさに出発するところだった。このとき雨は降っていなかったが、当然これから振り出すと思っていたから、彼らの動きは無視していた。ところがだ。4:30頃にまた団体がやって来て登り始めるではないか。空をあおぐと、雲が少し切れている。もしかして!

そそくさと、山の神と朝食の準備を始めた。たまごスープに、シーチキンマヨを塗ったパンや、はちみつパン。このまま天気はもつかもねと楽観的予測を山の神にいいながら、パンをかじる。5:20少し晴れ間が覗いていて、団体を追いかけることに決めた。しかし歩き出すと、たちまち晴れ間は消えてしまう。

 

 

001p7052026 002p7062027 01p7062028_2
左:利尻北麓野営場キャビン内 中:雨がフツーに降ってきて合羽態勢 右:完全に雨

団体を1つ追い越して、確実に高度を上げていく。でも天候はどんどん怪しくなり、雨粒がポツリポツリと。レインウエアの上だけを羽織って、そのまま上り続ける。

6:55やっとの思いで、第一見晴台に到着。地図に書かれているコースタイムよりも時間を要した。意外に長いし険しい道だ。頭上に垂れかかってくる枝をよけながら歩いたり、足元に注意したりと、お散歩気分では歩けない。ましてやそこに雨が降ってきている。雨脚は、もうすっかり本降りになっていて、レインウエアの下も装着して、完全に雨中山行となった。

あれっ! 晴れ間はどこに行ったのかな? とおどけながら、山頂を目指すも、展望もないし、お花も見つけられないし――お花を見つけられないのは雨で余裕がないせいだが――何かただ修験者のように黙々と山頂を目指すだけになっていた。

8:35利尻山避難小屋到着。ここで小腹が減って、豆パンを食べる。
この小屋の横には、携帯トイレ専用のトイレブースが設置されている。さっそく試してみる。便座のところにはネットが張られていて、そこに携帯トイレを装着する。さてと、後始末を終えてすっきりしていると、扉をノックされる。おばさんの団体が到着したのだ。内側からノックを返しているのだが、またすぐにノック。出るまでノックしまくられる羽目になった。

003p7062029_5 004p7062030 雨の中、利尻山到着

沓形コース分岐で小休止をとり、山頂へは、10:22に到着した。登山者は到着する端から写真を撮り、すぐに山頂を立ち去っていく。雨は小雨でたいしたことはないのだが、風が強いせいで皆逃げていくのだ。山の神と私も早々に辞去する。

 

03p7062032 02p7062031
左:八合目長官山 右:ガスっているが雪渓が見える

九合目で小休止をとり、避難小屋で昼食にしようと下っていく。ところが小屋は、団体が昼食中でほぼ占領していた。山の神と通過を決め、八合目まで下って休憩。ここでは登山者がバトンタッチするように、われわれが到着すると、先におられた方が出発し、後から誰かが下ってくると、われわれが出発というふうに皆長居せず、玉突きになって、先へ先へと進んでいく。

12:55第一見晴台に戻ってくる。雨はすっかりあがっていた。ここで軽く昼食。傍らには徳島から来たという団体がいた。百名山に入っているから、ここ利尻山は全国区なのだ。全国どこからでもやってくる。

13:15再び下山態勢に入り、14:30疲労困憊、くたくたになって野営場にたどり着いた。そこは下山したばかりの登山者であふれ、タクシー待ちの人や、休憩してこれから歩いて鴛泊に出ようとする人たちでいっぱいだった。ひやかしでここまで車で上がってきた観光客も混じり、昨日とは打って変わって、にぎやかな場所になっていた。

 

利尻・礼文 プロローグへ戻る
利尻・礼文Part1~大ポン山・小ポン山へ戻る
利尻・礼文Part3~礼文岳へつづく
利尻・礼文Part4~礼文島トレッキングへ飛ぶ
利尻・礼文 エピローグへ飛ぶ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

利尻・礼文Part1~大ポン山・小ポン山

2012-07-14 | 山行~北海道

001p7052006_2 大ポン山 標高 444m 小ポン山 413m 北海道 利尻島

2004年7月5日(月) 晴れのちうすぐもり

メンバー 山の神と私

コースタイム 11:00頃利尻北麓野営場(昼食)12:20--12:50大ポン山13:10--13:30小ポン山13:50--14:25野営場

6:20頃に起床。ホテル(稚内)の部屋の備え付けポットで湯を沸かしてスープをつくり、昨日近所のコンビニで買っておいたパンとともに朝食。7:25ホテルをチェックアウトし、フェリー乗り場へ歩いていく。乗り場には人影が少なく山の神と怪しんでいると、皆もう乗船しているではないか。2等船室は、すでに乗客でごった返していた。7:50稚内港を出航する。船室から舷側に出ていくと、ほどなくして洋上に利尻島が見え始めた。そのうちウミネコがミャーミャーいいながら、何か欲しそうにフェリーに並行して飛んできて、ときおり乗客から手が届きそうなところまで近づいてくる。お菓子をやる人がいるのだ。いつまでもフェリーに付き従って飛んでいた。

9:30利尻島の鴛泊(おしどまり)港に到着(東日本海フェリー¥1,880)。鴛泊港から、利尻北麓野営場を目指して歩き始める。充分歩いていける距離なのだ!?  途中スーパーかコンビニで買出しをするつもりでいたが、時間が早すぎて、まだどこの店も開いていない。しかたなく、きょろきょろしながら、しばらく歩いていくと、ちょうどスーパーが一軒店を開けたところに出くわした。われわれが乗っていたフェリーで、売る商品が届いたようだった。

パンを買おうと物色していると、店のおじさんが来て、おもむろにいった。「何にもないだろ!これが島の生活というもんだ」。ん~、なぜこんなに自虐的なんだろう。これっぽっちもそんなことは思いもしなかったのに。ちょっと嫌な気分になって、野営場への上り坂を歩き始めた。途中の空き地には、黒い紋様のある空き地かと思うくらい、カラスがたくさんいて不気味だった。

 

01p7052007 003p7052011
左:稚内港に停泊中のフェリー 右:野営場のキャビン。三角屋根がかわいらしい

野営場に着くと、ここにもカラスが。こちらはかなり図々しい。スーパーで購入したパンを置いたとたん、もうそこへ舞い降りてきて、つついたり、くちばしに咥えて奪おうとする。イタリアのスリみたいなもので、油断しているとすぐさまやられてしまう。その後は、くぐもった不気味な声でしきりと鳴いて、かなりうるさかった。食べ物を執拗にねらうので、山の神ともどもハンターになりたいくらいだった。

さて、野営場でのお泊り場所は、管理人と話をして、三角屋根のイカしたキャビンにした(右上)。いくらで泊まったのかはもう定かでないが、相当安かった記憶がある。¥3,000くらいだったのかなあ。今は¥5,000のようだが。

05p7052023 03p7052021
左:大ポン山・小ポン山分岐 右:大ポン山から野営場を見下ろす

持ってきたバターロールやシチュー、バナナで、昼食を終える。12:20野営場から散策に出発する。目の前の道からサクサク上っていくと、30分ほどで小高い大ポン山に着いた。山頂は比較的広く、見晴らしがいい。前方には平べったく見える礼文島、背後には雄々しい利尻山を一望できる。山頂は人っ子一人おらず、寂しいかぎりで、しかも、しだいにガスがたちこめてきた。

02p7052017 04p7052022
左:ぺっちゃんこに見える礼文島 右:中央の小山がベシ岬

13:10頃大ポン山を出て、分岐へ戻り、今度は小ポン山へ。こちらはこぢんまりとした山頂だ。ベンチが2つ置かれていたが、残念なことに1つは崩壊していた。大ポン山に比べ、展望は乏しく、申し訳程度にベシ岬が見えるのみだ。鴛泊港はベシ岬の向かって右側にある。

13:50小ポン山山頂を後にし、野営場には14:25に下ってきた。ちょうど利尻山から下山してきた面々がいて、今日は晴れて最高だったとうらやましいことをツツ述べていく。天気は明日から下り坂なんだよねえ。どうにか、もってくれないだろうか。

002p7052015 明日登る利尻山

利尻・礼文 プロローグへ戻る
利尻・礼文Part2~利尻山へ続く
利尻・礼文Part3~礼文岳へ飛ぶ
利尻・礼文Part4~礼文島トレッキングへ飛ぶ
利尻・礼文 エピローグへ飛ぶ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする