目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

パノラマを愉しむ伊吹山

2014-05-25 | 山行~関西

標高 1,377m 滋賀県

2014年5月2日(金) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 11:00みかどや11:10--11:36 1合目11:40--12:23 3合目(昼食)12:46--13:14伊吹山避難小屋13:19--14:15伊吹山山頂14:37--15:35 3合目14:45--16:36みかどや

001img_7414 002img_7419 お花の山、伊吹山。左:スミレ 右:ミヤマキンバイ

有給をとって1日早く連休に突入した。早朝4:38家を出発。GW期間中とはいえ、とりあえずは平日だから道は空いていた。諏訪SAまで走り、朝食&休憩。ここまではすこぶる順調だったのだが……。高速に上がった当初から飯田・中津川間の通行止めが電光掲示板に出ていた。

事故なら2時間くらいで普通は解除されるよな、そろそろだよなと山の神にぶつくさいっていたのだが、諏訪SAを出るときにも、まだ通行止めは解除されていなかった。名古屋方面に南下していくと、PAにトラックが停められているのが見える。それは出口付近まではみ出さんばかりに停まっていた。通行止め解除まで待つつもりなのだろう。どうしようか?

そのうち、「重大事故」という恐ろしい表示が眼に飛び込んできた。これは当分ダメかもしれないな、下の道を行くかと意を決して、飯田ICで高速を下りた。

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左:みかどや 右:登山口である三ノ宮神社

インターを下りてからの道のりは長かった。50Km超。待つべきだったのか。でもいったん走り出したからには、もう迷っている場合ではない。山あいを縫っていく道の両袖に、鮮やかな花が現れ始めた。紅梅に白梅? 違った。花桃だった。デカデカと花桃街道の標識が出てくる。思わぬ眼福に禍福はあざなえる縄の如しなんて思ったりする。そのうち昨年登った南木曽岳周辺に出た。もう1回南木曽岳へ行こうかなどと山の神に冗談を飛ばしながら、先を急いだ。街中を走り抜け、9:15頃ようやく中津川ICにたどりついた。

高速に上がってみると、通行止めは解除になっていて、車がスイスイ走っていた。山越えをしてきたあの苦労はなんだったのかとがっくりくる。くたくた気味に尾張一宮PAに滑り込み、休憩。ここにはコンビニがあって、これ幸いと今日の昼食の買い出しをした。再び走り出すと今度は渋滞が待っていた。今日は渋滞はないと思っていたから、さらにがっくりだ。いったいいつ伊吹山の登山口に着くんだろう。11:00を境に、その前に着けば予定どおり登り、過ぎていれば翌日にしようと決めた。

結果登山口である三ノ宮神社まん前のみかどや(今宵の宿でもある)に到着したのは、11:00ジャストだった。遅いよな、これで出発するとヘタすれば18:00すぎの下山になるぞ。しかし、みかどやの女将に手渡された伊吹山ガイドのコースタイムを見ると、昭文社の山地図よりもかなり短い。それにどんどん日が伸びているからねと女将に言われ、行けそうか、行けそうだな、行こうとなった。

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左:1合目。パラの人たちがいた 右:3合目から伊吹山を仰ぐ

神社のトイレに寄って、登山口に向かうと、若者二人組が後からやって来た。こんな時間から登りはじめるのかと、自分たちをも省みず、だいじょうぶなのかと勝手な憶測をしてしまう。今年からという入山協力金1人¥300を支払い、山に入った。

登りはじめてすぐ、もう下山してくる人たちとすれ違った。早い。早朝に登りはじめたジモティなのか。1合目で水分補給して、ヒバリが絶え間なく鳴き続けるスキー場のなかを登っていく。12:23立派なトイレがある3合目に到着した。下山する人とこれから登る人が東屋とベンチにいて賑わっている。山の神と私は空いていたベンチで昼食にすることにした。

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5合目からは避難小屋が見える

5合目に着くと、ここにもベンチが置かれ、休憩している人が大勢いた。ここから進行方向を見上げるとちょこんと避難小屋が建っているのが見える。さらに上のほうに視線を移すと点が動いている。大勢登高中だ。

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左:行導岩(平等岩) 右:伊吹山頂にて

避難小屋で水分補給してさらに登っていくと、左手に行導岩が見える。ここに円空さんは籠もり、修行をしたようだ。そして8合目。ベンチを通過しようとすると、山の神に呼び止められた。山の神は早々にザックを下ろしてお茶を飲み始めた。登り一辺倒で汗もかくから消耗も激しいのだ。8合目で停滞していると、下山者が次々にわれわれの脇をすり抜けていく。

14:15伊吹山山頂に到着した。さっそく記念撮影だ。来る人来る人、「伊吹山頂」の文字の下でポーズをとっている。お隣には日本武尊の像がまつられていた(下)。

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左:山頂の日本武尊 右:ドライブウエイがあるせいか山頂はみやげもの屋でいっぱい

登山者はだいぶ下ったようで、ザックを背負っている人は少ない。逆にドライブウェイが山頂付近まで来ているので、軽装の観光客が多い。その観光客向けに食堂兼みやげもの屋が軒を連ねている。そのうちの1軒に入り、飲み物を買った。店の前に設けられたベンチに腰掛けてさっそくのどを潤した。

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下り始めると、3合目までよく見える

登山者がどんどんいなくなり、お尻に火がついてくる。14:37そろそろ下りようと、山の神とともに元来た道を戻り始めた。見下ろすと3合目の建物や、遠くには琵琶湖も望める。ちょっとしたパノラマを楽しみながらの下山となった。順調に下っていくと、5合目や3合目で休憩している登山者が数名いた。登っているときにはほとんど殿(しんがり)を歩いていたのだが、だいぶ追い抜いたようだった。

下山は、16:36。無事みかどやに到着した。てっきり18:00頃になると思っていたから、すごい得した気分だった。

湖東三山へつづく
竹生島・向源寺・三井寺へとぶ


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