目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

浦島太郎伝説の寝覚の床

2018-05-26 | まち歩き

2018年5月5日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

せいなの森キャンプ場から横川山と南沢山に登ったあと、温泉宿にチェックインするまで時間があり、当初は大桑の道の駅を回るだけで寄る予定はなかった寝覚の床(ねざめのとこ)へ立ち寄ることになった。きっかけは山の神の「見てみたい」のひと言だった。最寄の町営駐車場に車を入れる(¥500;隣接する公園の駐車場は無料らしい)。

 
左:臨川(りんせん)寺から寝覚の床を見下ろす。写真手前には線路がある 右:山の神(中央)、巨岩を前にたちすくむ

車を停めて、はて、どこに寝覚の床はあるのだろうと、手前にあった飲食店のほうへ行ってみる。なんの標示もなくて、どうやらこちらではなさそうだ。戻って山の神と2人できょろきょろしていると、駐車場に戻ってくる人たちが見えた。逆だとわかり、道なりに進むと、人がどんどん湧き出てくる。その方向へと左に折れると臨川(りんせん)寺というお寺があり、拝観料¥200を払えば、境内を抜けて寝覚の床への近道を下っていけるとわかった。

その境内から見ると寝覚の床(木曽川)までは遠そうだったが、この際だから行ってみようと、山の神と遊歩道をたどり始めた。GWだけあってかなりの人出で、これから向かう人もいれば、お帰りの人もいる。やがて巨岩がごろごろしている河原に出て、前を歩いている若者グループの真似をして岩をぴょんぴょん伝いながら、巨岩の核心部へと移動を試みる。そのとき、ふと後ろを振り返ると山の神がついて来ていなかった(写真右上)。危なそうだからやめたのかと思い、山の神に手を振りつつ、一人で先へと進む。

 
左:木曽川下流方向 右:巨岩の最上部にあった浦島堂

前方には年配の人もいて、危険はなさそうだと判断。最後は岩場をよじって浦島堂にたどりついた。なぜ浦島堂かって? それはこの地に浦島太郎伝説が残されているからだ。竜宮城から戻った浦島太郎は、ここで生活を営んでいた。ある日里の人と昔話に興じ、勢い余って玉手箱を開けてしまった。もちろん日本昔話で読んだ結末が待っていて、気づいたときには、つまり寝覚めたときには白髪の老人に変わってしまったということだ。こんな言い伝えがあって、ここは寝覚の床と呼ばれるようになった。

さて浦島堂を見て戻り始めると、なんと山の神が目の前に現れた。前にいた人が簡単そうなルートを見つけたので、後ろをついて来たという。それなら、もう1回だなと、2人で再び浦島堂へ。なんかご利益あるかな。

そんなこんなで予想外にここで時間を費やしてしまい(1時間くらいか)、その日の宿、ぬくもりの湯 駒の湯に到着したのは16:00を回っていた。早くチェックインして、ゆっくりしようといっていたのに。でも、ほかのお客さんの到着が幸運にも遅く、館内は静かだし、風呂場は空いていた。ゆっくり湯に浸かり、疲れをいやした。 

最後に参考までに翌日(5/6GW最終日)の帰宅についても書いておこう。渋滞にハマる時間をなるべく減らそうと、宿は9:00前にチェックアウト。途中道の駅に寄ったということはあるにしても、中央道では、ひどいベタベタの渋滞に巻き込まれてしまった。自宅に到着したのは15:00頃。久々に忍耐力と体力を要求される駐車場状態の道に監禁されてしまった。

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