目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

白砂山・恵比山・高沢山・三壁山Part1

2015-10-10 | 山行~上州

恵比(えび)山 標高 1744m 高沢山 1906m 三壁(みかべ)山 1974m 群馬県

2003年9月27日(土) くもりのち晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 9:30野反湖キャンプ場11:25--12:00恵比山山頂直下12:10--12:25恵比山(昼食)13:05--13:45高沢山13:53--14:27三壁山14:35--15:15キャンプ場駐車場

白砂山に行ったのは、もう12年も前になるのかと思うと感慨深い。テント場ですごい寒かった記憶が鮮明で、てっきり10月に行ったと思っていたのだが、手帳を繰っていくと、9月の末だった。ほとんど10月といってもいい日付ではあるが。

その日は4:30頃起きだし、5:05家を出発した。関越に入り、高坂SAで早々に朝食。7:45には渋川伊香保ICを下りて、西へ西へと移動していた。野反湖に着いたのは9:30。野反湖キャンプ場の受付を済ませ、荷物をリヤカーに積んでテントサイトへえっちらおっちらと結構な距離を歩いた。

 
左:野反湖キャンプ場駐車場 右:恵比山山頂

空は悲しくなるくらいどんよりと曇っている。それでもおニューのスノーピークのテントを初めて張るとあって、ちょっとだけ気分は晴れやかだった。いざテントを張り始めると、このポールはどこに通すんだとか、どっちが前だ後ろだと、簡単な構造の山用テントとは勝手が違って、試行錯誤を余儀なくされた。山の神と2人でやっていたわりには、悪戦苦闘して小1時間はかかってしまった。

11:00空のリヤカーを引いて駐車場へ戻り、山支度を始める。明日の白砂山登山に向けて、今日はほんの足慣らしのつもりで、野反湖の周囲の散策路を歩くことを計画していた。11:25山の神とともに駐車場を出発する。

 
左:恵比山山頂でレジャーシートを広げようとしている山の神 右:恵比山山頂の小広い場所

歩き始めて30分、地図もロクに見ずに恵比山は勝手に遠いと思っていたから、疲れたという山の神のことばに気が緩み、ついつい休憩にしてしまった。そうしたら、なんとそこから山頂までは、わずか15分の距離だった。拍子抜けするほどあっさりと恵比山山頂に到着する。山頂には、芝生を敷き詰めたような快適で手ごろなスペースがあって、昼食をとるにはおあつらえ向きだ。山の神が待ってましたとばかりにレジャーシートを広げた。天気は回復傾向で、厚い雲が徐々に流れていき、日差しがよみがえる。やはり山には青空が似合う。


恵比山山頂からの見晴らしはいい。榛名山方面を望む

13:05昼食を終え、冷たい風が吹き抜けていた山頂を後にする。さびしいことに山頂にいる間だれも訪れる人はなかった。逆にいえば、山頂貸切で優雅ではあったのだが。やがて急登が始まり、今日初めて登山者とすれ違った。トレッキングの団体様ご一行だった。

  
左:秋を感じさせるオヤマリンドウ 右:2点とも高沢山山頂

13:45樹林帯の中にここが高沢山山頂であることがわかる指導標がひっそりと立っているのを見つけた。まったくもって地味な山頂だ。指導標の前で、山の神がおどけた表情で写真に収まっていた。 

 
左:気持ちのいい笹原を進む 右:三壁山山頂

13:53高沢山を後にすると、気持ちのいい笹原に出た。山の神と快適、快適といいながら、紅葉の始まった山腹を愛でながら進んでいく。14:27これまた樹林帯の中の三壁山山頂に到着する。連続して似たような地味な山頂だ。水分補給後、キャンプ場へ急ごうと下り始めると、家族連れが登って来た。キャンプ場に今日泊まる人たちなのだろう。軽めのハイキングといったところか。

 
左:野反湖畔のテントサイト 右:当時はおニューのマイテントと山の神

15:15駐車場に無事下山し、テント場へ。さすがにこの時期になるとキャンプをする人はだいぶ減って、静かなキャンプ場だった。山の神と湖畔でのんびりしていると、次第に日が傾いてきて、たちまち気温が下がり始めた。そろそろビールタイムだと、缶ビールをプシュっとやったのだが、1本飲んだだけで、だいぶ体が冷えてしまった。

Part2白砂山へつづく

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雨飾山・大渚山Part2

2015-10-03 | 山行~信越

雨飾山 標高 1963.2m 新潟県・長野県

2015年9月21日(日) 晴れのちくもり 

メンバー 山の神と私

コースタイム 雨飾高原キャンプ場6:20--第2駐車場上路肩6:30--登山口6:40--ブナ平--7:58荒菅沢(あらすげさわ)8:08--9:36雨飾山山頂(昼食)10:16--11:28荒菅沢11:35--12:44登山口--12:59第2駐車場上路肩

山の神と4:00に起きようといっていたのに、目が覚めたのは5:10。すっかり寝過ごしてしまった。その分気合いが入って、朝食をとり、テキパキと片づけ、歯磨きもして、テントを撤収、6:20にはキャンプ場を出発することができた。しかし、出遅れた分、駐車場はすでに満車状態で、路肩も途切れることなく駐車されている。第2駐車場の手前まで下って、ようやくスペースを見つけた。

後から聞いた話では、紅葉の時期はもっと混むというから大変だ。今回の車列だけでもちょっとしたストレスを感じていたのにこの比ではないという。 

 
左:第2駐車場上の路肩に車を停めた 右:トイレ兼休憩舎

第2駐車場に車が次々に吸い込まれていく。それを横目に見ながら準備をしていると、登山者の群れが脇を次々に通過していく。急きたてられるようにわれわれも6:30に出発した。休憩舎の最終トイレに寄って、登山口から一歩を踏み出したのは、奇しくも当初の計画どおりの6:40になっていた。

 
左:雨飾山登山口 右:登山口からしばらくは平坦な木道が続く

歩き始めてすぐに見たことのないピンクの花の群落(左下の写真)が出てきて、何だろうと帰宅してからも調べてみたものの、結局わからずじまいだった。もしかしたら、この一画でしかこの花を見かけなかったので、誰かが靴底につけて運んできた帰化植物なのかもしれない。

 
左:歩き始めてすぐに出てきたピンクの花の群落 右:ブナの巨木が壮観なブナ平

やがて、前方に先行していた登山者たちの後ろ姿が見え始めた。先ほど車の横を通過していった人たちか? あれだけの車が停まっていたのだから、当然登っている人も多い。ブナ平では大勢の登山者が休んでいた。


荒菅沢から布団菱を望む

前にも後ろにも登山者がいて、なんとなく休憩するタイミングを逸し、7:58荒菅沢(あらすげさわ)まで来てしまった。ここは格好の休憩ポイントで大勢の登山者が足を休めていた。山の神と私も岩の上に腰を下ろした。沢の上流を見上げると、布団菱が槍ヶ岳のようにそびえていた。


初秋を彩るナナカマドの赤い実

この沢から急登が始まる。少し登っていくと、もう登山者が団子状になってしまっていて、ハシゴにさしかかってついに渋滞。足止めを食らった。モタモタしているうちに、ガスが稜線から流れてきて、たちまち青空の面積は減っていく。寝過したあの1時間が悔やまれる。4:00に起きていれば、もしかしたら、山頂で青空を堪能できたかもしれなかった。

 
左:白くガスッていた笹平 右:雨飾山山頂

稜線にあがると、笹平に出る。あたりは残念ながら白一色になっていた。しかもまったくガスがはれてくる気配はない。挙句に笹平あたりには、年配者の団体がいて、山頂間近というのに、ごはんだと言って狭い登山道で立ち止まっているのには閉口させられた。

9:36雨飾山山頂に到着した。状況は変わることなく、展望はまったくきかなかった。私は初めての雨飾山だったが、山の神は2回目で、前回来たときも途中からガスってこんな天気になったという。日本海側の山というのはやはり雲が集りやすいのか? 

 
左:雨飾山山頂を隣の峰から望む 右:隣の峰にあった地蔵群

隣の峰のほうが空いているなと山の神と移動し、そこでわずかながら座れるスペースを確保した。久々にカップめんの昼食にした。食べているうちにこちらの峰も立錐の余地もないほど、登山者がひしめく状態になってしまった。

10:16下山開始とともに渋滞。登ってくる人たちに道を譲って待つことしばし。少し下ると、また登ってくる。狭い登山道では、歩いたまま、すれ違うことはできない。

 
左:このモミジだけ真っ赤に染まっていた 右:サラシナショウマ 

11:28荒菅沢まで下って人心地つく。学童会のような集団を追い抜き、あとは一気呵成に下った。12:44登山口の休憩舎に到着し、ザックを下ろした後は、山の神と自動販売機に直行した。いっきにのどを潤し、ちょっと生き返る。

この日はこのまま帰宅するとすごい渋滞に巻き込まれるだろうと踏んで、1泊することにしていた。じつは下調べが不十分で、妙高高原のペンションを予約していた。妙高へ抜ける妙高小谷林道を通れるものとばかり思っていたのだ。しかしこの道はよく土砂崩れで通行止めになるようで、この日も通行止めになっていた。おかげで日本海側をぐるりと回り、はからずも山頂で見られなかった日本海を拝むことになった。2時間あまりのロングドライブの末、宿に到着した。

翌朝は、チェックアウト後寄り道せずにまっすぐ家をめざした。圏央道で八王子ICから日の出ICまで渋滞と出ていて、それならばと渋滞が始まる手前で高速を下り、比較的空いている下の道を走った。昼どき街道沿いにあった大戸屋に入れば、待つことなく席について食事ができ、結構ツイているなとほくそ笑んでいた。腹を満たして家路につくと、そのまま渋滞なしで13:40には我が家にたどりついた。

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