夫唱婦随・姉夫婦

　　千葉・鴨川に住む姉が、年齢的にも最後のチャンスだからと、パソコンを始めた。娘婿に教えて欲しい事を整理し、暑い中を上京した。今は千葉・鴨川発ー東京・浜松町バス便が便利になり、ノートパソコンを抱えてやって来た。翌日は用事が有るからと、最終バスで日帰りをした。
その際のお土産に感心した。大き過ぎて載せる、使っていたお皿では入らないので新しい大皿を下ろした。
　　　　　　

アワビは岩に張り付いている所が写真写りがグロテスクなので、私が切ってから写した。
　　　　　　
アワビは義兄が、下の浜で取って来てくれた物を姉がふかした。甘くて軟らかい事。滅多に無い大きなアワビだった。
アジの干物かと思ったお魚は、カマスの開きだった。義兄が釣った物を、姉が開き一塩した物。　　　　
　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　紅生姜は今年物でも、しっかり色付いていた。↑
義兄は長いお付き合いになるけれど穏やかで、いつも親切にしてくれる。姉に聞くと「夫婦喧嘩はした事が無いけど～～少しは？」と言いながらも相性も良かったのだと思う。

けれど未だ、結婚したてで舅姑、小姑が4人と大家族の時にはさすがに、こらえきれない時が有ったらしく実家に幼子を連れて帰って来た事が有った。何が有ったと言うわけでも無く(説明出来なくて)気持ちが治まる迄実家に居て、再び帰って行った。私の方が。きっとそんな時が一番気苦労の多い時だったかも知れない。まだ22.3歳の頃だったと思うから。
余り自分の気持ちを外に出さない大人しいタイプの姉だったけれど、何度か堪(コラ)えていたと言う。
文句が無いわけでは無く、言っても解決しない事ばかりだったと・・・難しいね。
娘達3人も皆、上京してしまってからは、義兄と姉との二人生活。

姉は私の両親が、亡くなる迄の5年間は、朝5時～夜7時実家で世話をしてくれた。自宅に帰るのが夜8時近くなるので、義兄は、お腹が空くでしょうに、文句一つ言わず姉の帰りを待って呉れた。
父の次に、母が亡くなり、義兄に改めて「お義兄さん、本当に長い事両親の面倒を見させて下さって、有難うございました。お義兄さんにもご不自由をおかけ致しました」と頭を下げると「いやあ、うちの方も長い事手をかけさせ面倒を見て貰ったから、お互い様だよ」と言ってくれた。

他地区から、嫁いだ姉にしてみれば若い時には、想像を超える苦労をしたかもしれないけれど、文句一つ言わない、旦那様で家内波風も立たず、何とかかんとか穏やかな生活が出来ているって幸せかもしれない。過ぎてしまった苦しみ事は、薄れてしまう部分もあるからね。

沢山のおみやげを持たせて呉れるお義兄さんに、これからも姉を宜しくと頭が下がる。