笑ちゃんがいない家は、とても静か。
笑ちゃんがいない家は、時間が有り余る。
笑ちゃんがいない家は、味気ない、色味もない。
今朝の散歩、どうする?
『日課だから行こうよ』と父ちゃん。
うんちバッグの代わりに、
笑ちゃんの名札とお守りを持って出かた朝です。
ドクダミを見つけました。
笑ちゃんの身体から悪いものを追い出してもらいたくて。
気休めですが、こんなことを。
本日、笑ちゃんはお昼前から手術。
家族は当日は自宅待機なので。
父ちゃんは仕事へ、
母ちゃんは、午後からの電話に備え、
半日だけ仕事をして帰って来ました。
仕事をしていても、心ここに在らず。
帰って来ても、口から心臓が出そうなくらい。
じっとはしていられずに、
笑ちゃんのお札に御神酒を置いたり。
何度も何度もトイレへは行くし。
どうか生きてー。
声に出して叫んだり。
気が早いけど、メモ用紙でも準備しておこう。
大体、15:00くらいに電話かな?
そんなことを聞いていました。
らー、
13:30に電話が鳴り。
えー、、早い。
もしかして? 死んじゃったの?
もう、口から心臓どころではない。
震えながら電話をとると。
『先ほど、笑ちゃん、手術が終わりました。』
あー、、生きてるよ。 良かったー。
目が覚めているけど、少しまだぼーっとしています。
予定通りで、腫瘍の一部は残った状態です。
出血はしていますが、輸血するほどではありませんでした。
これ以降も様子見を続けます。
との事でした。
生きていてくれれば。と思う反面。
でも、もしかしたらきれいに取り切れて。
淡い期待もしつつ。
人間、欲は増えるばかりですねぇ。
どのくらいの腫瘍が残ったかは、
病理検査後とのこと。
まあ、欲張ってはいけません。
笑ちゃんは1人で頑張って、1つの山を越えたのだから。
あとは術後。
もう1つの山を越えたなら、
父ちゃんと母ちゃんとで、次の手を先生と相談します。
麻酔から覚めたら、身体が痛くて。
ごはんももらえなくて。
笑ちゃん、かなりいじけちゃうだろうなぁ。
父ちゃんと母ちゃんは、とこへ行ったの?
不思議に思っているだろうなぁ。
これも生きている証拠。
笑ちゃん、よく頑張りました。