はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

言霊。

2007-12-13 01:15:33 | ことば
自戒も込めてメモ。

医師ともあろうものが逆プラセボ効果を誘導するような言説を吐く場合がある。

先日訪れた医療機関で目の当たりにした事例。私はたまたま獣医学的な生体生理の知識があるから惑わされなかったものの、もしも基礎知識がなかったら真に受けて余計な症状が出かねないのではないかと驚いた。
医師の言葉は一種の「呪」としてはたらく場合もあるのではないかと思う。
動物を相手にする限りにおいては意識しなくてよいポイントだが、人間相手、それも信頼を寄せてくれる人間を相手にする場合はよほど気をつけなければならないのではないか。強くそう思った。
人間と言葉と身体との緊密な関係を忘れないようにしたい。


ユキチャン号、勝利。

2007-12-08 15:00:40 | 役にたたない獣医学ひとくちメモ
コメント欄とIWAさまのcapriccioで教えていただいた情報。

過日、当ブログでも福島競馬でのデビュー戦をレポしておりました白毛の競走馬ユキチャン号が本日8日の中山第2レースで初勝利をあげたそうです。

↓ユキチャン号(2007年7月8日撮影)
Yukichan04
 
初戦では結果こそ14着と不本意な結果でしたが、笑ってしまうくらい出遅れた(ゲート出走時に遅れたうえに他の馬が前を横切ったため走路が大きく膨らんでしまった)にもかかわらず、中盤から後半にかけて凄まじい追い上げを見せていましたので、次走に期待していたところ。
期待を裏切らない成果に小躍りしています。
今回は残念ながら投票していませんでしたが、今後も楽しみにユキチャン号の動向に注目してゆきたいです。

なお、ユキチャン号デビュー戦の模様はこちらの記事↓でご確認を。
http://blog.goo.ne.jp/aiwendil/d/20070708


追記補足:白毛はサラブレッドには珍しい毛色で、近年突然変異によって誕生しました。青や茶や黒の瞳を持ち、地肌がピンク色で被毛が白、生まれた時から真っ白です。地肌が有色で加齢とともに被毛だけ白くなってゆく芦毛とは根本的に白さの質が違います。また、瞳が赤く劣性遺伝のアルビノとは異なり、白毛は他のすべての毛色を抑えて優性遺伝するのも大きな特徴です。
白毛遺伝子は優性ホモで致死(胎児段階で死んでしまう)であるため、現存するすべての白毛はWwの遺伝型です。ゆえに、理論的には

白毛とそれ以外の毛色を掛け合わせると、Ww×ww=Ww:Ww:ww:ww で、
生まれてくる仔は2分の1の確率で白毛

白毛と白毛を掛け合わせるとWw×Ww=WW(致死):Ww:Ww:ww で、
生まれてくる仔は3分の2の確率で白毛

となります。倫理的な問題から白毛同士の掛け合わせはできないものの、このように白毛の表現型が遺伝する確率は非常に高いので、もしも白毛の種牡馬が誕生したなら白毛は一挙にメジャーな毛色になるものと予想されます。
私が白毛の活躍を期待する所以です。


おいおい。

2007-12-08 14:01:41 | さもないこと
郵便局で書留を出したいのに、半径50km圏内に土日窓口がなくなっているとはどういうことだろう。
地方切り捨て甚だしい。
しかも、いちいち各店舗情報にアクセスしないと窓口時間がわからない。
しらみつぶしで調べなければならないので不便なことこの上ない。
郵便局の検索サイトもヤマト運輸を見習って窓口時間検索を導入したほうが良いと思う。
ATMや窓口時間の短縮といい、不在時受け取り窓口の広域化といい、民営化によって著しく不便になった。
メリットのひとつでもあれば許容できるのだけど、残念ながらそれはまったくない。
日本の大部分がいわゆる『地方』なのに、なぜそれらがないがしろにされるのだろう。
世の中の構造が19世紀へ逆行しはじめているような気がしてならない。


行きたかった催し12月篇。

2007-12-08 12:39:17 | アートなど
行きたかったけれど、結果的に行けそうもない催し3点をメモ。

1 ポケットフィルム・フェスティバル (横浜)
 12月7日(金)~9日(日)
 横浜にある東京芸大大学院映像研究科の2校舎を会場にした催し。
 携帯電話だけで作った映像作品の上映と、シンポジウムがメイン。
 ケータイメディアの思わぬ可能性を示してくれそうで、なにやら面白そう。
 興味のある方はぜひに。
 入場無料。

2 デジタルアートフェスティバル東京2007(DAF東京2007)
 12月7日(金)~11日(火)
 NHK BS2で放映されている「デジタルスタジアム」に関連したイベント。
 台場のパナソニックセンターと渋谷のトーキョーワンダーサイト、秋葉原の富士ソフトアキバプラザ、の3会場で開催される。
 いわゆるメディアアートや映像作品、デジタル技術作品など、最先端の面白作品を実際に見られる機会ですので、新しいモノ好き、変なモノ面白いモノ好きな方にはおすすめ。
 入場無料。

3 ヤノベケンジ展 「 トらやんの大冒険ーファンタスマゴリアー 」 (大阪)
 2007年12月7日(金)~12月22日(土)
 2008年 1月8日(火)~ 1月19日(土)
 平日11:00~19:00 (土曜日は17:00まで)
 [日・月・祝、 年末年始 12月23日~1月7日は休廊]
 大阪のアートコートギャラリーで開催中のヤノベケンジさん個展。
 絵本「トらやんの大冒険」発売記念イベントの一環で、絵本原画と新作インスタレーションが展示されているとのこと。ギャラリートップページを見るに、とても魅惑的な光景。
 12月15日にはアーティストトークと絵本朗読ライブイベントがある模様。
 お近くの方はぜひに。


「が~まるちょば」仙台公演。

2007-12-07 01:01:00 | アートなど
書きそびれていましたが、とりあえずメモ。
12月3日(月)に、仙台市民会館小ホールで上演されていた「が~まるちょば」の19時公演を観て参りました。
サイレントコメディと銘打った二人組のコントパフォーマンス。
身振りと擬音と感嘆句だけで会場を爆笑の渦に包み込む秀逸な内容でした。
直前まで行くかどうか迷っていましたが、結果、行って大正解だったと思います。
海外で評価が高いというのも頷けます。
あまりに面白かったので時間があれば短評を追加したいと思います。

なお、12月9日(日)には静岡の焼津市文化センター、12月10日(月)には同じく静岡の三島市民文化会館、12月24日(祝/月)には横浜の神奈川県立青少年センター、そして年明けには岐阜の多治見で公演がある模様ですので、興味を持たれた方はぜひご覧になってみてはいかがでしょう。

気になる方は、が~まるちょば公式サイトでご確認を。


東京遠征12/2。(「SPACE FOR YOUR FUTURE」、「WATER展」、「北欧モダン デザイン&クラフト」)

2007-12-03 01:01:00 | アートなど
昨日12月2日は、前日に引き続き東京で3つの企画展を観て参りました。

・木場 東京都現代美術館企画展「SPACE FOR YOUR FUTURE

・六本木 21_21 Design Site「佐藤卓ディレクション『WATER』展

・新宿初台 東京オペラシティアートギャラリー「北欧モダン デザイン&クラフト

(とりあえず一覧のみ。のちほど書き足します。)


東京遠征12/1。(「鳥獣戯画がやってきた」、「DIALOG IN THE DARK」、「BLUEM

2007-12-02 09:43:22 | アートなど
昨日12月1日は、4つのイベントと1つのステージを見て参りました。
とりあえず一覧のみ。

・サントリー美術館「鳥獣戯画がやってきた」

・旧赤坂小学校「DIALOG IN THE DARK」13:20コース

・六本木インボイス劇場「BLUEMAN GROUP in TOKYO」16時公演

・銀座 ギャラリーVIVANT「ヤマザキミノリ『四次元の立方体万華鏡CUMOS』展」

・森美術館「六本木クロッシング」
(+森ビル シティビュー) 

・おまけ 東京ミッドタウンのイルミネーション

詳細はのちほど。


宮城県美術館「光と遊ぶ・闇と遊ぶ」。

2007-11-26 23:30:00 | アートなど
諸事情で遅くなりましたが、行ったものメモ。
・11月25日(日) 宮城県美術館「光と遊ぶ・闇と遊ぶ」
宮城では珍しい、いわゆるメディアアート系の展示イベント。
イベント自体を知ったのが遅く、最終日ギリギリに足を運びました。
内容はひそかに秀逸。宮城県美術館、Good Job!
もっと早くに知っていればこちらでもアナウンスできたのにと残念でなりません。
宮城県美術館はもうちょっと広報に力を入れたほうが良いと思います。

・宮城県美術館常設展

詳細はまたのちほど。


急募:「ブルーマン」12月15日および1月12日チケット譲ります。

2007-11-25 09:26:08 | お知らせ
以下の募集は終了しました。
ご応募ありがとうございました。

ブルーマン日本公演
12月15日(土)17時半公演 2列10番台(ポンチョシート) 1枚 決定しました
1月12日(土)17時半公演 4列20番台(ポンチョシート) 1枚 決定しました
会場 インボイス劇場(六本木)
開場 17時  開演 17時半


諸事情で行けなくなったため、上記チケットの救済先を探しています。
1枚でも2枚でも可。1枚定価8500円。送料はこちらで負担します。
連絡先アドレス→ aiwendilあっとcronos.ocn.ne.jp  (件名は「ブルーマンチケット希望」と明記願います。)
複数の連絡があった場合は先着順とさせていただきます。


少々高めですが良席ですのでおすすめ。
ブルーマンについては→こちらでご確認を。
現代アート好きにはたぶんたまらない舞台だと思います。


ご応募お待ちしております。


真冬のひまわり。

2007-11-23 01:00:00 | さもないこと
P1110255
この時期に東北でひまわりが咲いているというだけで充分おかしいのですが、そこへきてさらに、寒波来襲でひまわり畑に雪が積もるという驚異の光景が出現。
こんな風景は生まれてはじめて。
たまたま居合わせた畑の持ち主によれば、『残った種を試しに撒いてみたら育って花まで咲いてしまった』とのこと。
あなどれじ、ひまわりの生命力。
あなどれじ、農家のチャレンジ精神。


おやおや。

2007-11-17 01:30:07 | アートなど
茂木健一郎氏のブログ「クオリア日記11月16日付エントリにラーメンズとの対談についての記述が。
雑誌「広告批評」の企画とのこと。
以前、2005年8月の佐藤雅彦氏との対談において茂木氏はラーメンズの「時間電話」に言及し、このコントが『周期的境界条件』の構造を持っていると指摘していたくらいですので、ラーメンズ作品についてはかなり造詣が深いものと推察されます。
どのような対談記事になるのかが興味深く、楽しみです。

ちなみに2005年の対談でラーメンズの話題が出た経緯は、佐藤研の学生佐藤匡氏の映像作品『反復かつ連続』を見た感想として茂木氏が「ラーメンズの『時間電話』みたいですね。」と述べたことが発端。
なお、実際は佐藤匡氏の映像作品のほうが『時間電話』よりも先に出来ているので正確には『時間電話』が『反復かつ連続』に似ている、という関係です。
この対談については茂木氏のブログにて音声ファイルが公開されていますので興味のある方はぜひ。面白いのでおすすめです。

佐藤雅彦研究室展ギャラリートーク 茂木健一郎×佐藤雅彦対談「どうしてそれは伝わるのか」
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2005/08/post_2d11.html


【情報】ヤマザキミノリ「四次元の立方体万華鏡CUMOS(キューモス)展」。

2007-11-13 23:29:14 | アートなど
非常に気になる情報を見かけたのでメモ。

「四次元の立方体万華鏡CUMOS(キューモス)展 -幻の万華鏡CUMOS(キューモス)の点・線・面-」
会期 11月26日(月)~12月7日(金)11時-19時(日曜休館)
会場 銀座 Galerie VIVANT  http://www.g-vivant.com/  銀座6-8-3 尾張町ビル5F

造形作家ヤマザキミノリ氏の個展。CUMOSという立方体万華鏡を考案開発した方らしいのですが、このCUMOSが非常に気になっています。
小さな箱を覗き込んだ中に果てしない空間が広がっているという、まるで、手のひらの中に無限を閉じ込めるかのようなコンセプト。
草間彌生の「水上の蛍」をも彷彿とさせます。
存在を知ったからには、ぜひとも一度実物を目にしてみたいところ。
タイミングが合えばぜひ拝見したいものです。
おそらく、万華鏡好きや『無限』という概念の好きな方(ひょっとするとボルヘス好きも?)や数学的な美が好きな方は必見と思われますので、興味のある方はどうぞ。

展覧会とCUMOS詳細はこちら→http://cumos.jp/


【情報】京極夏彦「百器徒然袋ラジオドラマCDブック」。

2007-11-13 22:55:52 | 京極夏彦
いつの間にやらこんなもの↓が発売されていた模様。
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4062143593&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
なんと、京極夏彦原作「百器徒然袋ラジオドラマCDブック」だそうで。

昨年10月から今年3月まで放送されていた大阪朝日放送(ABC)製作のラジオドラマ全6篇(各4話完結)を脚本つきで網羅したCD+本のボックスセット。
情報によればCDは12枚組とのこと。
佐々木蔵之介氏演じる榎木津が大暴れらしい。
うげげ。
気になります。ものすごく気になります。
ボックスセットゆえ結構な良いお値段になっていますが、2時間番組が6本入っていることを考えると実は格安?
う~ん、せめて「鳴釜」だけでも聞いてみたい。
(聞かれた方、いらっしゃいますか?)
しばらく悩むことに相成りそうです。

なお、ラジオドラマ詳細はABC公式サイトでご確認を。

ちなみに、原作の「百器徒然袋」は、京極堂シリーズのサイドストーリー的短編集。
昭和28年頃の東京を舞台に、破天荒な探偵榎木津礼次郎が事件を "粉砕" してゆく痛快活劇です。
現在「雨」と「風」の二冊が出版されていますが、特に「雨」は爆笑必至。
京極堂シリーズに興味を持ちつつあの分厚さに躊躇しておられる向きは、まずはこの短編集から手に取ってみてはいかがでしょう。
理屈っぽい人も、理屈が嫌いな人も、活字好きならとりあえずおすすめです。

<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4061823795&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>


とうもろこし茶。

2007-11-12 00:07:49 | さもないこと
ずっと以前に某スーパーの半額ワゴンで見かけて購入したとうもろこし茶。
買っていたのを思い出して飲んでみたところ、感動的に美味だったのでメモ。
ポップコーンを連想させるトウモロコシ特有の甘い香りが素晴らしい。

これ、単にトウモロコシの実を煎ったもので、さながら麦茶のトウモロコシ版といったところ。
煎れかたも麦茶同様、ヤカンで5分程度沸かしてから火を止め、10分程度蒸すだけ。
手軽なアバウトさが良い。
パッケージによれば、韓国のお茶なのだそうですが、麦茶文化のある日本でなぜトウモロコシ茶が普及しなかったのかが不思議なほどのおいしさです。
香ばしいお茶が好きな方にはおすすめ。


参ったな。

2007-11-10 22:09:59 | さもないこと
昨日職場でアルコールのパッチテストを受けたところ、案の定皮膚が真っ赤に。
そこまではまあ予想範囲内でしたが、なんと、24時間以上経った今も赤みが取れません。
もはや過敏症?
気体暴露での脳貧血様症状といい、ちょっと深刻。
これでは、臨床はもとより、研究にも戻れないかも。
参った。