はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

<font size="-3">「姑獲鳥の夏」豆本。</font>

2005-05-08 23:56:48 | トールキン
豆本が付録だというので、映画「姑獲鳥の夏」の前売券を購入しました。
この豆本、なかなかに素敵なクオリティです。


・「姑獲鳥の夏」豆本(1)→こちら
右がおまけの特製豆本。
新書ノベルズと比べてみました。
本物の「姑獲鳥の夏」はたまたま手元になかったので、「百器徒然袋-風」が比較対象です。
新書版のちょうど4分の1サイズでしょうか。
外見は精巧なミニチュアですが、内容は本編の抜粋。
版組の案配は次の写真をどうぞ(笑)。


・「姑獲鳥の夏」豆本(2)→こちら
「姑獲鳥の夏」豆本、さてその版組は・・・・・・?
残念ながら1段組。
新書版の完璧なミニチュアというわけではありません。
活字も思ったよりも大きくて、充分ふつうに「読め」ます(笑)。
知る人ぞ知る「指輪物語」の旧版文庫と良い勝負。
ふと思い立って比べてみると・・・・
(次の写真をどうぞ:笑)


・「姑獲鳥の夏」豆本(3)→こちら
上が「指輪物語」旧訳版文庫の追補篇。
下が「姑獲鳥の夏」豆本。
なんと、ほぼ同じフォントサイズ!
ということは、「指輪物語」旧訳版文庫追補篇の脚注のほうが豆本よりも字が小さい、ということ・・・・・。
旧訳文庫、おそるべし(笑)。


注:「指輪物語」旧訳版文庫(評論社 1977年 全6冊)は、A5版のハードカバー版(評論社 1972年 全6冊)をそのまま文庫サイズに縮小したという潔い本です。版組もページ数も一緒。なので、当然文庫版の文字はものすごく細かい(笑)。
この旧文庫版、とっつきにくいけれども不思議な魅力を持っており、わたくしなど、旧版新装版ひっくるめて現存するあらゆる版のうちで一番好きな版型です。
ちなみに、現在発刊されている「指輪物語」文庫版は全10冊。文字もずいぶん大きくなっています(笑)。