はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

<font size="-3">「GBLネタバレハンコ」をアップ。(4)</font>

2005-09-23 18:57:10 | お知らせ
「Rahmens Presents Golden Balls Live」のネタバレハンコを2つ、別サイトのライブ覚え書きにアップしました。
ネタバレを避けている方はどうぞご注意を。
興味のある方はどうぞ必要に応じてご笑覧ください。


「Rahmens Presents Golden Balls Live」ライブ覚え書きは→こちら



<font size="-3">色のバリアフリー。</font>

2005-09-23 00:47:51 | アートなど
以前、7月14日にwowowで放映された「プルミエール」という芝居情報番組内で、「Shuffle」の着想に関する後藤ひろひと氏(以下、大王)のコメントを聞いてから、色弱についてとても気になっていました。
加えて先日、プレゼンテーションの色使いというものについて考えさせられる機会があり、ふと思い立って様々な色覚の世界について調べてみたところ、いろいろなことがわかりました。
まず、色弱人口はかなり多いということ。
遺伝子がX染色体上に乗っている関係上、男性に圧倒的に多く、理論上は日本男性の実に20人に1人がなんらかの色弱状態にあるのだそうです。
色弱とは、特定の色波長を感知する視細胞(錐体)のはたらきの違いによって生じます。
ですから、同じ色弱といっても、細胞のはたらきの差によって個人ごとに見え方の程度が変わってくるのだそうです。代表的には第1色盲から第3色盲までの3種類に分類されているとのこと。
色を色度図で表わした時に、混同線と呼ばれる同一ライン上にある色の区別が難しくなるのだそうで、色弱タイプによっては、ピンクと水色が同じ色に見えたり、抹茶色と茶色が同じ色に見えたりするのだそうです。
俗に言う「赤と緑が区別できない」というほど簡単な話ではないことがわかります。
詳しくは、秀潤社「細胞工学」の、岡部正隆氏と伊藤啓氏の記事でとてもわかりやすく紹介されていますので、興味がある方はどうぞご参照ください。
こちら


さて、そこで気になったのがこのサイトの見え方です。
上の「細胞工学」記事中に、色弱の方々の見え方をシミュレートしてくれるサイトも紹介されていたので、さっそく試してみました。
まず、こちら。第1色盲と呼ばれる、赤錐体が機能しないタイプの見え方です。(クリックすると大きな画像が表示されます)
sim01type1
ほっ。可読性に支障はないようです。
つぎに、第2色盲と呼ばれる、緑錐体が機能しないタイプの見え方。
sim01type2
最後に、第3色盲と呼ばれる、青錐体が機能しないタイプの見え方。
sim01type3
印象こそずいぶん変わるものの、幸い、読むための支障はないようです。
ついでに、レポートページもチェック。
↓オリジナル。
sim02orig
第1色盲バージョン。(第2色盲バージョンもおおよそ同様でした。)
sim02type1
第3色盲バージョン。
sim02type3
とりあえず、読むことに関してはギリギリセーフ。
ピンクと水色が識別しづらいという話が意外だったので、内心心配だったのですが、これでちょっと一安心です。
見ている世界は人によって違う、これはある意味当然なのかもしれません。
しかし、その違いの中で、少しでも皆に伝わりやすいものを作ってゆくことができたらいいなと、そう思います。
気付き難いところですが、色のバリアフリーについて考えさせられました。
きっかけをくれた大王に感謝です。


なお、色弱シミュレートサイトVischeckは→こちら
画像ファイルをアップロードすると、変換した画像を表示してくれます。
英語のみの表示ですが、ファイルを選択して送信するだけですので、非常に使いやすく、おすすめです。