はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

せんだいメディアテーク「光の航跡 Off Nibroll」。

2007-12-13 01:59:05 | アートなど
先日の日曜、12月9日に行ってきた展示をメモ。

・せんだいメディアテーク「光の航跡 Off Nibroll」12月1日(土)~24日(月)
仙台芸術遊泳2007と題するイベントの一環で、せんだいメディアテークの6Fワンフロアを広く使った、映像インスタレーション作品5作とモニタ映像作品5作の無料展示。
いずれもOff Nibrollというユニットの作品。
身体表現映像に動植物のシルエットを重層した独特の表現や、構造にこだわった実験的映像などが主体。
なかなか印象的な作品群ではあるものの、全体的に音の使い方がぞんざいなのが致命的に思えて残念。
しかしながら、入口正面の壁面に大きく投射した映像作品「public=un+public」は圧巻。スペースを贅沢に使ったスケールに圧倒される作品かと。ゆっくり座りながらぼうっと眺めるのにふさわしいかも。
そして私が今回の展示の中で一番気になったのは「DRY FLOWER」という作品。人物たちの織りなす影と鑑賞者の影、その中を駆け抜ける動物たちのシルエット。交錯する3つのドラマ。印象的。
手放しで賞賛というわけではありませんが、仙台でこれだけの展示が見られる機会はあまり無いと思われますので、とりあえず見ておいて損はないと思います。
長時間鑑賞できるようソファが用意されているのが嬉しいところ。光のページェント期間中は夜九時まで開いていますので、定禅寺通方面へ行く機会があれば休息がてらにぜひ足をのばしてみてはいかがでしょう。
ちなみに、ガラス張りのメディアテークからはケヤキ並木がとても綺麗に見えます。
しかもメディアテーク自体は夜十時まで開館。光のページェントを見るなら穴場スポットかもしれません。
アート好き、建築好きの観光者には特におすすめです。

なお、各イベント情報への固定リンクが貼れないのでイベント情報は「仙台芸術遊泳2007」のサイト↓
http://scan-net.jp/2007/
でご確認を。(重いサイトなので注意。)

追:もし関係者がご覧になっていたら参考までに。こういったイベント情報については固定リンクが貼れないのはかなり不便。広報が命綱のようなイベントですからFlashに頼らないページも設けるなど、もう少しサイト構成を考えたほうが良いと思います。


言霊。

2007-12-13 01:15:33 | ことば
自戒も込めてメモ。

医師ともあろうものが逆プラセボ効果を誘導するような言説を吐く場合がある。

先日訪れた医療機関で目の当たりにした事例。私はたまたま獣医学的な生体生理の知識があるから惑わされなかったものの、もしも基礎知識がなかったら真に受けて余計な症状が出かねないのではないかと驚いた。
医師の言葉は一種の「呪」としてはたらく場合もあるのではないかと思う。
動物を相手にする限りにおいては意識しなくてよいポイントだが、人間相手、それも信頼を寄せてくれる人間を相手にする場合はよほど気をつけなければならないのではないか。強くそう思った。
人間と言葉と身体との緊密な関係を忘れないようにしたい。