あきまさブログ

日々平安なれ

雨宿りも風流に

2014-07-20 | 日記
今日は晴れのち雨。

晴れのうちに隣町ウィンズへお出掛け。
暑い中なれど自転車で。
昼ごはんは地下で寿司を買って持ち込みです。
サクサクと買って帰宅。
忘れていました、碁聖戦の第二局がありました。
日曜日に公式対局があるなんて、井山さんの多忙によるものでしょうか。

先崎学「棋士が数学者になる時」読了。
将棋棋士八段の先崎さん。
エッセイストとして週刊誌にも連載を続けている筆達者な方。
非常に読み易くて大好きな方の一人。
この本は『将棋世界』に『千駄ヶ谷道場』と銘打って毎月連載していたもの。
今はしていないかな。
渡辺さんが竜王位を取られてから『将棋世界』も手に取らなくなって、それを知らない。
私は将棋を知らないから棋譜を用いてのところは読まないが、それでも楽しく読める文章だ。
二、三取り上げてみる。
『角を打たれ行方は天を仰いだ。負けたと本能で分かっただろう。悲しい眼になった。そこに秒読みがかぶさり手が泳いだ。私はそっと部屋を出た。こうした勝負は手が泳いだら負けである。』
『詰みというものは将棋において神聖なものがある。人智ではそのことを感じることもできない将棋という大海において唯一数学的な部分を完全に理解できるものだからだ。中略
詰みの局面を前にしたときだけ棋士は数学者になれるのである。』
『藤井は行方を気遣うようにいつもに増してぼそぼそと駒を進める。人が離れて行く。ガランとした部屋で感想戦はいつまでも続く。まるで感想戦を続けているうちは負けではないと言うがごとくに。』
『私は片上と千葉と三人で夕食を二人前食って野戦に備えた。ハンバーグ定食とパスタの大盛り。大食漢の千葉より多い量を食ってやり気分がいい。ふふふ、勝ったな。こういうのは棋士の職業的悪習である。』
いちいち納得できるエピソードだ。
棋士の心理面を鋭くとらえている。
先崎さんは囲碁棋士を奥さんにしている。
余計に好きになる。

碁聖戦は井山さんの勝ち。
途中で大きな詰碁になった。
となると井山さんかな?
河野さんも強いけれど、さすが井山さん、仕留めました。
これで一勝一敗。

夕方、豪雨と雷。
雷はうちの真上で鳴っているかと思う大きさ。
雨は吹き降り。
新幹線も私鉄も止まりました。
そんな中、Aさんはウォーキングしていた最中だったそうです。
やむを得ず雨宿り。
穴子の天ぷらと熱燗、なんて素晴らしい雨宿り。
うらやましく思うのは、酒が飲めても飲めなくても、その雰囲気なんです。

今日の写真は道々のへくそかずら。


すごい名前。


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3 コメント

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Unknown (かにかに合戦)
2014-07-20 21:53:28
先崎さんは米長の弟子。同門に女流の林葉直子がいます。子供の頃から早熟で将来の名人候補と期待されていました。大成はしなかったが、文才があったのでしょうね。「手が泳ぐ」なんて上手い表現です。
午後。大雨と落雷の中DVD「藤山寛美・親ばか子ばか」を見ていました。懐かしい松竹新喜劇。やはり吉本とはレベルが違う。客から「天外!」と掛け声が。渋谷天外が麻痺した足を引きずりながら熱演。
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Unknown (A 君)
2014-07-20 21:57:40
風流何てとんでもない。後30分で帰宅出来るところで突然の豪雨で10m先も煙つた様な豪雨と雷、横殴りの雨で携帯傘は役立たずずぶぬれ、京急の高架下で20分待ってもやまない。雨は激しいが風が治まった様なので思い切って歩きだしたら凄い稲妻、慌てて飛び込んだのが天麩羅屋さん。財布は持っていませんでしたが偶然ポケットにあった3千円で雨宿りの一杯だったというだけです。
碁聖戦ですがプロの対戦にしては珍しい幕切れ、井山さんは強い…昼のNHK杯は女流名人の謝さんが新垣さんを一蹴、これまた強い。
今晩はほぼ結果の見えた全英をチョット観て疲れたのでお休みします。
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Unknown (禿やっちん)
2014-07-20 23:34:02
東京は大変な天気だったんですね。福島、母成高原の天気は悪いものと、覚悟して出かけたのですが、昨日は、あめがやんでてq、バーベキューも無事楽しくできて、今日は午前中太陽も照り、息子たちと優雅と言うより、ハードトレイニングのテニスを2時間して、クタクタでその後布森山温泉で立ち寄り湯、結構ぬるめながらい、山も見渡せて良かったですね。その後、戻って留守番の三男も含め、爺さん交え居酒屋で、夜遅くまで、宴会で、久し振りに家族総出の楽しい、1日でした、こんな、日常ではない日も、良きかな。
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