東壽院さんには、不動明王堂や古い道標などの文化財とともに、
小堀遠州作といわれる見事な庭園があります。
サツキの古木や椿、梅など、それぞれの季節に、
脇の茶室でお茶でもいただきながら眺められたら最高ですね。
そして見逃せないのが、本堂の脇部屋の欄間です。
一枚板の両面に浮き彫りにされているのは、
生誕から、解脱、涅槃に至るまでのお釈迦様の一生の物語。
表と裏にそれぞれ違う場面が彫りあげられている見事なものです。
すっかり心が豊かになった帰り道、ちょっと寄り道したのが、
興津の銘菓「宮様まんじゅう」の潮屋さん。
清見寺に寄られた宮様に献上され、陛下も喜ばれたという銘菓です。
小さな飾り気のないおまんじゅうですが、上品な味の逸品です。
心も舌も満足した古刹訪問の旅でした。