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Tcupサ終のため2022年春に移籍しました。岩手盛岡のことやサッカーなどスポーツのことを書きたいと思います。

不来方旋風スティンガー!?

2008-11-11 14:47:25 | ザ・ハングタン
これは僕の「ザ・ハングタン」のキャラクターを利用したパロディものです。

<<オープニング>>
ハングタンって知ってるかい!?盛岡で粋に暴れまくってるって言うぜ。
今も世の中荒れ放題、ぼやぼやしてるとあの子達にやられるぜ!!
どいつもこいつも、どいつもこいつも!

あ、そうそう。俺はスティング。ハングタンを影に日向に見守り続ける男さ。
いつもの地酒バーで俺を見かけたら、声をかけてやってくれ。


その日、スティングこと原俊彦は盛岡市内の病院から出てきたばかりだった。
「ヘクション、ちょっと今夜は早く寝よっと」
そこにピアノ教室を終えたばかりのショパンこと横田夏子がやってくる。
「まったく、こんな風邪引きさんがチームリーダーなんて…どうなってんのよ、この糞団体は!!」
「ちょっと待て、そんなこと一言も…」
「あ、原君。来てたのね」
「風邪引きさんだかなんだか知らないけど、」
ショパンはそう言ってのど飴をスティングに手渡した。
「ありがとう。で、何か事件ないの?」
「あるんだったら、あんたが事件を売り込みなさいよ。病院とかって、白いなんとか…」
ショパンは白い巨塔と言いたかったのだろう。それはさておき、スティングはショパンに猛省されて病院のネタがないか盛岡市内の盛り場で話を聞くことになった。

さて、スティングが出てきたのは盛岡市の上田にある岩手県立中央病院。その近くにあるある医院で事件は起こった。
「困ります、製薬会社の変更なんて急に言われても」
「世界トップクラスのバイエランが日本法人をつくるんだ、うちも協力することになった」
「ですがこの臨床試験に患者さんを利用するなんて…」
「まるでモルモットみたいじゃないですか」
高橋クリニックの院長と薬剤師、看護師が口論を起こした。世界トップクラスの医薬品メーカーであるバイエランの日本法人「バイエラン・ジャパン」が設立されるにあたって全国でモニターとなる病院を探していたのだ。しかし厚生労働省などがうるさくて大々的なことが出来なかった。そこで1県1病院規模でモニター病院を公募することにしたのだ。
「確かにバイエランという名前は信頼が増します。けど、それによる患者へのリスクは…」
「千葉君、心配するな」
院長の高橋幸三は薬剤師の千葉にバイエランのことを説明した。千葉は納得して高橋院長を信用したが、看護師は腑に落ちない表情だった。

「しかし、まったく医療行政もどうなってんだかね。医療費の高騰の元凶は行政に賂い出してる国内大手の薬屋も一枚噛んでるって言うのに…」
スティングは経済新聞を読んでこうぼやいていた。そこへショパンがマッキーこと牧村環を連れてやってきた。だが、マッキーも風邪気味だったのだ。
「お待たせ~♪」
「あ、原さんも風邪?」
「うん」
「そっか、それじゃ景気づけに一杯」
マッキーは酒で景気づけと行こうとしたが、それをスティングは自重する。
「お酒で風邪薬飲んだら死んじゃうよ」
ところが、ここでさきほどの高橋クリニックの看護師が三人の横を通り過ぎた。さらに彼女を付け狙う3人の男の姿もあった。
「おや?裏道なのに、こんなに大挙して何を…」
スティングは怪しい3人の男たちについていくことにした。
「あいつら・・・」
スティングは看護師に危機が迫っていると予感した。案の定、看護師はパーキングの陰で3人組に犯されそうになった。そこへスティングは石を投げつけたが、それに気付いた男がスティングに襲い掛かってきた。だが、3人組のところに別の男が飛び掛った。
「何だ、あいつは」
「バトラー!」
バトラーこと国分繁治、彼はスティングとともに「ザ・新選組」というユニットを結成していた。バトラーの姿にスティングも負けていられないと男に抱きついてタックルをお見舞いした。
「よかったな」
「それより彼女を」
そしてスティングは看護師を自宅まで送った。バトラーはショパンとマッキーに説明した。
「リーダーは助けた女の人を送ってきましたから」
「そうなんだ」
「あんたがやれよ、バッキャロー!!」
マッキーの言うとおりかも知れないが、とにかく今夜はここまでということで…

高橋クリニックでは高橋幸三が電話をしていた。
「しくじったと言うのか」
「申し訳ありません」
「ならば明日、例の場所に来てくれ」
「わかりました」
高橋の電話の相手はさっき看護師を襲った一人(バトラーに蹴飛ばされた若者)だった。

翌朝、バトラーはショパンとマッキーの住む清水町のマンションの一室にいた。
「おい、起きろ。目を覚ませ!!バッキャロー」
マッキーに起こされたバトラーはもう慌てていた。
「まだ5時だぞ、どうして起こすんだ」
「今から仕事。だからお姉ちゃんと一緒にご飯つくれ」
ちなみにお姉ちゃんというのはここではショパンのこと。
「よぉし、こうなったら戦闘メシにすっか」
ということでバトラーは戦闘糧食もどきのレトルト・フリーズドライ食品を使って朝ごはんをつくった。
「どう?味のほうは」
「うん、悪くないわ」
「そうだろう、日本の戦闘糧食は世界一」
「確かにね」
そんなこんなで歓談している朝に、スティングがやってきた。
「おはよう」
「あ、おはよ。風邪は大丈夫?」
「それより、あの看護師さんに色々と言われなかった?」
スティングは顔色が悪くなった。
「それより、今日は国分さんがいいもの食べさせてくれるって」
「またミリメシか…」

その頃、中央通のマンションにパトカーが。なんと薬剤師の千葉が腹を刺されて死んでいた。
「今朝、市内中央通一丁目のマンションの一室でこの部屋の住人の薬剤師千葉和雄さん35歳が腹部を刺されて死んでいるのが発見されました。千葉さんは市内にある高橋クリニックの薬剤師で…」
高橋クリニックの名前が出たのでスティングは思い出した。あの看護師も高橋クリニックに勤めていたのだ。これはあの看護師も千葉の二の舞になっていたかもしれない。
「これは事件になる。もし落合早苗が襲われたら大変だ」
「高橋クリニックに何かある」
ハンギングの行動開始である。

まずはショパンとスティングが高橋クリニックにジェネリックのセールスマンということで入ることにした。
「すいません、院長先生は…」
「あ、院長ですか。すぐお呼びしますので」
スティングは高橋と色々な話をする。世界経済から医療費高騰、老人医療、そして医療費問題の抜本的な解決策としてぜひうちの薬を使って欲しいと言う話まで。その隙にショパンは盗聴器を置いた。
「しかし大変ですね、看護師の落合さんまで酷い目に遭われて」
「…知らん」
スティングは高橋が千葉殺しに一枚噛んでいるとにらんだ。そしてクリニックを出た後でショパンに話を聞く。
「先生、やっぱし高橋院長はクロでしょ」
「…かも」
続いてバトラーとマッキーがマッキーの教え子のウイングこと高橋弥生を連れてやってきた。
「すいません、急患なんです」
そしてマッキーは重体のバトラーを連れて手術室へ。そこでバトラーは目を覚まし、高橋の声を聞いていた。
「松岡さん、昨日うちの有能な部下があわやというところで」
「まったくですよ、うちより安価な薬なんて使用してこっちの儲けがなくなったら大変でしょ?」
「これは厚生局の村上さんへ…」
ショパンの盗聴機の拾った声はマッキーの耳にも届いた。
「松岡さん?誰よ」
松岡が裏口から出るのを看護師と秘書が見送った。ウイングはそれを見届け、マッキーに連絡。
「先生、松岡さんの車にはByelanと書いてました。英語読みでバイラン…」
「なるほど、バイランね」

マッキーとショパンはIGRいわて銀河鉄道の盛岡駅のホームでスティングにウイングの話を報告。
「B-Y-E-L-A-N…バイエラン製薬の日本法人じゃないのか?確か日本法人の東北支社を盛岡につくる話があった」
「本当に?」
「ああ。しかしそこに厚生労働省も肩入れしたとなると…ただじゃいかないな」
そしてスティングはいわて沼宮内行きの電車で渋民の実家兼オフィスに帰った。

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