今日の暖かさも手伝って、桜の花もやっとちらほら咲き始め
自宅近くの川岸にあった桜の老木は、数年前に川の拡張工事で全て切られ、
今では川を覆うように咲いていたその桜並木が見られなくなったが、
変わりに今は小さな桜の苗木が植えられた。
きっとその桜が、前の桜の木のように立派に成長するころに、
きっと自分はもうこの世に居ないだろうが、
また新たな桜の木を記憶に残すサイクルを思い浮かべると、
それはそれで嬉しく思う。
古いものは何れ朽ち果てる。
それは寂しいことではあるが、
今また新しい命の糧となるのであれば、
それが自然の摂理だろう。
人もまた同じ
次の世代に形としてなにかを残す必要など無い
新しき者は、自分自身でまた新たを作りあげるのだから。
必要なのは最小限の道しるべ
それに僅かな足跡だけだ。
そして何れはそれらも消える
それでも桜は咲き続けるよ
季節がそこにある限り