私の通っていた定時制高校は、特に通学に関する規制もなく、
だから私はいつも車で通学していた。
片手間とはいえ当然日中に働いていて、
移動時間を計算すると最低でも午後5時ちょっと前には上がらなければならず、
遅刻もしばしば。
それでも車を使える利点のある私達はまだいいが、
高校だから当然生徒は15歳からいる訳で、
毎日仕事(ほとんどがバイトだった)を終えてから
自転車や歩きで天気に関係なく通う姿には頭が下がる。(現チャリは意外に少数派)
誰かがその事を話すと先生曰く、
「それは皆さんが車に慣れてしまっているからそう感じるだけですよ、皆さんも前はそうだったんですから」
うーん、確かにそうなんだけどね。
でもね、私達は授業が終わればそれで帰るけど、
彼らはそれから更に部活とかするんだよね。
それから、徒歩や自転車で家に帰るってことは、
多分家に着くと10時を回ってる人も少なくないんじゃないかなー
って容易に想像出来るだけに、やっぱり自分からすれば、
「よくやってるよなー」
って感心してしまう。
ほんの数年社会に出ただけなのに、彼らを見ていると
「あー自由だなー、いいなー」
って感じていた私。
彼らは授業料ももらわずに、いろいろ教えてくれている。
「若者にしか教えられないこと」
いっぱいあるんだね。