停電騒ぎ

送信from Y.Yoshizmi:[ 2c,7c,20% 87p67k ] 晴れ

昨日の暖かい雨で田んぼの雪がかなり溶けている。山肌はもっと消えた。今朝は特に晴れてきたから、春先ムードが漂っている。1日でも「儲け」だな？

春はきっと早いぞ！

しかし、我が家の春は、一筋縄では行かない。今朝も真っ暗なうちから、妙にオヤジがガタガタと動き回っていると布団の中で耳をすましていたら、ふっと地球人区画の電源が切れたことを察して飛び起きた。

電気暖房など一切使っていないし、部屋は暗いのだが、コンセントに繋いである電話の子機が一瞬ピッと音を立てて光った。充電器から外した状態になったのだ。「おや？」部屋を見回すと、パソコンに繋ぎっ放しの充電器コードのコンセント付近の小さな変圧器についている、これも小さな発光ダイオードの青い光が消えている。

こりゃ、地球区画の大停電だ。慌てて階下に降りていくと、火星人の居住区の停電を何とかしようと、フガフガ言いながらオヤジが動き回っていて、全く無関係なこっちサイドの配電盤のメインスイッチを何かを使って落としてしまっている。

そんな無駄なことをしても、自分たちの区画のコンセント電源は復活しない。古い区画の配電盤は、昔ながらのヒューズを結んだ陶器のボックスに陶器の蓋がついているタイプ（なんていうのかな？）。これが３つある。

その一つのヒューズが切れていた。直す前に、原因を考えないといけない。過電流が流れる原因のスイッチを切っておかないと、修理した途端に切れる。昔オヤジが買い込んできた、丸い赤外線放出の電気ヒーターだ。

そのスイッチを切って、マイナスドライバーが見当たらず、暗いところで懐中電灯を付けながら、苦労の末に、やっと修理して、冷蔵庫が動き始め、近くの電灯がついてほっとしたら、途端にバシッと音がして、また飛んだ。

配電盤から少し煙が上がる。原因を見ると、大きな石油ストーブが赤々と灯っている横で、また赤外線の電熱ヒーターのスイッチを入れている。電源コンセントを外し、機器のスイッチをオフにしたのを、キチンと戻しているのだ。

別の場所に、早い話が捨てる準備をして片付けないといけない。

再度、懐中電灯で暗い手元、器用さとは無縁な太い指先、老眼鏡忘れの不明瞭な視覚、おのれの老化を呪いつつ、簡単なはずの数センチのヒューズの取替えに、もたもたしながら、やっと修繕。

大音響のテレビが映り始めて、やっと地球に平和な日常の朝が戻ってきた。さあて、と。