車社会と近代化の波にのまれて、日本の東京やフランスのパリの街並みが破壊されつくし、近代的なビルに変わった。まるで、NYのマンハッタン島をモデルにしたような、高層ビルへと変わり、今もその流れが続いている。
東京駅の目の前では、新宿の高層ビル群言うに及ばず、スカイツリーに三菱地所が更なる真新しいビルを建築中だ。
ほかにも、様々な高級ホテルが営業を開始して、レストランの風景などをCMしている。
でもなあ、レンガ造りの東京駅をほうふつとさせるような、雰囲気も味わいも、何も感じない。魅力を全く感じない。ちょうど、高級リゾート会員権を販売する「エクシブ」の、温泉につかる外人男女のような、バカバカしさしか感じない。
あの「高級感」を、一体どこの誰が「妄想」して、金を出し、建物を建造し、CMを流し、会員権を買うのだろう?
ビジネスが成功しているところを見ると、お客がいるのだから、不思議で仕方がない。
買えるだけの金を持っているのは立派なものだが、あれを「快適で高級」と評価する美学や意識は、まあ、私には信じがたい。
あの芸術の都パリでさえ、時代の流れには逆らえなかったのだから、近代的な政治家と役人には、もう少し、見識が必要だろうなあ。いっそ、政治家は地方では、55歳以上、国会議員は65歳以上、学校の先生は45歳以上、などという年齢制限をしたらどうだろう?
もちろん、それ以上の年齢にならないと、成れないという制度。選挙権の年齢を18歳にするより、はるかに、効果は絶大だぞ。やはり、人生をある程度生きて、その知恵の上で、地方や国家の運営から、将来の子供たちの教育にまで、人生経験の見識を踏まえた上で、やってもらいたいね。