「誰だっけ?」「どうして知ってるんだろ?」黒いスーツが制服の女性スタッフが二人、葬儀会場で葬式のお手伝いをしている。短い髪を更に後ろで束ねて、テキパキと無言で動き回って、仕事にソツがない。じっとしている時、その横顔を見ると、40代だろうが、色が白くてキリッとした面立ちは美人の類。
で、知っている顔ではないか! 実に知っているが、全く思い出せない。すぐそばで目があった時、「よく、自転車で走られてますね?」と言う。相手は私を知っている。ネームプレートには「清水」と書かれているが、思い出せない。
葬式は10時に始まって、11時は出棺。建物の中を移動して、焼却炉に向かう。村人の帳場のお手伝い7名は、ホールの玄関口で待っていると、案内係の彼女がやってきて、2階の食堂へ。大勢の親戚と一緒に、昼食の御膳について、同じ料理をいただく。昨年の今時分、2度の葬式をやったときは、長かったが、今日は実に短い。
で、帰りに、ついに彼女に「なんで、私はあなたのような色白の美人のことを知っているんだろ? 清水さん」と直接聞いた。「駐車場を借りていました。」「ああ、あのお母さんに娘さん!」「スッキリした?」「うん、実にスッキリした!」
アーメン!