2020年3月5日(木曜日):By Yahoo [ 4c/8c/100% ] 68K51F Gut0345 雨風アンド雷
一日中冬型の荒れたお天気になるらしい。夜明け前から、雨も風のある。したがって、気温も上がらない。こんな日は、つまり「佐野温泉日和」だ。
朝の散歩タイムはどうするか、外の様子を見て、時間が来たら考えよう。10歳ほど年上の村人夫婦が近年、二人でよく歩いていたのを、村人なら誰もが知っていたが、ここ1、2年は歩く姿が時々になり、ここ半年ほどは全く見かけなくなっていると思ったら、通夜に現れた旦那の姿は、奥さんの介添えで歩くのがやっとだった。
83歳か、4歳。帳場の手伝いをしていた息子に聞くと、半年ほど前から急激に歩けなくなったらしい。同じことは、鯖江で会社閉鎖をしている従姉妹の旦那にも言える。全く同年代だ。
昭和10年とか11年生まれ、戦前であり、昭和20年の終戦を挟んで、10歳前後の子供の成長期を食糧不足で迎えている時代背景と、大いに関係があるかもしれない。
話は変わるけど、いつもの散歩コースの山エリアの上り道に8本の早咲きの桜が、濃いピンク色に色づいて、全く他の品種を寄せ付けずに、独走体制で、すでに6分咲き。ソメイヨシノなど、まだ冬の蕾のまま。
「おかめざくら」と言う品種のようだ。花が大輪なら「べにゆたか」と言うのにも似ている。枝垂れ桜に似ている赤みの濃いピンク色だが、冬が終わりつつあるこの時期に、黒い細い枝ばかりの枯れた風景にいきなりこの色が現れても、なんとも風情がない。
春先、山桜にしても、水仙やソメイヨシノにしても、もちろん、梅にしても、どうして真っ白な雪景色がやっと消えたと思ったところに、白い花が咲き始めるのだろう?と不思議に思っていたが、この花の色を見て、理解した。こんなピンクは、日本の裏日本の自然界の春先の景色から「浮いている」。
無論、市役所の公園課の軽薄な知性の賜物を、ライオンズかどこかが後押しして、多彩な品種を楽しんでもらおうと植樹したのだが、風景に似合わない。色の濃い花は、あくまで、周りの緑が濃くなって、その比較対象で初めて鮮やかさを楽しめる。
この時期は、やはり梅の小さな白い花が、一番しっくりくるのだと、この年になって初めて理解できる。第一、梅はいい香りがする。桜には、香りがない。これは決定的な違いだから、春の樹花は、梅が一段格が上だな。