午後3時、二人の孫(8歳、6歳、もうすぐ3年生と1年生)が福井駅に降り立って、1時間もしないうちに、我が家を走り回る、子供の数が5名に変わっている。8歳(女)、7歳(男)、6歳(男)、5歳(女)、4歳(男)。
ガレージにはシーソーと雲底、家の中にはブランコと滑り台とピアノ。なあに、お通夜のように、静かなものだ。ちょっと、ひっきりなしに走り回ったり、ひっきりなしに叫び声をあげたり、ひっきりなしに笑ったり、ほんのちょっと大声で騒いでいる程度。古い部屋から2階の私の部屋まで、全員がちょっと、ゾロゾロやってきて、ひっきりなしに動き回っているだけ。きたと思えば出て行って、出て行ったと思うと、またやってくる。時折、「じいじ!」と叫ぶ程度。
もしかすると、仏壇で、ついこの間成り立ての我が家のご先祖様も、裏と表がひっくり返っているかもしれないが、なあに、大したことではない。新型コロナに比べたら、お昼寝だって、できそうだ。
そんなところに、先輩社長が、緑色の新古車の小型パッソに乗って現れた。トヨタのプリウスは音が静かで、ウインカーの音さえも聞こえないとか。耳が遠くなると、あれこれ不自由で、不安にさせるので、嫌気がさしたようだ。マン76歳だから。