まあ、まるで絵に描いたような、というか物語のような逆転劇。日本オープンゴルフの話だが、見ていた人には分かるだろう。99%初優勝を手中に納めていたはずのベテラン41歳谷原が、なんで?というような判断ミスとミスショットで、最後の最後にポロッと「優勝」を落とし、下で待ち受けていた2年ぶり、2度目の優勝を勝ち取った稲盛が、ぐいと手を延ばして、頂いた。2度目の優勝も、日本オープンというのだから、名実ともに日本一のゴルファーだろう。
髪の毛に白いものが混じり、下腹も出始めた谷原は、何度もレギュラーシーズンの試合では優勝しているが、大きな大会では優勝していない。悲願だったが、人生とは、悲しいことに、エテして、そういうものだ。
それにしても、なんでテレビ朝日は、BSで富士通レディースを放送しないで、つまらん再放送番組を流しているんだ? BSでない地上波では放送していたが、生憎、福井では放映されない。腹立たしい!
というわけで、快晴で穏やかな一日、妹が秋盛りの新米を持ってきてくれて、終わろうとしている。陽射しがまだ暖かいこんな日の夕方前に、外に出て、座り込んで童謡を歌っていた母親の姿と歌声を思い出す。それが、ついこの間のような気がするし、家にいないのが不思議な気にもなる。どんどん、何もかもが過ぎ去っていくなあ、とつくづく思う。