山頭火つれづれ-四方館日記

放浪の俳人山頭火をひとり語りで演じる林田鉄の日々徒然記

落ちかかる月を観てゐるに一人

2005-10-01 23:23:13 | 文化・芸術
1998080200016-1

<世間虚仮>

<知らぬ顔の半兵衛?-靖国参拝大阪高裁違憲判断>

 9月30日、大阪高裁では、首相の靖国参拝を違憲とする判断が示された。
高裁レベルでは初めての違憲判断である。
この違憲判断の理由とされたもので見過ごしならない重要な点は、
小泉首相の靖国参拝は、首相就任前の公約があり、その実行としてなされていること。
そのうえで、小泉首相は参拝について現に、私的であると明言もせず、また公的立場での参拝を否定していない、との指摘である。-参照-
この二点について、虚心坦懐且つ真摯に受け止めれば、厚顔にも「分かりませんね、なんで違憲なのか」と憮然たる態度に終始することはできない筈なのだが、不満そうにそう応えつつどうやら年内の参拝機会を探っているようだ。-参照-


 ただ、その前日、29日の東京高裁では、私的参拝と判断し、憲法判断としては、公的参拝ならば違憲の疑いありと、としているようだ。
また、これまでの地裁レベルでは計7回の判決のうち、
公的参拝か私的参拝かについては、公的と判断したものが3回、私的と判断したものが1回、判断せずが3回。
違憲か否かについては、違憲が1回、その他は判断そのものに踏み込んでいない。-参照-
したがって、全体を眺めれば、公的か私的かについては、公的と判断しているのが多数派であり、
憲法判断には、慎重を期してか判断そのものを回避しているのが多数で、唯一判断に踏み込んだ場合は違憲とされており、
総体的にみるなら、公的参拝であり、違憲である、とするのが客観的合理的であるように見受けられる。


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