超少女明日香(和田慎二 1975年別冊マーガレット4、5月号)
小学生のときに読んだ記念すべき名作、第2弾。あまりの面白さに、もう、夢中になりました。
こんなお話を自分も生み出せないかと思い、真似してマンガ描こうとした記憶が・・・。
資質のちがいで、残念ながら挫折しましたけどね(資質は清原なつのさん系だったため・笑)。
ふだんは、単なるちんちくりんの女の子、明日香ちゃん。でもその正体はスーパーお手伝いさん。
しかもさらなる正体は、人智をはるかに超えた能力の数々を発揮して巨悪に立ち向かう、スーパー美少女。
どれだけ超えてるかというと、高圧電流OK、3階から飛び降りてもOK、鉄柵もへし折る、きわめつけは分身の術で5人にふえる。
こんなに破天荒な設定なのに、ちっともそれを感じさせず、自然にヒロインに共感し応援したくなってしまうなんて。
作者である和田慎二さんの力量です。すばらしい。
明日香ちゃんの能力は、いわゆる超能力ではなく、「自然が力を貸してくれる」のだと作中に説明があります。
自然をねじ曲げるのではなく、自然が味方になってくれるんだと。
それで強く思うんですが、このお話、いまこそ映画化するべきじゃないでしょうか!?
地震とか異常気象とか、それこそ人智を超えた自然の脅威をまのあたりにしながら、自然破壊をやめない現代社会。
いまだからこそ、明日香ちゃんみたいなヒロインに出てきてほしい。
アニメではなく、実写で。昔は無理だったかもしれないけど、いまのCG技術ならできる!
私の記憶では、このあと柴田昌弘さんの「狼少女ラン」が出て、サイキックアクションというものを少女マンガ界に認知させた気がするんですが、さきがけは明日香ちゃんです。
こちらは「銀色の髪の亜里沙」。明日香より前の作品ですが、ちゃんと美少女、そしてセーラー服!
和田慎二さんは、のちに「花とゆめ」にうつり、かの有名な「スケバン刑事」の連載をはじめます。
あれももちろんセーラー服だったなあ。
しかし、連載初回からリアルタイムで読んだ私っていったい・・・まあ深く考えないことにしよう・・・。
つづきます