これ、プリントごっこをはじめて使って作った年賀状だという
記憶があります(あ、背景は写真用に紙ナプキンね)。
しかし日付をみたらなんと1993年。ひえ~、そんな大昔!?
前回にひきつづき、おしゃべりです。
私は中学からバスと電車通学だったんですが、乗り降りするバス停の近くに4件くらい本屋さんがありました。
いまとちがって、当時は大型店舗じゃない街角の本屋さんがいっぱいあったんですよね。
で、毎日のようにそれらをめぐっては、立ち読みして帰宅するのが日課だった私。
そのうちの一件なんかその名も「たちよみ堂」で、そりゃもう名前に甘えて読みまくりましたとも。
1時間くらい読んでたこともあった気がする、あっというまに時間が吹っ飛ぶから。
で、そのあと家までの徒歩10分、作品の余韻にひたりながらのろのろ歩く時間の楽しかったこと。
一応お店に対して良心がとがめてはいましたが・・・いま思うと寛大な大人たちが貧乏な女学生を黙認してくれてたんですよね。
すみません、ろくに買いもせずに読みふけってしまって。
そーんな楽しい機会がどんどん失われていったのは、就職したくらいからかなあ?
引っ越したせいもありますが、理由はもちろん雑誌のビニ本化(笑)です。
あれ、最初にやりはじめたのはコンビニじゃないかと思うんですが、またたくまに書店全般に広がりまして。
いままでひもで閉じられていたのは「りぼん」「なかよし」くらいだったのに、あれよあれよと・・・。
さようなら、立ち読みの日々。
それと同時に、単行本を買う回数も明らかに減りました。
だって私、立ち読みで作品レベルを確認してからじゃないと、単行本を買わない主義だったんです。
ていうか、「雑誌で気に入り、ずっと手元に残しておきたい作品だと認定したから買う」というのが、私の中では単行本の位置づけであり、存在意義だったわけ。
いくら人気作だからって、画面やストーリーもわからないまま単行本だけ買うなんてできません。
いま私が持っている単行本の中で、中身を知らないのに買ったのは、作品すべてが信用できると思った大島弓子さんだけです。
そして、マンガ界の動向もさっぱりわからなくなりました。もはや青田買いとも無縁に。昔は「この人うまくなる」って思った新人作家を追いかけたりもできたけど・・・。
だいたい「りぼん」しか買ってなかった私が、なんでmimi(ちょっとお姉さん向け)の樹村みのりさんやスピリッツ(男性向け)の軽シンに出会うことができたのか。
立ち読みしたからですよー、クラスメートでそんな雑誌買ってる子はいなかったから、立ち読みでみつけるしかないじゃないですか。
でもその結果、裾野がすごく広がって、いろんなジャンル、いろんな作家さんの作品にふれることができました。
そりゃ雑誌の売り上げだけを考えれば、立ち読みなんかできないほうがいいにきまってる。
でもねー、マンガ界全体というか、マンガの未来というか・・・そういうもの考えるとどうなのかなあ。
雑誌の中身にしても、たとえばかつての「りぼん」では田淵由美子さんと一条ゆかりさん(「有閑倶楽部」ではなく「砂の城」)が、両方巻頭カラーをとれていたわけ。
それに比べていまの少女向けマンガ誌って、一冊まるごと同じ傾向、似た絵柄、似たりよったり設定・・・片寄りすぎでは?
そういうことを続けていると、読み捨て読者とマニア(いろんな雑誌を買えるくらいのマンガ好き)の差が激しくなって、マンガ界の底上げにはまったくつながらないと思うんですが。
ああ、勝手なこと書いて書店や出版社から怒られてしまいそう・・・。
まあ誰も読んでないブログでおばちゃんが呟いているだけだから許してくださいませ。
呟きついでに言わせていただきますが、単行本の紙の質をあげてくださいよ○○社さん。かつて買った「動物のお医者さん」、劣化が激しすぎてとっておけませんでした。太古の昔に買った「わたり鳥は北へ」がいまだにピカピカ画面なのに!
私、先に書きましたように単行本は長ーく保存したい場合のみ購入するんです。その場限りのものじゃないんです。考えてくださいってば、長期保存できるかどうか(涙)。
あとね、中身の見えない単行本の売り上げをあげるために(たぶん)、いまどきの作家さんってみんなカラー表紙がものすごく上手ですよね。でも開けてびっくりモノクロは別人、なケース、けっこうありますよ。
もちろんモノクロがうまい人もなかにはいるし、以前よりは皆さんお上手な気がします。しかしマンガ家っちゅーのはイラストレーターやアニメーターとはちがうんです。単体の絵がうまいことより、その絵が生きて動くか、吹き出しの中の台詞が声として届くか、コマ割の中にどれだけの概念を込められるか、のほうがよーっぽど大事なんです。そっちを考えてくださいってば、マンガ界のために。
もーこのへんにしておきますが、少しすっきりしましたわ。
次回は持っているイラスト集のご紹介の予定です。
つづきます
えー、右サイドバーのお知らせボタン
お気が向きましたら・・・。