komaの こまごまひとりごと

気が向いたときに更新しています。ただいま「歌の力」カテゴリ工事中。すみません。

ちゃんと成長してるかな?(ことばの発達 2)

2014年04月23日 | 子育て甘辛ホンポ(上の子妊娠~6歳)

 3歳過ぎてもことばが出なかった冬坊の記録、つづきです。

 3歳1カ月のとき、市で運営している「ことばの教室」というところに通い始めました。
 幼稚園に入る前あたりから行く子が多いと聞いていたので、そのタイミングに合わせて。
 行ってみると、そこは先生と子どもが1対1で、1時間くらい遊びながら様子をみるというスタイルでした。
 完全個室。親は付き添いで見学です。

 発音の訓練でもするのかと思ったらそうではなくて、心身がちゃんと成長しているかどうかを、遊びながらたしかめている感じ。
 でもたぶん、子どもによってやり方を変えていたんだろうと思います。
 単純に「サ行」がうまく言えない子から、知能に遅れがある子まで、たくさんのケースを引き受けていたようなので。


 冬坊の先生は、前半はいろんな本とかプリントみたいなものを出してきて、遊びながらいろいろ話しかけてくれました。
 で、後半になると大きめのおもちゃが出てきて、冬坊が楽しめるかどうか確認しながら、私ともおしゃべり。
 そういう楽しい場所だったので、冬坊もすぐに慣れて、行くのを嫌がったことは一度もなし。
 私のほうでも、ふだん気になることを気兼ねなくお話しできるので、本当に安心できて・・・。

 まず、子どもにおかしな部分があれば、すぐに教えてもらえるだろうという安心感。
 何かの対策が必要なら、指示してもらえばいいんだという安心感。
 そして、自分の不安な気持ちを聞いてもらえるという、安心感・・・。


 実は、3歳にもなると、心配していなかった私の心にもさすがによぎるものがあったんですよね。
 自閉症という可能性・・・。

 1歳半検診のときですが、冬坊はとにかく会場内をかけまわっていて、追いかけるのに一苦労でした。ほかの子は誰も走っていないのに。
 その検診で、ことばが出ていないからという理由で面接を指示されて、後日、別の先生と面談。
 でもそこでは「もう少し様子をみましょう」という判断だったんです。
 あやせばちゃんと笑うし、質問すれば理解しているようだし、指差しもできたので。


 その後、幼稚園の親子教室にはいりました。
 集団生活、冬坊はみごとなまでに興味なしでした。ずーっと私の膝にべったりしているか、教室から脱走しているか。
 先生のことも思い切り無視してましたが、きっと「しばらく様子見」と思われていたんじゃないでしょうか。
 でも、とくに何か言われるわけでもなく普通に接してもらえたので、こちらも、きっと平気なんだわ、と思っていたわけです。

 幼稚園については。
 早生まれだったので、2年保育の選択もありだったかもしれませんが、入園させることに迷いはありませんでした。
 ちがう世界を見て刺激を受けることが、子どもにとって必要だと感じていたんですね。
 入園すれば、ことばも自然についてくるにちがいない、って。

 だから、子ども本人が全然関心のなかった親子教室にも、毎回出席。
 先生に顔を覚えてもらいたかったし、私自身もほかのママたちとお話ししたかったので、けっこう楽しかったです。

 
 
 考えてみると、当時の私はほんとに不勉強で、アスペルガーとか多動とかいう単語を、まったく知りませんでした。
 何しろ家にパソコンがなかったので、検索して調べることもできなかったわけです。
 いま、育児ブログの世界を見ていると、その手の文字がいっぱい出てくるのでびっくりしてしまいます。
 私の場合はむしろ、知らなかったことがかえってよかったのかも。情報が入りすぎると、性格的にもっともっと不安になっていたかも・・・。


 と、そういう感じだったんですが、さすがに3歳をすぎるとちょっとね・・・。
 そんなときに出会ったのが、ことばの教室の先生だったわけで。
 以前のエッセイ、「子どもの不機嫌」の章でも少しふれましたが、M先生、その節は本当にお世話になりました。
 もう、子どものための教室ではなくて、ほとんど母のための教室といっていいくらいでした。
 しまいには家族の悩みまでベラベラと打ち明けてしまって。教室を卒業しなきゃいけないのが、とっても心残りだった私・・・。


 ところで、先生の子どもに対する接し方を見ていて、印象的だったことがあるんです。
 たとえば何かの課題があって、先生が質問、子どもが指差しみたいなことをしている場合。子どもの集中力がなくなって、よそ見をはじめることも多かったんですが。
 そんなとき、先生はしゃべっている言葉は切らず、ただ子どもの手をタッチしたり、やさしくたたいたりするんですね。
 そうすると、子どもが先生のほうに視線を戻す。その視線をつかまえて、何事もなかったように話をすすめる・・・。

 この方法だと、子ども自身も注意されたとか思うことなく、すんなり課題に戻っていけるんです。
 専門家はちがうなあって、とても勉強になりました。


 ことばの教室は就学前の幼児が対象だったので、冬坊はまるまる3年かよってから卒業しました。
 電車で二駅、降りたあとは20分の道を歩いてかよった3年間。
 赤ちゃんの夏坊はおばあちゃまにあずけて、このときだけは冬坊と私のふたりきり。

 途中のデパートでお昼ごはんのおにぎり買って、並んでベンチで食べたのも、今ではいい思い出です。

 

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