あまねのにっきずぶろぐ

1981年生
愛と悪 第九十九章からWes(Westley Allan Dodd)の物語へ

ウール、アンゴラ、ダウン生産の残酷性

2018-10-29 18:11:36 | 人類の苦痛の根源

皆さんこんばんは。管理人のあまねです。

突然ですが、日本で販売されているウール(羊毛)はどこから輸入されているか御存知でしょうか?

 

 

羊毛の生産トップ10と日本の輸入先


  1. 中国
  2. ニュージーランド
  3. マレーシア
  4. オーストラリア
  5. 台湾



 
中国は2013年にアンゴラ生産の方法が残酷であることが知れ渡り世界中で問題となりました。

The Truth Behind Angora Fur

さらに、2016年、フランスの6つのアンゴラ生産農場の内部調査が行われ、中国と同様の生産方法であったことが判明しています。

One Voice – Investigation the exploitation of Angora rabbits
 
手でむしり取るほうが機械で刈るより生産量が一割ほど高く、再び伸びた毛も品質がさらによくなる為、高い値で買い取ってもらえるからです。
 
アンゴラはその90%が中国で生産されています。
 
このアンゴラウサギにとって恐ろしい激痛を伴う作業は約3ヶ月ごとに行われます
毛が生える度にこの作業が繰り返され、2年から3年後にはウサギは逆さまに吊るされて喉を裂かれ、食肉として売られます
 

 
では、ウール(羊毛)は中国ではどのような生産方法なのでしょうか?
残念ながらネット上には見つかりませんでした。
では4番目に日本がウールを輸入しているオーストラリアの生産方法はどのようなものでしょうか?
 

2016年12月、オーストラリア ビクトリア州は、ウールの刈り取りを行う6名の従業員に対し、少なくとも70回以上動物虐待を行なったとして告発。
1名がまず有罪となり、2017年2~4月にはさらに4名が有罪となり、2017年5月には最後の一人にも有罪判決がくだされた。
 
Sheep Punched, Stomped on, Cut for Wool
 



立ち上がることができなかったこの羊は、毛を刈られた後、水も与えられず外に放置された。

ウール輸出量世界トップのオーストラリアとアメリカの羊毛の刈りこみ現場で、米国の動物保護団体PETA(動物の倫理的扱いを求める人々)による初の潜入調査が行われた。

この調査で、羊を殺したり、顔面を殴ったり蹴ったり、鋭利なハサミやハンマーなどで頭を刺したり叩いたり、足を切断するといった、毛刈り職人たちによる残虐な行為が明らかとなった。

ある職人は、何度も羊の首をひねって曲げて骨を折った。

さらに数十頭の首や前脚を曲げ、ひねり、またその上に飛び乗って自分の体重をかけた。

羊の目に指を突き刺していた事もあった。

 

羊たちには刈りこみ前に食事と水は与えられない。

弱って、人への抵抗が最小限になるからだ。

ある毛刈り職人はこう説明した。

「自分が24時間絶食した後に、だれかに襲われることを想像してごらん。戦う気力なんかなくなるだろう。」 

しかし、この弱った羊が押さえつけられる恐怖でパニックになると、職人たちは羊の頭や首を踏みつけ、放り投げ、頭や体をかたい木の床に叩きつけた。

毛刈り職人の報酬は、多くの場合時給ではなく刈り取った毛の量によって決まる。

そのため、職人は急いで乱暴に作業をするので、羊の体にひどい傷を負わせることになる。

 毛刈り職人たちは、鎮痛剤も与えずに、毛刈りによって羊が負った血だらけの裂傷を針で縫っていた。

PETAの調査員が見た限り、獣医師が怪我をした羊に医学的処置を施すことは一度もなかった。

羊を去勢するときは、麻酔なしで子羊の陰嚢にきついリングを付けた。

このリングで羊の睾丸が思ったように取れないと、毛刈バサミで陰嚢と睾丸を切り取った。

怪我をして使い物にならなくなった羊は、他の羊たちの目の前で撃ち殺され食肉用に解体されていた。

毎年、ウール用に適さなくなった個体を含む何百万頭という羊がオーストラリアから中東や北アフリカに食肉用に輸送される。

船内にぎゅうぎゅう詰めにされるため、輸送中に死んでしまう羊もいる。

生き残って無事に目的地に到着した羊も、意識がある中、喉を切られ、殺される。(2014年秋)



 

2014 年動物の権利団体PETAにより、オーストラリアのウール産業の残酷な実態が明らかになりました。

従業員は有罪判決を受け、ウール産業はこのようなことを二度と起こさないと、その時約束しました。

しかし2017年、PETAの調査で状況が全く変わっていないことが分かりました。

羊たちは、ボクシングの練習台のようにパンチを浴びせられ、皮膚を削られ、大きく開いた傷口は、麻酔無しで縫合されます。

彼らの傷に対して獣医師が呼ばれることはありません。

血の付いた床を引きずられ、蹴られ、ゴミ袋のように放り込まれます。

生来穏やかな性質の羊たちが、怖がって動くとメタル製の道具で羊の顔を殴り、頭を踏みつけ、首の上に足をのせ、全体重をかけて床に押さえつけます。

従業員は時間給制でなく出来高制であるため、作業は素早く強引に行われ、羊たちは深い傷を体中に負います。

【残酷ではないウールは存在しません。】



ウールについて知っておくべき16のこと


1.世界のウールの約25%がオーストラリア産です。


2.若い子羊の耳には穴が開けられ、シッポは切られ、オスは去勢されるが

 そのほとんどが、麻酔、または痛み止め無しで行われる。

 

3.オーストラリア産ウール産業では、毎年春に約300万頭の若い子羊が死亡することは普通であると考えられています。


4.栄養不良のために子羊が死ぬことがあります。

 

5. この傷はミュールシング(mulesing)と呼ばれる処置によるもので
 この産業界で標準的に行われるものです。

 ミュールシング : 羊への蛆虫(クロバエ科のヒツジキンバエなどの幼虫)の
 寄生を防ぐため、子羊の臀部(陰部と表現されることもある)の皮膚と肉を麻酔なしで切り取る行為。



6. ミュールシングでは従業者たちにより、子羊の足とシッポの周りの
 皮膚を広い範囲で切り取ります。


7. または、切り取った肉が壊死して剥離(はくり)するまで
 羊たちは万力(まんりき)に似た絞金(しめがね)に取り付けられます。


8. より多くのウールを生産しようとして、時期的にまだ早過ぎるウールの毛刈り(剪断)
 が行われ、皮膚が露出されることにより、多くの羊が死亡します。


9. 暑い月の間に不自然な毛を過剰に身に付けさせるので
 羊たちが熱による疲労困憊で死ぬ原因となっています。


10. 毛を刈られる(または剪断される)間、ある羊たちは、乳房や耳、ペニスや
 その他おおくの身体部分をも切断されてしまうことに耐えねばなりません。


11. 目撃者:「わたしは毛刈りの従事者が羊を大バサミや刈り機、または拳(こぶし)にて

 鼻血が出るまで殴るのを見ました。」  

 「わたしは羊の顔半分がハサミで切り取られた羊も見ました。」


 12. オークション(競売)の間、檻の中に沢山の羊を入れて混雑させ、

 怪我やストレスのために羊が死ぬことがあります。

 

13. 年を重ねた羊は、羊毛の生産が減少し、彼らは不必要となるので
 所に送られます。


14.毎年数百万の生きた羊がオーストラリアから中東、北アフリカへ出荷されています。

 

15. 2005年の報告によれば、約38,000頭の羊が移動中に死亡し、ほとんどの場合、その死体は船外に投げ込まれて棄てられました。

 

16. ニュージーランドでは、腸の発酵物から出たメタン排出ガスのほとんどが
 羊から出るものであり 同国の温室効果ガス排出量の90%以上を占めています。



世界一ウールを消費している日本人


 



ダウンの作られ方

ダウンは、鳥たちの胸から腹部にあるやわらかい羽毛です。

 

生きたまま毛をむしり取るダウンとフェザー

ダウンとフェザーの最大の産地(輸出国)は中国とハンガリーです。
主にガチョウ(グース)やアヒル(ダック)などの水鳥の体から、マシーンプラッキング(鳥の死骸から機械でむしり取る)、ハンドプラッキング(鳥の死骸から手でむしり取る)、ライブハンドプラッキング(生きた鳥から手でむしり取る)という方法で採取します。

 

 

 

Birds Plucked Alive on Farms Linked to 'Responsible' Down Suppliers

 

 

 

ライブハンドプラッキング(生きた鳥から手でむしり取る方法)


①~③マシーンプラッキング(鳥の死骸から機械でむしり取る)と同様。

生後12~14週間で1回目のプラッキングが行われます。

 これは、作業員が一羽一羽の鳥を押さえこみ、無理やり胸から腹にかけての羽毛をむしり取るというものです。

この後、工場に運ばれるまでのおよそ4~5年の間、約6週間おきにこのハンドプラッキング作業が繰り返されます。

羽毛を生産できなくなった鳥は、工場に運ばれ、フックに足を掛けて逆さに吊るされ、首の動脈を切られ血を抜かれて、プラッキングで最後の羽毛と羽根をむしられた後、ベルトコンベアーに乗せられ解体されていきます。

その後、食用もしくは飼料用として出荷されます。

 


カシミア(カシミヤ)の生産方法

 

カシミアはカシミヤ山羊の毛から作られています。


カシミヤ山羊は厳しく判断され、その毛に“欠陥“を持つものは通常2歳に達する前に殺されます。
業界の専門家は、農家がコート基準を満たしていない若い山羊の50~80%を殺すと推定しています

カシミヤヤギも毛をむしりとる方法です。その様子を見た日本カシミヤ協会の人が以前に日本カシミヤ協会サイトに

「気持ちよさそうに見えるけれども、とっても痛そうでした。
むしり取られてるのだから当然です。」

と書いていたのをわたしも読んだことがあるのですが、現在はサイト自体が削除されています。


ファインウール 飢えと拘束の産物


Ultra-Fine Wool: Confinement, Misery, Extreme Boredom


ウルトラファインウールの飼育は集中畜産です。

特別に交配された羊は個々に小さな柵の中に1日24時間4~5年間入れられます。

ホコリや汚れが羊毛に入り込まないようにナイロンのコートを着せられています。

そして他の集中畜産工場のように、羊の行動や社会的欲求、生活の質を決める本質的な要因は完全に無視されます。

こうした集中的システムの福祉評価はまだ行われていません。


不適切な環境により引き起こされた長期的なストレスの影響は明らかです。

閉じ込められた羊は継続的に囲いの板やワイヤーを噛んでいます。

繰り返す体の動きが同様に観察されました。

これは典型的な行動で、不毛な環境で運動や草を食むといった単純な自然行動ができないためです。


ウルトラファインウールの羊に与えられる餌は外飼いの羊よりかなり少ないです。

これは健康状態の良くない羊(例えば標準体重より低い)のほうが良い羊毛が取れるからです。

他のすべての虐待行為に加え、羊達は常に餓えた状態に置かれています。

 


 

映画 Earthlings [アースリングス] 日本語字幕 8/13 衣類 革 毛皮

毛皮(リアルファー)

毛皮(リアルファー)は、昔のように、高級ではなくなりました。
昔はお金持ちがもつ贅沢品でしたが、今は100円ショップにも売られており、毛皮=安い素材という状況に変わりました。
欧米中心の生産から、中国中心の生産に移り、大量生産が行われているためです。

 

生産方法

春、人工授精で繁殖させられます。

死亡率は15~25%。

特に中国での死亡率は高くなっています。

死因の一つに、母が子供を殺す子殺しが有ります。

母親のストレスが大きく、子育てが出来る状態ではないためです。

足元を含む四方八方が金網でできた小さな檻に監禁され、春から秋を過ごします。夏は暑さに苦しみます。

共食いや、仲間同士の闘争が起きます。

傷を負ったり、病気になっても治療されることはありません。

死体が放置されているという調査結果が2010年に有ります。※これは、中国ではなくヨーロッパの農場です。

冬、寒さを凌ぐために冬毛が生えた時、彼らは殺されます。

は、ガスでの窒息、お尻と口に電気棒を差し込み感電させる、首の骨を折る、叩き殺す、喉元を踏みつけるなど、残酷な方法が取られています。

その後なるべく早くに毛皮を剥ぎ取ります。

中国では生きたまま毛皮をはがされている映像が2004年と2010年に暴露されました。

 




リアルファー(毛皮)生産はホラー リトアニアの毛皮農場で明らかにされた残酷さ


 


リアルファーはダサイ!フランスで浮いてしまう日本人の冬の格好とは?

そんなん、ほんとはダサイんだよ。


オシャレだと想っていたリアルファーが既にすっかりと時代遅れのものとなっており、

最早、必要もないのに動物を苦しめて生産される「リアルファーはダサい(カッコ悪い)」ファッションであるという風潮になって来ています。

自分としては以前の何も知らずに、何も知ろうともせずにウールやアンゴラや本革や、羽毛布団などを買っていた自分を想いだすととても恥ずかしい想いに苛まれます。

動物を苦しめて殺し、その毛や皮や羽毛を身につけて、一体何がオシャレでカッコ良いのか。

他に幾らでも代替品があるのに、動物の地獄と死を纏って、「暖かい」などと言っていたのです。

知らない頃(2012年以前)に中古で買った本革の座面の椅子に今でも座っていますが、座布団を載せないで直に座っていた頃はケツがいつも臭くて臭くて、着ている物に臭いが染み付いて嫌になりました。

それも当然です。本革とは動物の死体の一部であり、それを殺菌する為に強力な薬品に漬けているものだからです。

良い香りがして人体に安全であるはずもありません。

本当に馬鹿げています。以前の自分を含めて。

動物の毛や皮を貰わねば死んでしまうほどに凍えている民族なのでしょうか?


アニマルフリーファッションを選ぶ8つの理由 5:レザー(皮革)

 

5:レザー(皮革)
レザーは食肉の副産物、そう思っている人も多いと思います。
しかし、実際には1頭の死体から出る利益の10%~25%を占め、とても利益率の良い部位であり、決して副産物ではありません。
工場畜産で苦しんだ牛や豚、羊などの皮が使われています。
またクロコダイルやオーストリッチ(ダチョウ)の革の生産もすでに工場畜産化しており、その殺害方法には福祉は全くありません。


 

7:毒性のある毛皮
毛皮のなめし工程で使われる物質が、商品に残っていることが多々あります。
東京都のホルムアルデヒド調査では安価な髪飾り12点の内7点からホルムアルデヒドが検出、5点は基準値を大きく上回りました。
EU諸国での調査ではホルムアルデヒドだけでなく、幼児用の衣類から六価クロム(呼吸器系のがん、肺がん、消化器系がん、皮膚炎、潰瘍を引き起こす)が検出されています。


ダウンやウールにかわる防寒具として、動物性のものを使用していないシンサレートプリマロフトなどのハイテク素材があります。

ダウンやウールよりも高機能で実用性の高いものです。

洗濯機で洗える、ほこりが立たない、ダウンより保温効果がある、無臭(動物性のにおいがしない)、軽い、ぬれてもすぐ乾くなど、多くの利点があり、動物の犠牲のないものです。


「シンサレート 布団」の楽天検索結果
1〜45件 (6,439件)



 

「プリマロフト 布団」の楽天検索結果
1〜45件 (342件)




羽毛布団も、最早時代遅れですね。今や羽毛の何倍と暖かい布団を買うことができます。


アクリルのメリットは

  • ウールより価格が安いです。
  • 保温性がある。
  • 強度も強い。
  • 耐久性があります。
  • また、虫食いなどの影響を受けない。
  • 更に、吸水吸湿性が小さいので乾きが早いです。
  • そして鮮やかな染色加工が可能なことも挙げられます。
 
 


「フェイク」が大ブーム!環境にも優しい話題のヴィーガンファッションとは?

エシカルファッション

 


エシカルファッションとは?そのメリットと国内外のブランドを紹介

エシカルファッションの基準とは

1. 衣料品を短いサイクルで大量生産する手法に対抗している
2. 公正な賃金、労働環境、労働者の権利を擁護している
3. 地球環境にやさしいサステイナブル(持続可能)な生活を支持している
4. 有毒な農薬や化学品の使用に対する問題提起をしている
5. エコフレンドリーな布や材料を使用・生産している
6. 水の使用を最低限に抑えている
7. リサイクルを行っており、エネルギーの効率化や無駄をなくす取り組みをしている
8. ファッション界におけるサステイナビリティ(持続可能度)を促進・広める活動をしている
9. 資源を提供している、育成をおこなっている、そして/または問題提起をしている
10. 動物の権利を尊重している

 


 

わたしはファッション類は最近はほとんどメルカリで中古のものを購入しています。

ブランド物は新品を買うと高いですが、中古であれば大分安くで手に入れることもできます。

またどうしても動物性のものが使われた商品でも新品で買うのと中古で買うのとでは意味が違ってきます。

前者は動物を苦しめることに加担する行為であり、後者は棄てられる使えるものを棄てずにリサイクルで使うという形になります。

弱い動物たちを苦しめて生産されるものを買うという行為は、すべてが恥ずかしい行為であるのだという考えが早く世に広まることを祈っています。

同時に、自分が苦しめてきた無数の動物たちと早く人類が向き合えるようになる日が来ることを切に祈り続けます。

 

 あまね

 

 

 




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