ボストンでは、珍しく残暑厳しい日々が続いています。大学やボーディングスクールの寮のほとんどは、クーラーがありませんので、急遽扇風機などを購入して対応しているそうです。
今年のサマープログラムシーズンも、無事終了しました!シーズン中は、週末も休みなく仕事に追われる日々でしたが、最後のグループの子供たちをボストン空港から無事送り出した後は、安堵感と達成感で胸がいっぱいでした。そして、来年もがんばろう!、と思うのでした。
毎年のことながら、参加者のお子さんたち、ひとりひとり、それぞれのドラマがありました。ホームシックになったお子さんも少なくなく、キャンプスタッフも、コーディネーターの私も、ホームシックの対応には慣れているとは言え、現地で実際にそのお子さんの笑顔を見るまでは、心配がつのることもありました。この仕事を始めて、来年で20年目を迎えますが、20年前に、日本に住む甥を初めてサマーキャンプに送り出したときの気持はそのままです。遠い日本で、お子さんたちのことを想う保護者の方の気持に寄り添うことが、現地コーディネーターとして一番大切なことだ、と今も考えています。
8月に、広大なメイン州にちらばるサマーキャンプ7つを、1泊2日で訪問しました。何千キロというエリアを網羅しますので、毎年強行スケジュールとなりますが、各キャンプで日本からやってきたキャンパーたちが笑顔でがんばっている姿を見るたびに、たくさんの元気をもらうことができました。こどもって、すごいなー!、と思う瞬間です。同時に、各キャンプのディレクターやスタッフと1年ぶりに顔を合わせ、近況について話をしながら、お互いに絆を確かめ合うことも大きな収穫です。大切なお子さんをお預かりする仕事です。キャンプディレクターならびにスタッフと、コーディネーターである私の間に、長年の信頼関係があってこそ、スムーズにコーディネーション業務が進むのです。
そしてなによりも、弊社を信頼いただき、大事な大事なお子さんを、地球の反対側まで送って下さった保護者の方々への感謝の気持も、この仕事を続けていく大きな糧となっています。本当にあり難いことだなー、と思うのです。
本日ご紹介しますご感想は、小学校6年生のお嬢さんを、初めてアメリカのサマーキャンプへ送り出したお母さまからいただきましたメールの一部です。女子校に通うお嬢さんです。ボストン空港に到着した際は、長旅の疲れや、不安なことはたくさんあったと思いますが、笑顔できちんとご挨拶をしてくれたお嬢さんでした。
ー遅ればせながら、キャンプについてご報告させていただきます。
娘をはじめ、わが夫婦も、「思い切って参加させていただいてよかった!!」、が共通の感想です。娘は、「とにかく楽しかった。来夏も参加したい。なぜ、去年から参加しなかったのだろう。。2週間じゃ物足りない!なぜ迎えにきちゃったの?」キャビンのお友達のこと、アクティビティーのこと、興奮して話してくれました。
そして、帰国後落ち着いた最近になり、思い返すように当時の思い出を語り始めました。
「キャビンの雰囲気が、私にピッタリだった。とにかく皆元気で明るくて、優しくて、おふざけが大好きで、まるで学校と同じ雰囲気!でも、だからこそ、会話が分からなくても眠くても、皆の輪の中に絶対入って行こうって頑張ったんだ。皆、私が英語ができないって分かっている。もちろんそんなこと私が一番知ってる。キャビンの先生も私に気を遣って、みんなに私を仲間に入れてあげてって、お願いしているのも分かった。皆が私を仲間に入れてくれようとしているのに、私が消極的になっちゃダメだと感じた。」
「でもね、オールドキャンパーになったら、こんな乗りだけでは通用しないと思うんだ。あと、私が会話していても、英語ができる友達が来ると、そちらとの方が会話がはずむ。それも現実。」
2週間を思い切り謳歌し、課題点も自ら見つけることができた。親としては、こんなに喜ばしいことはありません。
私の感想をひとつ。
一人っ子の母娘。不在がちの父親とは違い、これほど長く離れたことはありませんでした。いつも私の監視下、娘は窮屈な思いもしていたはずです。
いざ送り出してみると、私も寂しさや不安は無く、娘なら大丈夫という信頼感が勝っていました。
娘も母の呪縛から解かれ、開放感を味わったようです。親子関係を見つめ直す良い機会にも恵まれました。
中学生になる来夏、参加できるかどうか現段階では判断しかねます。ただ、もっと語学力をつけて、絶対また皆に会いたい! 娘とわが夫婦の願いです。
タミーさんをはじめ、ご尽力いただいた皆さんに感謝申し上げます!遅ればせながら、お礼のみ。ー
このようなメールをいただき、何度も何度も拝読し、プリントアウトしてまた読ませていただきました。周囲の気遣い、優しさに触れて、その気持ちに一生懸命応えよう!と決心した12歳のお嬢さんには、感心するばかりです。大人でも、初対面の人たち、それも言葉や文化も違うグループの中に放り込まれたら、果たして、このような決心ができるでしょうか?
このお嬢さんの決心は、周囲の同年代のアメリカ人のお友達たちにとっても、良い刺激となったことでしょう。アメリカ人のお宅で、このお嬢さんのことは、多いに話題にのぼったことと思います。
そして、親御さんがお子さんの可能性と潜在能力を信じてあげることの重要さについても、改めて考えさせられました。お母さまがお嬢さんの力を信じて送り出されたからこそ、お嬢さんも現地で自分の力で考えて、決心し、行動にうつし、その結果として、自分だけの貴重な体験を持って帰ってくれたのだと思います。
また、もっと英語が話せたら!、というもどかしさも、このお嬢さんはしっかりと持って帰ってくれました。たった2週間の体験でしたが、日本では得られない、そしてこのお嬢さんの将来に必ずつながっていく貴重な体験をしてくれたことを、心から嬉しく思います。がんばって!そして、いつかまた日本を飛び出して、ボストンに戻ってきてね!と、メッセージを贈りたいです。
今年のサマープログラムシーズンも、無事終了しました!シーズン中は、週末も休みなく仕事に追われる日々でしたが、最後のグループの子供たちをボストン空港から無事送り出した後は、安堵感と達成感で胸がいっぱいでした。そして、来年もがんばろう!、と思うのでした。
毎年のことながら、参加者のお子さんたち、ひとりひとり、それぞれのドラマがありました。ホームシックになったお子さんも少なくなく、キャンプスタッフも、コーディネーターの私も、ホームシックの対応には慣れているとは言え、現地で実際にそのお子さんの笑顔を見るまでは、心配がつのることもありました。この仕事を始めて、来年で20年目を迎えますが、20年前に、日本に住む甥を初めてサマーキャンプに送り出したときの気持はそのままです。遠い日本で、お子さんたちのことを想う保護者の方の気持に寄り添うことが、現地コーディネーターとして一番大切なことだ、と今も考えています。
8月に、広大なメイン州にちらばるサマーキャンプ7つを、1泊2日で訪問しました。何千キロというエリアを網羅しますので、毎年強行スケジュールとなりますが、各キャンプで日本からやってきたキャンパーたちが笑顔でがんばっている姿を見るたびに、たくさんの元気をもらうことができました。こどもって、すごいなー!、と思う瞬間です。同時に、各キャンプのディレクターやスタッフと1年ぶりに顔を合わせ、近況について話をしながら、お互いに絆を確かめ合うことも大きな収穫です。大切なお子さんをお預かりする仕事です。キャンプディレクターならびにスタッフと、コーディネーターである私の間に、長年の信頼関係があってこそ、スムーズにコーディネーション業務が進むのです。
そしてなによりも、弊社を信頼いただき、大事な大事なお子さんを、地球の反対側まで送って下さった保護者の方々への感謝の気持も、この仕事を続けていく大きな糧となっています。本当にあり難いことだなー、と思うのです。
本日ご紹介しますご感想は、小学校6年生のお嬢さんを、初めてアメリカのサマーキャンプへ送り出したお母さまからいただきましたメールの一部です。女子校に通うお嬢さんです。ボストン空港に到着した際は、長旅の疲れや、不安なことはたくさんあったと思いますが、笑顔できちんとご挨拶をしてくれたお嬢さんでした。
ー遅ればせながら、キャンプについてご報告させていただきます。
娘をはじめ、わが夫婦も、「思い切って参加させていただいてよかった!!」、が共通の感想です。娘は、「とにかく楽しかった。来夏も参加したい。なぜ、去年から参加しなかったのだろう。。2週間じゃ物足りない!なぜ迎えにきちゃったの?」キャビンのお友達のこと、アクティビティーのこと、興奮して話してくれました。
そして、帰国後落ち着いた最近になり、思い返すように当時の思い出を語り始めました。
「キャビンの雰囲気が、私にピッタリだった。とにかく皆元気で明るくて、優しくて、おふざけが大好きで、まるで学校と同じ雰囲気!でも、だからこそ、会話が分からなくても眠くても、皆の輪の中に絶対入って行こうって頑張ったんだ。皆、私が英語ができないって分かっている。もちろんそんなこと私が一番知ってる。キャビンの先生も私に気を遣って、みんなに私を仲間に入れてあげてって、お願いしているのも分かった。皆が私を仲間に入れてくれようとしているのに、私が消極的になっちゃダメだと感じた。」
「でもね、オールドキャンパーになったら、こんな乗りだけでは通用しないと思うんだ。あと、私が会話していても、英語ができる友達が来ると、そちらとの方が会話がはずむ。それも現実。」
2週間を思い切り謳歌し、課題点も自ら見つけることができた。親としては、こんなに喜ばしいことはありません。
私の感想をひとつ。
一人っ子の母娘。不在がちの父親とは違い、これほど長く離れたことはありませんでした。いつも私の監視下、娘は窮屈な思いもしていたはずです。
いざ送り出してみると、私も寂しさや不安は無く、娘なら大丈夫という信頼感が勝っていました。
娘も母の呪縛から解かれ、開放感を味わったようです。親子関係を見つめ直す良い機会にも恵まれました。
中学生になる来夏、参加できるかどうか現段階では判断しかねます。ただ、もっと語学力をつけて、絶対また皆に会いたい! 娘とわが夫婦の願いです。
タミーさんをはじめ、ご尽力いただいた皆さんに感謝申し上げます!遅ればせながら、お礼のみ。ー
このようなメールをいただき、何度も何度も拝読し、プリントアウトしてまた読ませていただきました。周囲の気遣い、優しさに触れて、その気持ちに一生懸命応えよう!と決心した12歳のお嬢さんには、感心するばかりです。大人でも、初対面の人たち、それも言葉や文化も違うグループの中に放り込まれたら、果たして、このような決心ができるでしょうか?
このお嬢さんの決心は、周囲の同年代のアメリカ人のお友達たちにとっても、良い刺激となったことでしょう。アメリカ人のお宅で、このお嬢さんのことは、多いに話題にのぼったことと思います。
そして、親御さんがお子さんの可能性と潜在能力を信じてあげることの重要さについても、改めて考えさせられました。お母さまがお嬢さんの力を信じて送り出されたからこそ、お嬢さんも現地で自分の力で考えて、決心し、行動にうつし、その結果として、自分だけの貴重な体験を持って帰ってくれたのだと思います。
また、もっと英語が話せたら!、というもどかしさも、このお嬢さんはしっかりと持って帰ってくれました。たった2週間の体験でしたが、日本では得られない、そしてこのお嬢さんの将来に必ずつながっていく貴重な体験をしてくれたことを、心から嬉しく思います。がんばって!そして、いつかまた日本を飛び出して、ボストンに戻ってきてね!と、メッセージを贈りたいです。