くじかれた決意

 居間に新しいソファを買ったので、それまで使っていたのを別の部屋へ移さなければならなかった。
 二人掛けのソファで、二階から一階に降ろしたのだけれど、非常に疲れた。途中で何度か休憩し、目的の部屋についた頃には、腕がしびれてもうそれ以上は持ち上げられず、「腕が言うことを聞かない」というのはこういうことかと思った。そして、危機感を感じた。
 普段から運動不足ではあるけれど、これではあまりにも腕の力がなさすぎる。もしも、リポビタンDの「ファイトォーッ!一発!」のような場面に陥ってしまった場合、相手の人を助けられないではないか。
 というような思考の過程を説明して、これからは腕力がつくような筋トレをすることにした、という決意を夫に話したら、ボソッと一言、「映画『クリフハンガー』で、スタローンも恋人を落としちゃったからなぁ」
 スタローンでもダメなんだから、この私がいくら鍛えても無理ではないか。さっそくやる気がなくなった。

(実物のふくちゃんは、腹筋割れてません。たるんでます)
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