ふくちゃんは湿布がお好き

 ふくちゃんが、突然、床の上に落ちている白い小さな四角いものに、横顔をすりすり擦りつけてはそのままごろんと転がり、ぐねぐねのたうっているので、いったいなんだろうと思ってかがんで見ると、前の日に子どもが左手の小指をボールで突き指したので貼っていた湿布がはがれて落ちたものでした。
 そういえば、指に湿布を巻きつけているときも、足元をうろうろしていたけれど、湿布が好きなのか…でも、こんなにすりすりして、猫にとってからだにいいものかわからないので、床に引っついていた湿布ははがし取りましたが、そのあとも湿布が張り付いていた場所の床のにおいを執拗にくんくん嗅いでは、顔を擦りつけ、ごろごろ、ぐねぐねしています。
 猫って、ハッカの匂いが好きなのでしょうか。マタタビの西洋版といわれるキャットニップというハーブは和名が「イヌハッカ」だし(なんで「キャット」が「イヌ」になるのかわからないのですが)、その昔実家にいた初代猫のタヌキが、歯磨き粉にくんくん鼻を近づけたあとぱくっとやって、そのあとしばらく、なんだか口がおかしいと白いよだれを垂らしながら顔をしかめてぺろぺろ舌を出したり引っ込めたりしていたというエピソードにも通じるものがある…そう思ってネットで調べてみたら、湿布が好きな猫さんというのは一部にいるらしいのです。湿布に含まれる冷感のためのミントがマタタビに似た成分を持つとかなんとか。
 それならばふくちゃんのためにうちでもキャットニップを栽培しようかと、本気で考え出した次第です。
コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )