ふくちゃんの不思議な食いしん坊能力

 うちでは、いつでも手軽に野菜を食べられるようにと、ミネストローネ風の具沢山な野菜スープを常備菜として置いているのですが、だいたいいつも入れるのが、玉ねぎ、人参、セロリ、しめじ、ひよこ豆、コーン、トマトの水煮、ベーコン、ローリエの葉っぱ、ツナ缶なので、これを作っているとふくちゃんが寄ってきます。(もちろんツナ目当てです。)
 最初のころは、ツナ缶を開けるときのぷしゅっという音を聞きつけて、たとえ寝ていようともベランダにいようとも、すぐに「にゃーん」と鳴きながらやって来ていたのですが(さすがに缶詰の区別は付かないので、コーンの缶詰を開ける音にもとんできて、なんだ、ツナじゃないやとがっかりすることも多々あります)、そのうちに、ツナの缶を開ける前、まだ人参などの野菜を用意している段階から嗅ぎつけて、にゃーにゃー鳴きながら尻尾を立てて私の足元をうろうろするようになりました。
 まだツナ缶の音もにおいもしていないのにわかるなんて不思議なのですが、でも毎回冷蔵庫から出した野菜を洗ったり切ったりする頃にやって来るので、もしかしたらふくちゃんの頭の中では「野菜スープに入れる野菜のにおい→もうすぐツナが出てくる!」という結びつきが出来ているのかもしれません。とくに香りのきついセロリなんか怪しい気がします。
 この仮説を証明するかのように、先日シチューを作ったら、野菜を切っているときにふくちゃんがやってきました。使った野菜は野菜スープと重なるものが多くて、玉ねぎ、人参、セロリ、しめじ、じゃがいも。でもツナは入っていなくて代わりに鶏肉やエビ、ソーセージです。しばらくにゃーにゃー言っていましたが、「きょうはツナは出てこないよ、ごめんね」と何度か言い聞かせると、肩を落として(いるように見えた)向こうへ行ってしまいました。
 今度は、直接セロリをふくちゃんに差し出すとどんな反応をするか見てみたいです。
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