猫魚(にゃんぎょ)



 普段は出不精の私ですが、海だけは大好きで、今年の夏は3回も日本海へ遊びに行くことができたので、喜んでおります。
 本当は、もう一回くらい行きたくて計画していたのですが、なんだか、もう夏が終わってしまったようで、涼しくなってしまったので、仕方なく断念しました。今年の夏は終わるのが早いようです。
 海で何をするかというと、水中メガネで海の中をのぞいて魚を探したり、波間を泳いだり、浜辺で貝殻を拾ったり。波打ち際で、波が打ち寄せるのを見ているのも飽きません。波が一番高くまで上がって崩れる瞬間、波の壁の向こうに海の中が、青緑色の水と黄色い砂の海の底が見えるのです。その一瞬の景色が大好きです。
 だんだん日が傾いて、夕方の静かな海になって、帰る時間が近づいてくると、子どもの時分からいつも、まだ帰りたくないなんともさびしい気持ちになりました。そんなとき、浜辺に座って夕日がきらきらしている少し暗くなった海を見ていると、ときどき魚が飛び跳ねました。魚は、なぜ夕暮れ時に跳ねるのでしょうか。
 そんな大好きな海で、楽しく遊んでいる猫たちを描きたいと思っていたのですが、如何せん、たいていの猫は、水が嫌いです。そこで、半猫半魚の猫魚(にゃんぎょ)というものにして、海の中で、自由に遊ばせることにしました。
 夏が終わってしまうのは嫌だー!
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