子猫便り5~食いしん坊ロナ

 ロナをもらいに行ったとき、保護主さんが、ケージの中で落ち着かなげにニャーニャー鳴いているロナを前にして、「まだ完全には馴れてないけど、ごはんだけはしっかり食べてます」と笑いながら説明されるのを聞いて、なかなか神経の図太い子猫だな、結構結構、と思ったのですが、ロナは少々食い意地が張りすぎています。
 子どもがおやつに菓子パンを食べていると、伸び上がって欲しい欲しいとニャーニャー鳴いたりするのはまだいいほうで、ご飯の支度をして、ちょっと目を離すと、すぐお皿のものに口をつけています。魚や肉はもちろん、チーズやかぼちゃ、サラダのマヨネーズ、カレーまで何でもこいなので、とても困ります。チョコのかかったビスケットのお菓子を、箱から出してかじっていたこともありました。
 思えば、まるとぼんが来てすぐの頃も大変でした。朝起きると、かじったあとのついた食パンが一枚袋から引きずり出されていたり、生ゴミの袋が破られていたり、ふりかけが床にばらまかれていたり。お皿の料理はもちろん、肉や魚を調理していると、横取りに来ます。それまで、みゆちゃんとふくちゃんのふたりはまったくそんなことがなかったので、呆然としました。
 しばらくは食パンは戸棚にしまったり、残ったおかずは電子レンジの中や冷蔵庫の中に隠したりしていましたが、そのうちまるとぼんも落ち着いて、食パンをかじったりすることはなくなったので、穏やかな日々が続いていました。
 その平和ボケしているさなかにロナがやってきたので、うっかり油断していろいろ食べられてしまいましたが、体によくないので、まるとぼんのようにいつかはキャットフードに落ち着いてくれるだろうと期待しつつ、しばらくは気を引き締めていこうと思います。
(ところで、みゆちゃんも子猫の頃、パンを食ました。勿論みゆちゃんは勝手に食べたのではなく、欲しそうにしているのでためしにあげてみたら食べたのです。いまでは見向きもしませんが)


可愛い顔に似合わず(?)かなり食いしん坊ロナ
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子猫便り4~ロナとぼん

 ロナと対面する前からドア越しに優しく呼びかけていたので、面倒見がよさそうだと勝手に期待されながらも、実際は初対面でウゥーと威嚇して逃げてしまったので、期待はずれとがっかりされていたぼんですが、その後、やはり最初の期待は間違っていなかったことがわかりました。
 4匹の先住大人猫の中で一番最初に、ロナに積極的に近づいていったのがぼんです。はじめはおそるおそるで、ときどきうぅと唸り声が小さく漏れてしまうこともありましたが、だんだん慣れてきて、ちょっと距離をおきつつもあとを着いて行ってみたり、猫タワーの柱の前後、段の上下で、猫パンチを繰り出しあったり(半分本気、半分冗談のような感じで)、よそよそしいながらも、ソファの肘掛けでつめを研ぐことを教えたり。ロナにもぼんの気持ちがわかったようで、ロナのほうからぼんの首の下にからだをすりつけていくと、ぼんはちょっとびっくりしたような、でもまんざらでもないような顔をしていました。
 今では、大人猫の中ではロナと一番仲良しで、取っ組み合いや鬼ごっこもしています。
 また、まるももうすでにいつものごきげん元気なまるに戻って、ロナと並んで乾しかまを食べたり、ときどきロナの背中をなめてあげたりしています。
 そんな様子で男子は落ち着いたようですが、女子チームはもう少しな感じです。怒ったり威嚇したりはしなくなりましたが、相変わらず、ロナが近くに来ると、嫌そうな顔をしています。


しっぽにじゃれられてるけど、気にしない気にしない…



ふくちゃん「ちょっといやだけど、まあいいか(動くのめんどくさいし)」



みゆちゃんのお気に入りの箱に入ったら怒られちゃった。なんとなくしゅんと反省しているように見えます(たぶんしてない)。
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