煉炭…懐かしい言葉だ
今どきの子ども、いや大人だってこんなものは知らないだろう
僕が子どもの頃はまだ石油ストーブが一般化するまえの暖房はコタツと火鉢だった
その火鉢に使うのが煉炭だ
カンテキという素焼きの(最近の居酒屋でも人気があるらしい)火鉢に石炭を粉状にして固めた直径20センチくらいの煉炭を新聞紙で下から点火してあるていど赤くなると火鉢に移して周りに灰を被せると夜まで暖房として使えた
きっと炭火鉢よりは文化的だったのだろう
煉炭火鉢ではお湯を沸かし、おでんやぜんざいを温め、三徳に網を乗せるとすぐにお餅を焼くプレート代わりにもなった
近くの駄菓子屋のお婆ちゃんはその灰のなかにいつも牛乳瓶を半分埋めて温めていた
退屈するとよく金火ばしでその煉炭の横から穴を開けていた
小さな赤い炎が噴きだしてその穴の奥を覗きながら図鑑で見たことのある地球の内部のマグマはきっとこんなふうなってるんかなぁ…とずんずん顔を近づけながら遠赤外線に頬をほこほこさせていた。。。
今どきの子ども、いや大人だってこんなものは知らないだろう
僕が子どもの頃はまだ石油ストーブが一般化するまえの暖房はコタツと火鉢だった
その火鉢に使うのが煉炭だ
カンテキという素焼きの(最近の居酒屋でも人気があるらしい)火鉢に石炭を粉状にして固めた直径20センチくらいの煉炭を新聞紙で下から点火してあるていど赤くなると火鉢に移して周りに灰を被せると夜まで暖房として使えた
きっと炭火鉢よりは文化的だったのだろう
煉炭火鉢ではお湯を沸かし、おでんやぜんざいを温め、三徳に網を乗せるとすぐにお餅を焼くプレート代わりにもなった
近くの駄菓子屋のお婆ちゃんはその灰のなかにいつも牛乳瓶を半分埋めて温めていた
退屈するとよく金火ばしでその煉炭の横から穴を開けていた
小さな赤い炎が噴きだしてその穴の奥を覗きながら図鑑で見たことのある地球の内部のマグマはきっとこんなふうなってるんかなぁ…とずんずん顔を近づけながら遠赤外線に頬をほこほこさせていた。。。