曲がりくねった路地はいつしか坂道につづいて急に視界が開いたのはこの夕陽ケ丘という町から寺町へとつながるお寺の多い霊園だからだった。
まだ肌寒い春間近の霊園の丘から眺めていたのは校庭のテニスコート。
落ちていたボールが2個。
今日は日曜日だからさっきまで休日練習のラリーの音でも聞こえていたのでしょうか?
水桶けにささやかな花を抱えたひとがハッセルを構えたまま撮りあぐねている僕の後ろを軽く会釈して通りぬけていきました。
あとを追うように線香の香りが微かに漂いました。
まだ肌寒い春間近の霊園の丘から眺めていたのは校庭のテニスコート。
落ちていたボールが2個。
今日は日曜日だからさっきまで休日練習のラリーの音でも聞こえていたのでしょうか?
水桶けにささやかな花を抱えたひとがハッセルを構えたまま撮りあぐねている僕の後ろを軽く会釈して通りぬけていきました。
あとを追うように線香の香りが微かに漂いました。