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露中北は日・ウクライナ共通の敵

2022-07-17 08:24:29 | 日記
露中北は日・ウクライナ共通の敵
“シーチン”修一 2.0

【雀庵の「大戦序章」70/通算502 2022/7/17/日】カラ梅雨で水田は大丈夫かなあと心配していたら今週から遅ればせの梅雨のよう。小雨の中をチャリ散歩しながら、降りすぎても困るが、降らないともっと困るから、天候に左右される仕事や生き物は大変だなあとつくづく思う。

水を巡る村同士の争いの跡「久地の横土手」には慰霊のお地蔵さまがあり、いつも花が捧げられている。そこから200mほど先には多摩丘陵西側沿いの二ヶ領用水の水を各村の農地面積に従って分配する「久地円筒分水」があり、今でも元気に機能している。川崎市によると、

<江戸時代、二ヶ領用水は多摩川から上河原堰及び宿河原堰の2箇所で取水されたのち、高津区久地で合流し、久地分量樋へ導かれ、そこで四つの堀(久地堀、六ヶ村堀、川崎堀、根方堀)に分水されていました。

久地分量樋は、樋(水門)によって、決められた水を分ける施設でしたが、正確な分水ができず、水量をめぐる水争いが絶えませんでした。

そこで、昭和16(1941)年に「久地円筒分水」が造られました。二ヶ領用水から取り入れられた水は、平瀬川の下を潜り、再び噴き上がってきた水を円筒の円周比により四つ堀に分水し、各堀へ正確に用水を供給しています。

この円筒分水の技術は、当時としては大変に優れた自然分水方式だったことから、各地で同様のものが築造されました。「久地円筒分水」は、その歴史的な重要性や、全国に広がる初期の円筒分水の事例であることから、平成10(1998)年に国の登録有形文化財に登録されています>

いつものことながら感動するが、まったく人類の歴史は試行錯誤の連続だ。何のためのピラミッド? 長城って役に立ったの?・・・当時、建設に強制動員された人々は随分な目に遭っただろうが、今はエジプト、支那の観光資源として大いに役立っているとは想定外のビックリ仰天、まさか!とショックを受けるだろう。

考えようによっては、この世は「一寸先は闇」とは言わないまでも「まさか!」に溢れている。「良いまさか!」はあまりないが、「悪いまさか!」は結構多そうだ。「悪いまさか!」はマスコミの日々のネタだから目立つだけかもしれないが・・・

「まさか!」は日常生活でも珍しくない。小生は毎朝、お日様に向かって「今日も一族が無事でありますように」と祈るが、今日一日が「無事に、普通に過ごせた」ことは、謙虚な気持で見れば、実は「良いまさか!」なのかもしれない。

この「普通」が「不通」になるとニュースになる。事故や停電、台風などで新宿駅東口に帰宅の通勤者が溢れる映像は毎度おなじみだ。リタイアしたヂヂババは「まあまあ大変な災難、お気の毒、ハイヒールで家まで歩けるのかなあ、備えあれば患いなし、通勤はズックに限る」なんてまるで他人事。

ところが事件や災難が自分事になると一転する。卑近な例では、誰でも歳を重ねれば気力体力の劣化を免れないことは知識として知っているが、予想を越える「まさか!」にはずいぶん動揺するものだ。職業軍人を目指していた父は寒い、暑い、痛い、辛いといった言葉は絶対口にしなかったが、肺癌で片肺切除後は「家に風邪を持ち込むな」と風邪をとても恐れていた。その気持ち、分かるなあ。

小生はここ1か月ほど頻繁に足が吊るので往生していたが、先夜は1時間おきに吊り、痛いやら眠いやら、どうすることも I can not。「そう言えば以前、カミサンはしょっちゅう足が吊ってギャーギャー悲鳴を上げていたが・・・」と思い出し、朝一番で症状を伝えたところ、

「加齢による筋肉の劣化が一番の原因だけれど・・・あなたは頻尿をもたらすコーヒーばかり飲んでいるので水分不足、また甘いお菓子をよく食べる割にしょっぱいものを避けるので塩分の不足。水分と塩分の摂取を心掛けなさい。当座は就寝前に芍薬甘草湯を服用し、足を冷やさないように」

指示通りにしたら、その晩から4時までぐっすり、一度も吊らなかった。さすが元患者、現役ナース、たとえ心の中でも「おたんこナースのくそババアめ」などと罵倒するのは控えよう。さすればカミサンも「役立たずのくそヂヂイめ」と思わなくなるかもしれない。愛に目覚めた二人の行く末は・・・

話しは変わるが、憎まれっ子世に憚る、世界は危険な「くそヂヂイ」に翻弄されているよう。プーチンによるウクライナ侵略は、当初の彼の予想では1週間あたりで片が付くはずだったらしい。ところがウクライナの徹底抗戦に遭い、マスコミは1か月ほど前から「長期戦になりそう」と報道している。

狡猾なプーチンでも「弘法も筆の誤り」「良い予感は外れる」「一寸先は闇」という格言を思い出して、「どうも甘かったか、2014年クリミア奪還の成功例に味をしめて警戒を怠ってしまった、KGBの奴らの甘い言葉を信じた俺もバカだったが・・・しかし成果もなく今更撤収するわけにはいかないし、上手い落としどころをトルコあたりが提案してくれればいいのだが・・・」と悩んでいるかもしれない。

あるいは「兵糧攻めに加えてパイプラインを止めればEUも泣きが入って調停に舵を切る、NATOも口先は威勢がいいが動けまい、暫くは我慢比べだ、ロシア人の根性を甘く見るな!」と強気かも知れない。

EUやNATOの本音は「適当なところで停戦、手打ちをすればいい」だろうが、ウクライナは「それではクリミア半島を奪われたときと同じだ、再び屈服すればウクライナは永遠にロシアの属国になってしまう。もうウンザリだ! ウクライナの明日はヨーロッパ、アジアの明日だ、武器をもっと!」。命懸け、必死だ。

一方のプーチンだって安易な妥協をすれば、「愚かな戦争をして晩節を汚した」と評価され、これは「偉大なるソ連帝国復活」「甦るレーニン」を目指す彼の受け入れられることではない。勝利を目指すか、停戦するか・・・To be or not to be, that is the question. 結局、動揺はあってもプーチンは一歩も引くことなく長期戦に賭けるだろう。

それはロシアの国民性を見ても分かる。ロシアの大多数を占める庶民は大昔から農奴のようなもので、伝統的に為政者、宗教者による情報しか知らないし、圧政に慣れており、苦難に対する忍耐力が非常に強い。純朴単純かつタフな根性マン、マッチョだから、1年や2年の戦時統制経済にはへこたれないだろう。日本に帰化したロシアの経済学者、日本名・井本沙織氏の「ロシア人しか知らない本当のロシア」から。

<ソ連時代の末期、1980年代末のソ連のスーパーマーケット(庶民向け。党員向けは別)の光景は都市部でも惨憺たるものだった。ショーケースにはほとんど何も入っていなかった。もともと不足していたし、たとえ食品があったとしても長い行列をなした人々により、すぐに売れてしまうので、ショーケースの上に置かれ、その後ろにはがっちりとした売り子の女性が立ち、「次、次」と声を荒げながら客を手早く追い立てていた。

このままなら餓死する人も出かねない、と心配する声が聞こえ始めていた。とりわけ地方は深刻で、食品が並ぶはずの棚には乾パンとウオツカしかなかった。石鹸、シャンプー、トイレットペーパーは贅沢品だった。人々は買い出しのために大きな布袋を抱えて列車に乗り、数百キロ離れたモスクワへ向かった。モスクワは政府の根拠地であり、外向けの顔でもあったから物資の補給に恵まれていた。輸入品は真っ先にモスクワに入った。

当時はデフィシト(不足)という言葉が「おはよう」「こんにちわ」と同じぐらいの頻度で使われた。日用品、愛想、信頼、期待のすべてがデフィシトの時代だった。それと並んでオーテェレディ(行列)は、ソ連末期という時代劇のシンボル、主役だった。市民はただその脇役を熱心に演じるだけだった。毎日の行列は耐え難いものだった>

第2次世界大戦はヒトラー・ナチスの国家社会主義独裁国とスターリン・ソ連の共産主義独裁国の密約から始まった。第3次世界大戦も版図拡大を目指す露+中北によるウクライナ侵略からその序章が始まったと言ってもいいだろう。

この露中北の自由民主人権法治すべて“デフィシト”だらけの赤色トリオは、独裁者である己と側近、護衛の将兵以外は“消耗品”ほどにしか思っていないだろう。逆に言えば側近や軍幹部が反旗を翻したら、ルーマニアのチャウシェスクのように速攻で処刑されるに違いない。

国民による反政府デモ、軍人によるクーデター、側近の反逆・・・それを避けるために独裁者は常に求心力を高く維持しなければならない。国民や国際社会から敬愛され支持されるのは難しいが、「舐められない、恐れられる、畏怖される」ようにするのは独裁国では容易だ。

カネと名誉で側近を結束させる、気に入らないインテリは処刑し、イエスマンは優遇するという「アメとムチ」の信賞必罰。人民は生かさぬよう殺さぬように奴隷化、暗愚化、それでも求心力が弱まれば奥の手で戦争を起こして国民の関心を外にそらしたり・・・プーチン、習近平、金正恩の統治はそれをしっかり踏襲している。

しかし、嘘や恫喝による共産主義独裁政権は長続きしない。言論統制が厳しくても国民は「腐敗した資本主義国の奴隷化した民の暮らしが自分たちより遥かに進んでいる」ことを徐々にではあれ知るようになるからだ。

ソ連崩壊を機にソ連圏の多くの国が赤色独裁のクビキから解放されて自由民主人権法治の空気を吸えるようになった。ウクライナもようやく自分の国、祖国を取り戻したのだ。プーチンはそれを奪い返そうと襲いかかっている。

西のウクライナ(宇)と東の日本。ともにプーチン・ロシアに領土領海を奪われ続けてきた。露中北は日・ウクライナ共通の敵である。自由民主人権法治の価値観を共有する日宇は共に支え合うべし。危機感を持って備えよう。
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俺たちに穏やかな晩年はない!?

2022-07-14 12:27:10 | 戦争
俺たちに穏やかな晩年はない!?
“シーチン”修一 2.0

【雀庵の「大戦序章」69/通算501 2022/7/14/木】ひと月前あたりから体調が優れない。老化もあるが、胃袋がない上に今年になってから奥歯もなくなったから腸への負担が増したのだろう、食物の消化がスムーズにいかずに胃腸の2カ所で滞留し、嫌な気分である。

医者に行こうかと思ったが、20年前に胃癌切除と抗癌剤治療で「生きながら死んでいる」というひどい目に遭ったので、「寿命ならいかんせん、悔いないように書きたいことは書いておこう」と決めた。

それはそれで結構なことだが、これも書きたい、あれも書きたいと焦りまくるから忙しくてしょうがない。毎日締め切りに追われているようで、まるで現役時代みたいだ。その上に脳みそを癒してくれるチャリ散歩は欠かせないし、体力回復のための昼寝もしなくてはならない、新聞チェックや読書も大事だし、夕飯の下拵えもせねば・・・もう追いまくられて逃げ出したくなる。「ああ忙しい、もう迎えに来んでもええで、わしゃ一人で逝くよって・・・ほんま、死にたいくらいや」。

一寸先は闇。1000年に一度の大地震、凄まじい大津波、1万人が死亡、その上に電源喪失で原発爆発・・・Oh my God! 神は我を見捨てたもうや?!

備えあれば憂いなしと備えても、想定外の災難は世の倣い。身近なことでも、例えば交通事故で年間3000人が死に、80万人がケガをしている。それでも自分が災難に遭うとは思わないから外出する。家にこもったところで火事、熱中症、強盗、車が突っ込んできたり・・・「まさか!」は日常茶飯事と思って、やるべきこと、やりたいことはさっさとやっておいた方が良さそうだ。

災難は忘れた頃にやって来る。「こうすれば災難は免れたのに」と言う人がいるが、それなら災難の前に声を上げるべきで、罹災後に言うのは後出しジャンケンみたいだ。自分は何も言わず、何もなさず、「こうすれば災難は回避できた、警戒を怠ったお前が悪い」と関係者を非難する・・・負ければ賊軍だから関係者は言い訳しないけれど、この手のしたり顔の「私は正義」的クレイマーって小生から見ると邪道、醜悪だ。

「最悪の事態」を予想しても、災難はその予想を遥かに越えることはままある。巨大な隕石が地球に衝突する可能性を否定できないが、それに備えよとは誰も言わない。備えようがない。そこまで極端な話ではなくても、日常生活でもたとえ備えをしっかりしたところで100%完璧はあり得ない。「この世はあってはならないことだらけ、できるだけの備えはしておきましょう」というのが精々だ。

一方で中露北というゴロツキ共産主義独裁国による周辺国への侵攻、熱戦は、ウクライナを見てもインド太平洋で明日、来月、年内にあってもおかしくない。それを「あり得ない」とか「過剰な反応」「外交で避けるべき」と主張する人々がいるが、その多くは中露北にシンパシーを持つ共産主義礼賛者だろうと小生は見ている。当たらずとも遠からずではないか。

今回の参院選挙で立憲民主党は大きく後退した。立民の出自は、中露北に寄り添って日本革命を目指していた社会党、民主党、新左翼の血筋を引くが、その勢力後退により中露北は日本・台湾侵攻策を「戦わずして勝つ」(孫子)から「熱戦も辞さず」に変えるのではないか。

人民網2022/7/12「日本の『改憲』はパンドラの箱、開ければ災いが絶えぬことに」から。

<この十数年、日本の右翼政治屋は絶えず危機を利用し、「平和憲法はすでに時代後れだ」と喧伝し、平和憲法を空文化させてきた。以前は新安保法制を強引に推し進め、現在はNATOをアジア太平洋地域へ持ち込み、ロシア・ウクライナ紛争を利用して台湾海峡問題で利益を図るなどしている。

日本が巨額を費やして軍事力を大幅に拡張し、さらには最終的に自衛隊を軍隊に格上げし、交戦権を回復した場合、日本自身が本来の安全な状況から危険な状況へと陥り、東アジア全体を新たな危機へと引きずり込む結果になることは間違いないだろう。

すでに日本政府は改憲への渇望を隠していないが、平和を愛する国内外の勢力は決して座視してはならず、日本が改憲というパンドラの箱を開けるのを最大限の努力を尽くして阻止しなければならない。そして日本政府は、軍国主義の行きつく先が断崖であることをなおさら認識すべきである>

露骨な恫喝。支那では伝統的に大声をあげた方が勝ちだが、支那以外では通用しない、むしろ反発を喰らう、ということ知らないのはかなりマズイ。井の中の蛙、大海を知らず・・・中露北は孤立を深めるばかりだろう。

毛沢東主義者の蛙の王様、習近平は今秋改選を迎えるが、「強い指導者」をアピールするためなら熱戦も辞さずの印象だ。TBSテレビ2022/7/4「報道1930 異例の3期目続投に黄信号?! 習近平氏の足元は盤石なのか?」から(敬称略、一部文語体に変換)。

<この秋の党大会で習近平の3期目続投は既定路線といわれてきた。ところが、真偽不明としながらも「無期限の再任に反対」という朱鎔基元首相の上申書がアメリカのメディアで流れた。これに対し、すぐに中国政府は引退した党幹部に「中央の政治方針に意見してはならない」という通達を出している。

【宮本雄二・元駐中国大使】「こういう話が外に出始める。本当かどうかわかりません。でも外国のプレスを使ってこういう話が出始める、その頻度が高まるということは、党内掌握ができていないことの現れなんです。本当に習近平が強かった時はこういう話が出てこないんです。党内の力が習近平じゃない方に動いたからこういう話が出た」

さらに6月、外相候補と目された対ロ政策の中心人物が左遷されたが、これは習近平のロシア寄りの政策への不満の表れともいわれている。これらは習近平が必ずしも盤石ではないことを裏付けている。

【宮本】「今中国の中で習近平に不満があるのは、ゼロコロナ政策ですよ。これは経済によくないという経済界からの不満。(中略)習近平は打つ手は打ってきた。人民解放軍は抑えた。江沢民の系列の人は全部叩いて、人民解放軍の今は習近平の系列の人しかいない。

今猛烈な勢いで公安を整理している。新しい公安部長も習近平の側近。人事も握ってる。きつい言い方をすれば暴力機構、軍・警察の人事を握っている。それが習近平体制。そういう意味では相当強いです。にもかかわらず(ゼロコロナ政策による自由のなさと経済の落ち込みで)国内の不満は高まっている」

ゼロコロナ政策への不満が高まる中、習近平との対立が伝えられる李克強首相が地方を視察する模様が報じられた。映像では李克強を中心に人だかりができているが、誰一人マスクをしていない。ソーシャルディスタンスもなく、李克強もノーマスクで演説をしている。これはゼロコロナ政策への反抗にも見える。事実、ゼロコロナ政策の習近平より、経済重視の李克強を推す「李昇習降」という言葉がインターネットなどで生まれているという。

現代中国を研究する立教大学の倉田教授は中国国内の揺らぎはコロナの影響が大きいと話す。

【倉田徹】「社会に不穏な空気があるのは確か。ゼロコロナ政策への不満と疑問が渦まいている。(中略)最初の頃はゼロコロナでやっていこうとしたものの、疲労が社会にたまっている。これを権力闘争、いわゆる椅子取りゲームに利用しようとすることは十分考えられる」

盤石といわれてきた習近平体制を脅かすゼロコロナ政策への不満。ゼロコロナがもたらす中国経済への悪影響は数字で顕著に表れている。

そのひとつ「若者の失業率」。これは過去最高の18.4%だ。コロナ禍で企業、特に中小企業が大ダメージを受け新規採用は激減している。企業の収益が減れば税収も減る。結果、財政収入は前年比マイナス10.1%。その一方でゼロコロナ政策ゆえの出費、大量のPCR検査費。これが年間実に29兆円に達するという。これは中国トップ企業500社分の納税額を上回る額だ。これらの数字では日本やアメリカなら政権維持はあり得ないだろう・・・>

言論・報道の自由のない独裁国家のリーダーは、吸引力を高めるために開戦することがある。毛沢東は文革で政敵を殺しまくって敗者復活、トウ小平はベトナム侵攻で箔をつけた。プーチンも「偉大なるソ連復興の英雄」を目指してウクライナ侵略を始め、支持率を高めた。ロシア通の服部倫卓氏によると、

<プーチンへの支持率は、2021年は8月の61%が底で、60%台を推移していた。それが、2021年11月63%、12月65%、2022年1月69%、2月71%と、明らかに盛り返している。70%の大台に乗ったのは、2019年10月以来のことである。

これは、プーチンがウクライナ問題で強硬な姿勢を見せていたことと無縁ではなかろう。我々は、プーチンが対外政策で強硬路線に出れば、それを歓迎するロシア国民がかなりの割合で存在する現実を直視すべきであろう>

NHK2022/4/22は「ウクライナへの軍事侵攻後プーチン大統領の支持率が高まり、3月には83%に達したという世論調査結果が発表された」と報じている。83%! 最早、神をも上回る完璧な独走態勢だ。

プーチンと持ちつ持たれつの習近平も、終身国家主席を目指して戦争の機会を探っていると考えるべきだ。最初のターゲットは日台である。開戦のカウントダウンが始まっている、と小生は危機感を日々高めているが・・・

凶弾に倒れた世界のシンゾーに代わる日本の心臓はありやなしや。シンタロー、シンゾーには「覚悟」があった。長銀の手堅い銀行マンだったフミオーにそれがあるかどうか・・・悩ましい日々、小生に穏やかな晩年はなさそうだ。
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銭ゲバ宗教に気をつけて!

2022-07-12 08:47:23 | 日記
銭ゲバ宗教に気をつけて!
“シーチン”修一 2.0

【雀庵の「大戦序章」68/通算500 2022/7/12/火】15年ほど前の話だが、在米の記者、ペンネーム「Ted Heartly」はワシントンタイムズ(WT、日刊紙)に時々記事を書いていた。WTは共産主義絶滅を目指す新興キリスト教団体「世界平和統一家庭連合」(前身は世界基督教統一神霊教会、通称「統一教会」)傘下の「国際勝共連合」のメディアだ。要は「反共」の宗派。

しかし、Tedはそれを知らないようで、日本ではアカの朝日新聞を愛読し、特に南京大虐殺を捏造した本多勝一を絶賛していたので、当時はまだ元気だった小生は殴り飛ばして絶交したが、朝日ファンの人はどういう料簡で朝日を購読しているのか、ちょっと不思議な感じがする。

闇市焼け跡派と戦後生まれの団塊の“全共闘”世代は今は75~85歳あたりだが、大学の中核派の先輩(奥浩平の同志)はとっくの昔に離党し“革命幻想”を捨てたはずなのに、未だに左巻き=反自民である。先輩は今は佐賀県に逼塞しているが、多分、朝日とか西日本新聞などアカ新聞を購読しているのだろう。雀百まで踊り忘れず、「おもしろうてやがて悲しき鵜舟かな」、アカ新聞で慰めを得ているのかもしれない。

国際勝共連合=統一教会は日本では日刊紙「世界日報」を発行しているが、購読者は減っているようで、多分赤字だ。統一教会傘下にはNGO(非政府組織)の「天宙平和連合」があり、「2005年9月12日に創設。提唱者および総裁は統一教会の教祖、文鮮明とその妻の韓鶴子」(WIKI)とある。

現代ビジネス編集部の2022/7/9「安倍元首相を撃った山上徹也が供述した、宗教団体『統一教会』の名前」から。

<安倍晋三元首相(享年67)を街頭演説中に銃撃し、殺害した山上徹也容疑者(41歳)の供述が、少しずつ明らかになってきている。大手メディアが報じない供述の内容を、以下、明かそう。

山上容疑者は「宗教団体のメンバーを狙おうとしたが、難しいと思い、安倍元総理を狙った」と報じられてきたが、この宗教団体は、旧・統一教会(世界平和統一家庭連合)である。かねてより「霊感商法」や「集団結婚」で話題になってきた新興宗教だ。

山上容疑者は「自分の母親が統一教会の信者で、安倍晋三が統一教会と親しいと知って狙った」と供述している。

なぜ山上容疑者は、統一教会と安倍氏と接点があると考えたのか? 統一教会系の政治団体「国際勝共連合」は、1968年に創設された保守系グループであり、自民党の保守系議員とも密接な関係があると言われる。ネット上では、かねてより安倍氏と勝共連合の関係が取り沙汰されてきた。

統一教会と敵対関係にある日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」では、昨年9月12日、旧統一協会系の天宙和連合(UPF)の集会に安倍氏がオンラインで出席し、「今日に至るまでUPFとともに世界各地の紛争の解決、とりわけ朝鮮半島の平和的統一に向けて努力されてきた韓鶴子総裁をはじめ、皆さまに敬意を表します」と発言した模様を報じている。

「統一教会と安倍が親しいので狙った。殺してやると銃を持ち出した。ネットで毎日、参院選の予定を調べていて、奈良にきたのでチャンスだと思った」「政治的な意味合いで狙ったのではない」・・・などと山上容疑者は供述しているという。なぜ統一教会に恨みを燃やしたのか、今のところは供述からは明らかになっていない。

ただ山上容疑者の母親がかつて統一教会の信者であり、大量の寄付をしていたこと、おそらくはそれが理由で2002年8月21日に破産宣告を受けていることが明らかになっており、家族が崩壊したことへの何らかの恨みを統一教会と安倍氏にぶつけた可能性がある。捜査関係者が語る。

「母親は熱心な統一教会の信者で、今も現役のようだ。山上容疑者は母親と統一教会の関係が家庭崩壊につながったと憎悪を募らせ、犯行に及んだと供述している。母親については調べを進めているが、かなり熱心な信者であったとみられる」>(以上)

公明党の支持基盤は創価学会(池田教)だが、自民党支持基盤の宗教団体には創価学会の他に「神道政治連盟」「全日本仏教会」がある。さらに「統一教会=天宙平和連合」とも「反共」という面では自民党と価値観を共有しており、大事な票田である。支持団体から請われれば“ヨイショ”の挨拶や祝辞はする。山上容疑者はそれを見て安倍氏をターゲットにしたのだろう。まったくの災難だ。

野党の連中も「許せない蛮行だ!」と言っているが、「諸悪の根源、安倍がいなければ首相は1年ごとに変わりダッチロールになる、俺たちの出番だ」と内心喜んでいる輩もいるだろう。立憲民主党の小沢一郎は8日「自民党の長期政権が社会をゆがめ、格差を拡大し、国民の政治不信を招いた。その政治不信の中から、過激な者が銃撃暗殺に走った」と発言した(朝日新聞デジタル7/8)。結局、小沢は「国民の不信」を招いて立民は沈没した。

小沢や枝野、逃げ足の速させで機動隊も呆れた菅直人らは、テロリストのターゲットには絶対ならない。そういう意味では大した自衛力だが、要は小粒過ぎて相手にされないということだ。本人としては結構、忸怩たる思いだろうか?・・・根っからの傲慢不遜だからそんな神経はハナからあり得ないだろう。

「『お金お金お金、献金献金で家庭ぐちゃぐちゃ』山上徹也容疑者の家庭だけではない “統一教会”元信者が語る」(チューリップテレビ7/11)には元信者の話しがあった。

「知った当時は、こんな教えがあるんだってうれしくなって、だけどやっていくうちにいつも『お金お金お金』なんです。献金献金。実際、現実を振り返れば家庭はぐちゃぐちゃでしたね。でもこれは『通らなければならない道』だと聞いていたので。反対されるのも摂理って聞いていたので、そういうことなんだなって」

統一教会や傘下の天宙平和連合・・・池田教も含めて怪しげな一神教にハマるとロクなことにならない、警戒した方がいい。小生は「心の道標(みちしるべ)」教団の創立者だが、信者は雀と椋鳥など50羽ほど、毎日3回の餌やりでヒーヒー、まったくの勤労奉仕、持ち出しだ。清貧を良しとしないハコモノ宗教、銭ゲバ宗教には各々方、ゆめゆめご油断めされるな。
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“悪の枢軸”中露北を殲滅すべし

2022-07-10 21:03:31 | 日記
“悪の枢軸”中露北を殲滅すべし
“シーチン”修一 2.0

【雀庵の「大戦序章」67/通算499 2022/7/10/日】銀髪ボサボサ頭のジョンソン英国首相を初めて見た時は「面白い奴だなあ、ガキ大将みたいだ」と嬉しくなったが、与党保守党の造反で秋には辞任するようだ。

保守党内の派閥抗争で、ジョンソンは「ウクライナ支持を! ロシア叩くべし! 大英帝国の栄光を!」の反ロシア武闘派だ。一方で党内には「リスクが大きいからウクライナとロシアとは距離を置いた方がいい、のめり込むと経済が後退して次の選挙で労働党に政権を奪われる!」という慎重派がいる。

民主主義国の政治家は、選挙で勝たなければ政策を実行できないし、そもそも落選議員はおまんまの食い上げになるから、勝つか負けるか分からない戦争のようなリスクを避けたいとなりやすい。正義かどうか以前に自己保身が優先される。まったく民主主義はじれったいシステムである。

朝一番、7時過ぎに参議院選挙投票に行ってきた。早朝だから行列は15mほどで10分で済ませることができた。小生のようなヂヂイが多かったが、9時頃になると行列が50mとかになるので、早めに済ませたいのだろう。早起き、気が短い、暑さに弱い、これといってやることもないが政治には興味がある、といったようなタイプ多いかも知れない。何となく頑固そう・・・近寄りがたい風情だ。小生もそうか?

男というか、雄は序列がないと居心地が悪いようである。サル山という一種の村の序列は厳格で知られるが、功績のあるボスはその座を失っても特別待遇で群から追放されないケースがあるという。人間も同様で、老いて第一線を引いても「長老」として敬意を表されることは日本の村落でもつい最近まで普通だった。

安藤慶一郎著「東海 ムラの生活誌」によると、奥飛騨の小さなムラ「菅沼」では1980年頃まで家ごとに「大前」「中前」「小前」という格式、序列があり、ムラ代表(区長)は大前から、伝達(連絡、広報)は小前から選ばれた。常会(寄合、会合)ではイロリ近くは大前格が座って主導し、中前、小前が続き、その下は本百姓とはみなされなかった「門屋」が土間に控えていたという。たとえ子供でも大前格なら上席だった。

序列の良し悪しはさて置き、少なくとも我が街では上層階級=広い田畑を持つ農家はノブレスオブリージュで村の発展に貢献し、実際に国鉄を誘致する際に駅前の土地を提供、お陰で今や川崎市でも有数の人口成長エリアになった。マンションだらけになって小生はナンカナーの気分だが・・・

大体、序列=指示命令系統がなければ企業から軍隊、政党まで組織は成り立たない。毛沢東による権力闘争「文化大革命」の際に紅衛兵は船の船長まで「合議制の平等」にしたが、恐ろしく効率が悪いけれど「それでいいのだ」と強行して、一事が万事、結局10年間も経済は低迷した。

いい平等もあるが悪い平等もある、いい序列もあるが悪い序列もある。教条主義的に〇か×かを決めてしまうと、イザという緊急時に臨機応変で対応できないリスクがある。自由民主人権法治は大事だが、それでは非常時には対処できないことも多いだろう。だから「非常時」への十分な備え、対策がないと大変なことになる。

そのためには米国に押し付けられたGHQ製“平和憲法”の改正ではなく、日本人の、日本人による、日本人のための憲法、法律が必要であり、それは最優先事項だ。国破れて憲法あり・・・悲劇どころか喜劇でしかない。

有事の際にはもう一度、首相に復帰して欲しかった安倍氏は凶弾に倒れてしまった。ポスト安倍、我々は中露北との熱戦前夜にある。櫻井よしこ氏の「安倍元首相追悼、『日本を取り戻す』受け継ごう」(産経2022/7/9)から。

<我が国は604年の十七条憲法制定から民を大切にし、争い事の裁きでは公正さを重んじた。それから約1300年後、明治政府は十七条憲法の精神を引き継ぐ五箇条の御誓文を国是とした。民主主義の精神を我が国は外国から輸入したのではなく、自ら育ててきたのだ。

日本国の歴史的事実を誇りとし、穏やかながら雄々しい文化を身につけた安倍氏だったからこそ、国際社会ではどの国の指導者にも位負けしなかった。「自由で開かれたインド太平洋」構想、日米豪印の枠組み「クアッド」、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)などの戦略も生み出し、国際社会で日本の地位をかつてなく高めてくれた。

私たちは今こそ安倍氏の志と戦略を強く受け継ごう。憲法改正で前進するのだ。素晴らしい指導者だった安倍氏の志を海よりも深く悼み、心からの敬意を表したい>

中露北との戦いに負ければ日本人は亡国の民になる。それだけでは済まない。台湾を含めたアジア太平洋全域が中露北の支配下に置かれるだろう。他力本願ではなく、国民と政治家、軍隊が心ひとつになって戦い抜く覚悟を固めよう。天は自ら助くる者を助く、勇武の血をたぎらせ、異形の独裁国家連合、“悪の枢軸”中露北を殲滅すべし。

午後9時の開票速報によると自公が改選過半数の勢いだという。圧勝するといいが・・・
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日本も世界も時代の転換期に

2022-07-09 18:00:53 | 日記
日本も世界も時代の転換期に
“シーチン”修一 2.0

【雀庵の「大戦序章」66/通算498 2022/7/9/土】7/8の安倍晋三元首相へのテロ殺人について主要新聞の社説・解説などを拾ってみた。

【産経】7/9「主張 安倍氏の死去 卑劣なテロを糾弾する 計り知れぬ大きな損失だ」
【読売】7/9「『戦う政治家』安倍氏の首相退任後も中傷続々…批判が先鋭化・演説を妨害」
【日経】7/8「社説 絶対に許されぬ民主主義への凶行」「安倍元首相、銃撃され死亡『安全な国』は砂上の楼閣」

【朝日】7/9「『現実主義』求めた保守 敵・味方の峻別が深めた溝 安倍晋三元首相」
【毎日】7/9「安倍元首相 拉致問題重視と『美しい国』『1強』によるゆがみも」
【東京】7/9「交錯し続けた『支持』と『反発』死去した安倍元首相の政治 集団的自衛権、改憲、アベノミクス」

小生が「アカ新聞」と蛇蝎の如く嫌っている朝毎東は相変わらず「モリ、カケ、サクラ」なども持ち出して安倍政治を批判しているが、叩くネタがないのだろう、レベルが低すぎ。

スポニチ7/9(毎日新聞グループ)「田原総一朗氏 安倍元首相を悼む『素直な、人の言うことをよく聞く男だった』」から。

<長く日本の政治家を取材してきた政治ジャーナリストの田原総一朗氏(88)は、安倍元首相を「素直な、人の言うことをよく聞く男だった」と悼んだ。

安倍政権については「功罪ある」とし、最も大きい功績には「外交」を挙げた。2006年首相就任直後に、初の外遊先として中国を訪問し胡錦濤国家主席と会談。小泉内閣時代に途絶えていた日中関係を回復させた。米国のトランプ大統領、ロシアのプーチン大統領とも関係を築き、田原氏は「外交手腕が長期政権の最も大きな理由だった」とした。

一方で、小選挙区制と野党勢力の低迷で「自民党の中が安倍さんのイエスマンばかりになった」とも。「桜を見る会」などの疑惑に「誰も何も言えなかった」と振り返った。

凶弾に倒れた最期には「安倍さん自身も覚悟はしていたと思う」と批判も浴びる政治家には危険はつきものとしながら「襲撃犯の説明を聞かないと詳細は分からない」と言葉少なに語った>

毀誉褒貶は世の倣い、歴史に刻まれた偉人でも100点満点はない。戦後の宰相で小生が物心ついてきた1960年あたりから評価するのは岸信介、池田勇人、佐藤栄作、中曽根康弘、安倍晋三で、それでも80~90点あたりか。その他の宰相は0点から精々70点、村山富市、福田康夫、鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦なんぞは0点どころかマイナス、いない方が国家、国民にとって良かったと言える。それにより多くの国民は「自民党の方が遥かにマシだ」と思うようになったから、まあ無意味ではなかったとは言えるけれど、二度と御免だな。

話しは一気に世界に飛ぶが、プーチンや習近平、バイデンは権力の座を降りた後、どう評価されるのだろう。特にプーチンは国内では反対者、邪魔者を殺しまくって完全な独裁者になり、偉大なるソ連復興を目指してウクライナ侵略戦争を始めたが、ほとんど狂気。一方で、それを阻止すべき北大西洋条約機構(NATO)は鳴かず飛ばずで、まるで張子の虎。

「NATOは侵略者プーチン・ロシアを叩く気があるのか?」と怪しんでいたら、遅ればせながらようやく表向きはその気になってきたようだ。BBC 2022/6/28「NATO即応部隊、大規模増強へ ロシアの脅威受けて」にはこうある。

<NATOは6月27日、即応部隊を(30万人超の態勢に)増強する計画を発表した。ストルテンベルグ事務総長は記者会見で、「ロシアが欧州の安全保障を直接脅かしている事態を受けての措置だ」と説明した。

即応部隊は現在4万人からなり、その多くはNATOの東端に配備されている。そのうち高機動部隊が2万人を数えるが、これを何倍もの規模に拡大する。

事務総長は、東欧に展開するNATO戦闘群の一部を、兵数千人からなる「旅団規模」に増強する方針を示した。これはロシアに対する明確な抑止の合図になると、事務総長はこう述べた。

「ロシア政府とプーチン大統領は、我々の集団安全保障の仕組みを理解し、NATO加盟国を攻撃するとどうなるかも理解していると確信している。NATO加盟国を攻撃すれば同盟全体が反応することになる。そのメッセージを裏打ちするため、NATOのプレゼンスを拡大する」

NATO即応部隊は、攻撃された時点で素早く対応するため、陸海空の兵力を組み合わせて作られた。2014年に兵1万3000人で発足して以来、現在の4万人規模へと拡大してきた。

ロシアのウクライナ侵攻を受けて、即応部隊の多くは初めて「高度の即応態勢」に置かれた。多国籍の戦闘群が現在、ロシアと国境を接するラトヴィア、エストニア、リトアニア、ポーランドなどに展開している。さらに、ブルガリア、ハンガリー、ルーマニア、スロヴァキアにも戦闘群を増派する計画もある。

これに加えて米政府筋は、マドリード会議では中国についても「強い表現」が採択されることになると、報道陣に説明している。米英も、中国による台湾攻撃の脅威が高まっているという認識で、これに対抗するため、従来より強硬な姿勢をNATOとして示すことを強く求めているとされる。

他方、NATO関係者はロイター通信に対し、中国に対してフランスやドイツはそれよりも抑制的な姿勢を重視していると話した。

【解説】モスクワへのメッセージ――ジョナサン・ビールBBC防衛担当編集委員:ストルテンベルグ事務総長はNATO即応部隊の大幅な拡大(約30万人)について、「我々の集団抑止と防衛体制を、冷戦以来最大の規模で調整することになる」と説明している。

現在のNATO即応部隊は4万人強で、理論的には15日以内で兵員が現場に配備される。これに対して新しい即応部隊は、はるかに大勢が陸・海・空で高度の即応体制をとることになるという。

理論的には、約30万人のうちの一部が数日で配備され、残りはさらに長期間にわたり展開することになる。NATO関係者は、「様々なレベルの即応態勢」を用意すると話す。これは明らかに、ロシアへメッセージを送るための措置だ。ロシアは今や「同盟にとって最も重大で、直接的な脅威」になったのだ。

加えて、ロシアと最も国境が近いNATO加盟国を安心させるための措置でもある。2014年にロシアがクリミアに侵攻した際、NATOは真っ先にバルト各国にそれぞれ1000人規模の戦闘群を送り込んだ。

ロシアのウクライナ侵攻を受けて、NATOはすでに兵数百人を増派しており、さらに戦闘群を増強する用意がある。しかし、バルト諸国のように自国内に展開するNATO軍の大幅拡大を期待してきた加盟国は、これで満足するだろうか?>(以上)

産経によると6月29日に採択された「NATO戦略概念」のポイントは、▼ロシアの脅威に対抗するため東欧での部隊を増強、▼ウクライナ軍の新鋭化など支援強化、▼日本などアジア太平洋地域のパートナー国との関係強化、▼ロシアのウクライナ侵攻を強く非難、▼ロシアは最大かつ直接の脅威。中国はルールに基づく国際秩序を損なおうとしている、▼フィンランドとスウェーデンが申請した加盟を認めることで合意。

要は「露中は敵だ、しっかり戦争に備えよう!」ということだ。戦後世界の最大の危険分子は、昔ソ連、今中露北になった。しかし、日本のアカ=共産主義独裁信者どもは相変わらず中露北に寄り添っている。つける薬なしだから、言論戦で叩いて兵糧攻めにすれば“この世の天国”中露北に逃げ込むだろう。21世紀版「暁の国境越え」! やってみなはれ・・・そんな根性はないか。

産経2022/7/6「社説検証 NATO首脳会議 朝毎『外交努力を求める』、産経『安保協力を深めよ』」から。

<産経は「今回の首脳会議の特徴は、NATOが、世界の安全保障を損なう懸念対象としてロシアと中国を名指しし、日本など域外のパートナー国とも協力して、厳しさを増す新しい時代に備える姿勢を明確にしたことだ」と論考し、NATOの姿勢の変化を評価した。

読売も「ロシアの暴挙が、米欧と日本などによる同盟・協力の新たな体制の構築をもたらした。第2次世界大戦後の国際政治と安全保障の枠組みは転換期を迎えた」と指摘したうえで、「日米などの対中認識が、地理的に遠い欧州でも明確に共有された意義は大きい」と強調した。

さらに日経も「民主主義と自由の価値を再確認し、それを破ろうとする権威主義的な勢力には結束して対抗する決意を示した。その意義は中ロを隣国とする日本にとっても大きい」と論じた。

これに対し、朝日は「日本が日米同盟に加え、欧州諸国とも安全保障面の連携を深めることには意義がある」としながらも、「中国に対抗する姿勢ばかりが前面に出れば、かえって緊張を高める結果になりかねない。対話の努力を同時に進めねばならない」とクギを刺した。

毎日も「ロシアを抑止し、中国を警戒するのは当然だ。だが、敵対姿勢を打ち出すだけでは『冷戦の復活』のそしりを免れない。団結をてこに外交を動かすことが重要だ」と訴えた。

今回の首脳会議では、これまで中立だった北欧のスウェーデンとフィンランドのNATO加盟手続きの開始も決めた。ロシアのウクライナ侵略で安全保障上の危機感が高まり、自国だけでは安全を守れないと判断したからだ。

両国のNATO加盟について、産経は「NATOの自国への接近を嫌っていたプーチン露大統領にとっては、自ら招いた戦略的敗北といえる」と断じた。読売も「NATOにとっても、2国の加盟は、近隣のエストニアなどバルト3国の抑止力強化になる」と指摘した。

岸田首相は、今回の首脳会議で「ウクライナ侵略はポスト冷戦期の終わりを明確に告げた」「ウクライナは明日の東アジアかもしれないという強い危機感を抱いている」などと演説した。

これについて、産経は「首相が披露した時代・情勢認識は妥当だ」としたうえで、「今後の課題は、中国や北朝鮮、ロシアの隣に位置する日本が、同盟国米国を含むNATO諸国から信頼を集めながら安全保障協力をいかに深めるかである」と求めた。

読売も「NATOと日韓豪ニュージーランドの協力を推進するパイプ役を日本は果たさねばならない」と注文を付けた。

自由と民主主義という普遍的な価値観を共有する国々が地域を超えて連携することは、ロシアや中国を牽制することにつながる。今回のNATO首脳会議はその大きな転機になったといえそうだ>

それにしても読売は「君子豹変」の趣があるなあ。小生は2003年頃まで読売を購読していたが、中共の最高実力者が「改革開放」のトウ小平から江沢民になった1990年あたりから、政権の求心力を高めるためだろう、反日姿勢が強まり、2002年からの胡錦濤もそれを継承したため、日本では反中気運が急速に高まっていった。

当時の読売は親中傾向で、記者も「良識ある穏やかな秀才タイプ」が多かったのではないか。部数1000万部を誇っていたから、それを維持するためには政治・外交の記事は右にも左にも偏らない中庸にならざるを得ない。一方で小生のような単純脳細胞の読者は日々「暴支膺懲!」の気概を募らせていたから読売では不満であり、かくして小生も2003年に読売から産経へ切り替えた。

そういう読者が増えたのだろう、読売は今や産経並みに反中露北になったよう。今「読売新聞取材班 中国『見えない侵略』を可視化する」を読んでいるが、もともと頭がいい記者が中共の脅威に目覚めて、義憤に駆られながらものびのび生き生きと書いている風情で、大いに結構なことだ。

明日は参院選の投票日だが、我が街では選挙カーは1台も見ない。安倍氏へのテロで街宣を慎んでいるか抑制しているようだ。我がカミサンを含めて義憤に駆られた国民は多いだろうから、「反安倍」を売りにしてきた立民共産党などにとっては逆風だ。

アカ≒戦後リベラルの時代は日本でも世界でも末期になってきたよう。ウクライナ侵略や台湾への威嚇で露中朝の赤色帝国も墓穴を掘りつつある。次代はどのような世界になるのだろう。
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