2019年5月3日公開 アメリカ 97分
かつてポケモンのことが大好きな少年だったティム(ジャスティス・スミス)は、ポケモンに関わる事件の捜査へ向かったきり、家に戻らなかった父親・ハリーとポケモンを、遠ざけるようになってしまった。それから年月が経ち、大人になったティムのもとにある日、ハリーと同僚だったというヨシダ警部補(渡辺謙)から電話がかかってくる。「お父さんが事故で亡くなった―」。複雑な思いを胸に残したまま、ティムは人間とポケモンが共存する街・ライムシティへと向かう。荷物を整理するため、ハリーの部屋へと向かったティムが出会ったのは、自分にしか聞こえない人間の言葉を話す、名探偵ピカチュウ(ライアン・レイノルズ)だった。かつてハリーの相棒だったという名探偵ピカチュウは、事故の衝撃で記憶を失っていたが、一つだけ確信をもっていることがあった……。「ハリーはまだ生きている」。ハリーは何故、姿を消したのか? ライムシティで起こる事件の謎とは? ふたりの新コンビが今、大事件に立ち向かう!(公式HPより)
日本発のゲーム「ポケットモンスター」シリーズの「名探偵ピカチュウ」をハリウッドで実写映画化した作品です。ごく最近になって「ポケモンGO」をやりだしたのと、劇場予告で観たピカチュウがあまりにも可愛かったので、大きなスクリーンで観たくなりました。日本語吹き替え版でティムの吹き替えを担当した竹内涼真が、ポケモントレーナー役で本編にカメオ出演していたそうですが・・・わからなかった~
登場するポケモンたちは、ゲームをしたことがないと何が何やらだと思いますが、少しでもかじっていれば、出てくるのは有名なキャラばかりなので、より楽しめます。
母を亡くし、父と疎遠になっていたティムは、父の事故死の知らせにも淡々と応じます。だって彼は父に愛されていないと思い込んでいたから・・・
遺品整理のために父の部屋を訪れたティムですが、自分のために用意された部屋を見て父に対する気持ちに変化が!そこに言葉を話すピカチュウ登場。言葉が通じるのはティムにだけという謎は事件解決時に明かされるんですが記憶を失っているにもかかわらずハリーは生きていると確信している自称名探偵のピカチュウに押され、父の行方を追い始めるティム。事件を追う新米記者のルーシー(キャスリン・ニュートン)も加わり真相に近づいていきます。
登場するポケモンたちも個性派揃い ルーシーの相棒はコダック。間の抜けたアヒル顔が逆に愛嬌があります。彼は頭痛を起こすと念力を発揮するんですね~。正直まだゲーム始めたばかりでそれぞれのキャラの能力とか殆ど知らないので、映画の中で学習させてもらいました
パントマイムが得意なバリヤードとの問答もコミカル。弱っちいコイキングの進化系のギャラドスは意外と強い カラカラが被っているのは亡くなった母の骨だとか
癒し系のフシギダネやネマシュも出てくるし、何といってもピカチュウの可愛さは中身がおっさんでも変わりませんよ~~
ライムシティでは人間とポケモンが共存しています。ゼニガメは消防隊として活躍していたりねポケモンバトルはもう過去のことで、今は違法なんだって
シティを作った会長のハワード・クリフォード(ビル・ナイ)と息子のロジャー(クリス・ギア)との間に確執があり、今回の事件の核心でもありますが、二人の善悪は最後まで見てのお楽しみ。ただ、ハワードのポケモンが、変身が得意なメタモンであること自体伏線になっていたと、後で気付くわけで
なかなか練られた脚本だわ
史上最強のポケモン・ミュウツー・・・(どうしても「ドラゴンボール」のフリーザさんに見えてしまう私 )彼は果たして敵なのかそれとも救世主なのか
今作では二組の父子が登場しますが、強い愛情を持つ父がいる一方で、自分の目的しか眼中にない父親もいて、とても対照的に描かれていました。
それにしても、結局人間のエゴが生物界のパワーバランスを崩すきっかけになるってのは、もうお約束のようなもんですな
モンスターバトルや研究所から逃げるシーンや、ミュウツーとピカチュウの戦いなど、CGを駆使した映像には圧倒されます
保険会社で働く社会人であるティムや新米記者(同じく社会人よね)のルーシーが、日本人ならともかくどう見ても成人に見えない幼い感じなのと、父の同僚と紹介されているヨシダ警部補の関わり方が薄くて登場に意味あるのか疑問に感じたのがちょっと残念でしたが、それを補って余りあるピカチュウの可愛さでした
エンディングに流れる音楽はHONEST BOYZ(EXILEグループ)の「ELECTRICITY featuring Lil Uzi Vert」で英語と日本語の歌詞が交互に出てくる耳馴染み&テンポの良い曲でした。さらにクレジットの後、夏に公開予定の『ミュウツーの逆襲』(アニメ)の予告映像も流れます。