2019年8月30日公開 アメリカ 161分 PG12
テレビ俳優として人気のピークを過ぎ、映画スターへの転身を目指すリック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)と、リックを支える付き人でスタントマンのクリフ・ブース(ブラッド・ピット)。目まぐるしく変化するエンタテインメント業界で生き抜くことに神経をすり減らすリックと、いつも自分らしさを失わないクリフは対照的だったが、2人は固い友情で結ばれていた。最近、リックの暮らす家の隣には、「ローズマリーの赤ちゃん」などを手がけて一躍時代の寵児となった気鋭の映画監督ロマン・ポランスキーと、その妻で新進女優のシャロン・テート(マーゴット・ロビー)が引っ越してきていた。今まさに光り輝いているポランスキー夫妻を目の当たりにしたリックは、自分も俳優として再び輝くため、イタリアでマカロニ・ウエスタン映画に出演することを決意する。そして1969年8月9日、彼らの人生を巻き込み、ある事件が発生する。(映画.comより)
クエンティン・タランティーノ監督の長編作で、レオとブラピの初共演でも話題になりました。落ち目の俳優と彼のスタントマンの友情と絆を軸に、1969年ハリウッド黄金時代の光と闇を描いていて、第92回アカデミー賞の助演男優賞と美術賞を受賞しています。
プロデューサーのマーヴィン(アル・パチーノ)から新しい作品のオファーを受けたものの、役の内容が気に入らないリックは、自分のキャリアが終わりそうなことに落ち込みます。一方、クリフは撮影現場でブルース・リー(マイク・モー)に売られた喧嘩を買いますが、結果マーヴィンの妻の車を傷つけてしまいスタントをクビに。
リックは、飲酒のせいでセリフを忘れたことに更に落ち込み物に当たり散らしますが、翌日、上手く演技ができたことを監督や共演した8歳の少女にも褒められ気をよくするんですね。彼の素直な性格が出るエピソードです。
クリフはというと、クビになっても気にする様子はなくて、ヒッピーの女の子を(リックの)車で送ってあげるのですが、そこは古い友人ジョージ(ブルース・ダーン)の所有地で、他にも沢山のヒッピーたちが暮らしている様子。ジョージが利用されているのではと心配するクリフにジョージは放っておいてくれと言い放ちます。(確かに利用されてはいるんだけど、彼もオイシイ思いをしているのだから他人がとやかく言うことじゃないってのもわかります。)
半年後、ローマでの撮影に臨んだ二人でしたが、リックがイタリア人女優のフランチェスカ(ロレンツァ・イッツォ)と恋に落ちます。ロスへ戻った彼らはお互い別の道を進む決意をし、別れの酒を酌み交わしますが、この夜事件が起こるんですね~~。身勝手な理由でポランスキー夫妻を襲おうとやってきたヒッピーたちが、泥酔状態のリックに追い返されたことに腹を立て、標的に彼を加えてリックの家に侵入し襲ってきたのです。
ここからはタランティーノ監督の本領発揮の反撃・暴力シーンです 最初に襲われたクリフは怪我を負いますが、彼の愛犬とともに侵入者を撃退、プールにいたリックも反撃。映画の初めの方で登場した火炎放射器がこんなところで再登場するとは!
この事件により、リックはタランティーノ夫妻の家に招かれ、知遇を得るのでしたとさ
多少は盛っているのでしょうが、実在の俳優や事件を題材にしているので、「へぇぇ~~そうだったんだ」的好奇心をくすぐられました。