翼
今じゃない「時」に追われる
今の自分を見失う
街じゃ流行りのモノが
可愛そうなぐらいに消されてゆく
いっそ何もせずに
こうして立ち止まっていようかな
乾いた本音を
両手の平で救い上げれば
僕らのか弱き 強さがほら
風に舞ってゆく
良くもないけれど どうだろう?
いやそれより喜びを謳おう
アスファルトの上の水
汚れてるモノなど何もない
いつもどおりで健気な
少女や少年の様にいられずに
離れた丘から
こっちを見ている天使の声が
聞こえる 聞こえない 答えがほら
風にちぎれる
なんならこの場で
全てを手放し 軽くなろうか
僕らの小さき 翼がほら
つぶやいている
乾いた本音を
両手の平で救い上げれば
僕らのか弱き 強さがほら
風に舞ってゆく
翼がほら
声になってゆく